地方大学生のキャリア
進路に悩んでいる地方の大学生や若手社会人に向けたnoteです。
私は地元の大学を出て、東京で働き始め、各業界で世界売上No. 1の外資系企業を3つ渡り歩いています。
地方の学生で、外資系企業で働きたいという方にお読みいただけたらと思います。
まず私の経歴からご紹介します。
地方国立大理系院卒→食品専門商社→外資系メーカー→外資系コンサルティング会社→外資系メーカーとなっています。外資系3社はたまたま全て業界内で世界売上1位の会社でした。恐らく名前を言えば知っているかなと思います。日本に進出するくらいの外資系企業は何かしらの視点で世界No.1を言うことが多いです。
私は地方国立大院卒ですが、旧帝大より下位の偏差値の大学で、関東の企業からの採用評価ランキングでは日東駒専以下です。また、留学経験も全くありませんし、新卒時のTOEICは750でした。
現在の会社では給料も同年代よりは(特に地方の企業に勤めている方より)多いと思います。
外資系企業でも従業員の構成で雰囲気はかなり異なっています。50代が残っていたりする会社では日本の企業にいるような雰囲気です。外資系企業で役職に就けば高い給料と海外で仕事ができる可能性があります。
地方出身者が外資系企業で働いていくには早い段階から専門スキルを身に付けることです。例えば、データサイエンティストはどの業界でも必要とされ、利巧な企業は高い報酬を与えています。データサイエンスというと何だか高度な知識や経験が必要と思われがちですが、大学などで統計学を習っていればハードルは低いです。PythonやRといった解析言語を使って、何が実務でできるのかが一番に求められますので、細かい数学を怖がる必要はありません。
今は語学が出来るだけで出世できる世の中ではなくなってきているので、データサイエンティストやデジタルネイティブより前の世代の人達が持っていないスキルが高く評価されています。
外資系メーカーでは大きく
①営業
②マーケティング
③ファイナンス
④サプライチェーン
➄人事系
に大別されます。ファンクションのスペシャリストとしてのキャリアパスが前提としてあり基本的には部署間異動はありませんが、自主的に希望をすれば日本企業よりは受け入れやすい印象です。私自身、営業から製品開発へと異動をしています。自分の戦うエリアを認識し、スキルやマインドを学ぶことに注力しましょう。
私自身、数字や論理的思考は得意ではないと自分自身で考えていましたが、大学や大学院で身に付けた統計学とその解析スキルは企業に出てから一つの強みと分かり、伸ばそうと考えました。
もしあなたが大学生なら、サークルやバイトに楽しさを見いだすのも1つですが、学問の面白さと難しさを感じることが今後の人生に意味を与えてくれると思います。
私自身、学問の面白さを感じたのは大学四年時の卒業論文に取り組んだときです。今まで半ば義務的に学んできたことが、卒論という集大成で上手く結び付けられたことによって、それまでの勉強の意義を感じることができました。また、学問の難しい点は、今の段階で明確な答えのない問題に取り組んだ際に感じます。そもそも明確な答えのない問題に取り組むということで、あなたの思考力が格段に鍛えられます。
人間の脳は単純です。損得勘定は避けたいと思っても、習慣的には損得で物事を考えてしまします。行動経済学で有名なファスト&スローでいうところの直感的なシステム1がどうしても働いてしまうからです。システム2はより理性的な判断をしますが、こういった脳の働きと人間の行動について思考することも自分自身のを客観的に俯瞰し、モチベーションの波を減らせます。
まずは自分が好きな事と、他人から言われて初めて気づく得意な事の二つを認識して、先ほど挙げた職種との関連性を強引にでも見出すことが、社会人としての長期的なキャリアには有効です。
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