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忘れてた好きだったこと

最近晴れが続いている。

晴れが嫌いな人はいないと思う。夏の空も秋の空も大好きだけど、季節関係なく、雲ひとつない青空が大大大好き。

そんな青空を見たら、ノーベル平和賞受賞ですと呟いてしまう。

でも、昔は雨も好きだった。
小学校低学年。
カンカン照りの昼間に通り雨、アスファルトから白い煙が立ち上り、雨の匂いが充満する。
水溜まりにはセメントが溶けたのか虹色の油が浮いていて、キラキラする。
水滴を自分からいかに遠くに飛ばせるか、手元の傘を懸命に回す。

でも1番は、車の中。

ワイパーがゆっくりゆっくりフロントガラスの水を取り除く。フロントガラスの中央下の方には、取り残された水が四角く残る。いつも可哀想だと思っていた。

サイドの窓ガラスには、水が上から下に流れる。途中で隣の雫と合体して、勢いを増して、スっと消える。ずーっと水滴の流れを見つめてた。
いくつもの水滴も、隣の水滴と合体して、はたまた車の速度によって振り落とされて、地面に吸い込まれて、蒸発して雲になってまた雨になって。もしかしたら私達の飲水になってるのかな、とか。どうでもいい事考えてた。

晴れが好きだけど、雨も好き。そんな風に楽しむことは今はもうないけど、雨の日は「休んでいいんだよー」ってお天道様が言ってる気がする。

夫も雨が大好き。みんなも雨の日はのんびりしよう。

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