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これからの美味しさってなんだろう

画像は先週の様子

寒暖差でヤキモキしたものの、いい焼き上がりにホッとしました

これから何を伝えたいか

美味しいには、いろんなカタチがありますが

自分が美味しいなと感じたり、表現として伝えたい美味しさのあり方って

瞬発的であったり、刺激であったり、そんな瞬間的な美味しさは、自分のそれとしては違うなと思っています

もっと時間幅のある様な、じんわりだとか、ほっこりとか、しみじみとか

おやつ的な嗜好品ではなくて、命を育む糧の様に、長く食べ続けられるものでありたいと思ってます

その実現にはいろんなロジックがあるけれど、最も基本的で大切なのは,自分の心身の声を聞くこと

瞬間的な美味しさは,わっと気持ちが湧き上がる様な感覚があって、それは確かに美味しいんだけども

体がどうにも納得してくれず、お腹に重石を抱えた様な感覚と、小声でブツブツと愚痴ってる様な停滞感が,数日続いてしまいます

やっぱり気持ちもモヤモヤして

食べる事は、生きる上で欠かせないことなのに、寧ろ弱ってしまうのはいかがなものかなぁと

僕らのパンには、スポットライトの当たる華やかな場所ではなくて、暮らしの土台としてのパンの在り方を、これからも考え続けていきたいと思います

自分達も歳も歳なので、また以前とは少しパンに求める事も変わってきていて

→自分達、との表記には、奥さんも当然巻き込んでます笑笑
同い年だから、やむなし

度々話題になるのは、食べやすさってほんと大事だってこと

僕らの焼くパンへのそこの補いは,長年パン屋として培ってきた、技術や知識の見せ所かなと

僕たちの歳の功は、これからもっと、生き易さや健やかさの実現の、お役に立てたいと考えています

ずっと言い続けてることですけど、自分のたちの仕事のせいで,人を不幸にしたくない

願わくば,1人でも多くの方の幸せの一縷に成れれば

こんなパン屋冥利に尽きる事って無いなって思うんです

今週は2品の新しい子がお目見えです

「パンオフィグ」は、天然酵母種でしっかり醸した小麦全粒粉の生地をベースに、小さめに切られたイチジクを満遍なく散らし、お砂糖不使用ですが、いちじくの甘みをしっかりと感じられるようにしてます

生地はしっとりしてますが、どっしりではなく、食べやすさも大切にしてます

「パンブリオッシェ」は、有機のきび糖と黒糖入りの優しい甘みのソフトでしっとりした型焼きパン

有機オリーブオイル使用

程よいコクは、バターではなく、親鶏の健やかな飼育にこだわった、徳島県の「たむらのたまごさん/げんきたまご」のおかげ

パンとしても優秀、サンドイッチにも◎、ちびっ子の朝のトーストとしてもオススメです

今週も、どうぞご贔屓に😊
#美味しさ
#和歌山パン屋
#年の功

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