【体験談】宗教お姉さんを真人間にしてしまった話【思い出話】

読む前に

まずスッキリする話ではないです。
趣味の「人間観察」と「精神操作」を興味本意で経験から使用し、一人の人間を変えてしまった話です。

前回の話から見ていただくと、良いかもしれません。多分。
そして筆者は当時中学生であり、人間不信と中学校をイジメで不登校になり更に屁理屈と女性嫌いだった人間が私であり、そんな人間の女性嫌いを治すために母親が趣味でひやかしてた宗教のお姉さんとの話です

まず当初は普通に話していた

フリースクールに通いながら、フリースクールでの話や個人的な価値観を語っては、賢さを全面に出して大人ぶっていたかなり痛い中学生でした。
お姉さんは最初は真面目に話しており、疲れも嫌な顔をせず嫌な癖も見せてないなかったのです。

この癖に関しては、人は必ず嘘や虚勢や本当の時に手や態度に出る事であり、例えば嫌な話の時に目元がピクつく事とか小さい頃から人のそういう所を見て覚えてました。

絵を書くのが好きでお姉さんに見せてましたが、お姉さんは私より数倍上手くて、

「お姉さん、これはとっても上手だよ。この線とかこの表情が書けるのは、お姉さんは妹さんとか居るのかな?その人が大切なんだね。」

と褒めた時に、初めてお姉さんは驚いて一方的に私の話を聞いて、そしてお姉さんが締めに宗教の話をする流れから、お姉さんの身辺を聞くことが増えました。

「私ね、あなたみたいに絵を褒めて欲しい時があったのを思い出したわ。」

すごく嬉しそうに、嘘偽りない笑顔に私は違和感を持ちました。
(何言ってんだこの女、普通こんくらい書ける人褒めるだろ。どんだけご両親ヤバいの?)
と邪心し、お姉さんの人間性を炙り出し何故宗教にハマったのかを根掘り葉掘り暴こうとしました。

お姉さんの本心

お姉さんのご家庭は、とっても立派なご両親と妹が居るが、自宅ではもっぱら宗教の話。
褒められる事はあるが、それは宗教と関係があればの話。(成績がいい事は褒められていたけど、趣味や宗教に関係ない事は興味なかったようです。)

お姉さんはかなり良いとこの女子大に行っており、別で勉強を学ぶ為にゼミか何処かに行っていたようです。
本人は「家族仲が非常に良い」と認識していましたが、聞いてる私はその認識になる事はありませんでした。

何故なら、小さい違和感がたくさんあって一つ一つ解析すると、お姉さんはただ宗教に振り回されていたと考えられるぐらいありました。

実は小さい時に友達の誕生日に呼ばれてたけど、その家は私と違った誕生日をするから両親は参加を許さなくてその子と疎遠になった。
私「それは変。いくらどんな理由があれ、多少の違いがあるのが人生。子供のイベント参加を阻害する親は、本当にいい親なのか。子供に納得する理由を言わないのは、無理強いもいいところ。」

本当は芸術系の道に行きたかったが、宗教の関係上女子大に行く必要があった。芸術サークルにこっそり入ったが、学内の誰かが親に言って辞めさせられた。
私「芸術家になるのは確かに難しく、反対するのは納得できる。しかし、サークルを辞めさせるのは変。いくらまだ子供を教育しているとはいえ、サークルを辞めさせるのはわがままにしかならない。理由は?宗教をちゃんと両立できるようにすれば、辞める必要はない筈。」

宗教内で結婚相手が決まっているけど、会ったこと無いし大学卒業したら結婚する。それが家族の望むことで、宗教上幸せになれるから。
私「時代錯誤もいいところ。まだ昭和を引きずっているのでは?妹さんは?え?お姉さんだけ決まっているの?それはおかしい。宗教上で決まっているなら、妹さんも知らない人と結婚するべき。お姉さんは人間なの?玩具?」

世界には恵まれない人も居るから、私が我慢するのが神の啓示である。
私「いよいよ意味が分からない。神なんか存在しない。存在してたら私の母は統合失調症にもならないし、お姉さんとこうやって会ってない。」

もっといろいろ有りましたが、お姉さんの話に頑なに否定するのではなく、「こうこうあるべきだから、結果それは変。」と言い続けて、それ以外は洋服を褒めたりメイクを教えたり、アクセサリーや洋服の着方を教えたりしてました。(途中から、私がお姉さんに物事を教えたりする事が増えました。)


そして最後には

お姉さんは暗い顔をする事が増える様になっておりました。内心言葉の精神作用が強くて、そろそろダメかなーとかとんでもない事を考えておりましたが、もっと複雑な話になり、私はお姉さんの話をただ聞くだけになりました。

お姉さんは宗教を脱退し、ゼミか勉強で知り合った歳が近い男性と駆け落ちを計画しておりました。
原因は勿論私。
お姉さんは元々心理学を大学で勉強しており、私の様な傷付いた子供を導いてそして入信させるのが目的でした。

しかし結果は私に世界観をこじ開けられ、本人の立っている場所が偽りであり、全ては家族と宗教の言うがままに生きてきた道を振り返って、自我を喪失しかけておりました。
そこにとある男性が話を聞いていき、「確かにキツイ子供だけど、よく思い出してごらん。君を否定してないよ。」という言葉をきっかけに付き合っていき、その男性と逃げる事を決意させてしまったみたいです。

過去に入信させていた人達が大勢居た様で、泣きながら全ての人に謝罪してしたいと言っておりましたが、叶わない事を知っていつつ黙って見てました。

「今までありがとう。目が覚めたの。」

彼女はその言葉を最後に、母に手紙を渡してもう話す事は出来なくなりました。

手紙の内容

手紙はもう捨てましたので、ぼんやり覚えてる内容を書きますので納得してください。

私はあなたが嫌いです。
私はあなたに真実に気付かされなければ、幸せに過ごせていました。神が居ないことに気付くことはありませんし、歳上に対してかなり生意気なので今後は気を付けるようにしてください。
しかし私は歳下の見ず知らずのあなたにたくさん甘えていたのも事実です。私は初めて好きになった人と、本当に幸せになろうとします。

心理学を勉強してたけど、あなたに出会って子供を相手にするのは駄目だと理解しました。
あなたもいつか幸せになってね。

優しいお姉さんだと伺えます。
知らないお兄さんと幸せになって欲しいです。

ちなみに、実際逃げたみたいでこの後エリアマネージャー的な人に私が説教されたり、妹さんがお姉さんが逃げたから彼氏と別れて結婚させられるからなんとかしろと怒鳴られる事になります。
しかし度胸がある当時は、徹底抗戦をしてその宗教団体から私がブラックリストに入れられる事になります。中学生にしてブラックリスト入りを経験してしまいました。

そう、宗教お姉さんのその後の話は分からないのです。私は人一人の人生を言葉巧みに子供の好奇心で破壊し、本人が知らなければ幸せだった事をわざわざ真実を見させるようにしてしまったのです。
本来私と出会わなければ、彼女は宗教内で好成績だったので金持ちの知らんおっさんと結婚するだけだったのに、恋愛を知ってしまい幸せになりたいと思わせてしまったのです。

ひたすら本人を肯定し、世間と彼女の身の回りを照らし合わせて変だと決めつけ、裏付けもし世界的な話を持ち出した。それしかやってません。

マッチングアプリで宗教お姉さんと出会った人の話で、このお姉さんを思い出しました。
終わりです。



宗教にハマりやすい人

お姉さんを見て思ったのが、お姉さんは捻くれて世界を斜めに見てる私を大変羨ましく思っていました。
それは私は当時夢があり、それを語ってスペイン語も話せて海外の体験談を持っており、中学生にしては生意気にも大人ぶった意見があったからです。

お姉さんは常に「宗教内で好成績で褒められなきゃ」という意識から、それ以外何も持っておりませんでした
無趣味な人、または何者かになりたいと漠然と考えてる人がハマりやすいと思います。
(ついこの間映画の台本をたくさん買った人の様な感じ)

騙されているというより、世界が無味と感じてる人が宗教という価値観でその味一色になるんだと思います。そしてその味から抜け出す事は出来ないので、また似た味にハマっていくの繰り返し。

無知は罪である。
それは真理かもしれません。お姉さんは宗教しか知らなかった二世代タイプだったので、そこしか知らなくて、それ以外知らないからこそ本人は幸せでした。
視界を広げられて選んだ選択肢が「駆け落ち」でした。
しかも中学生には、その駆け落ちに対してもっと良い道を示せなかったのも私の罪です。

人生は永遠に勉強の連続だと思ってます。
これにて本当に終わりです。

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