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娘の悔しさを見て思った事

ひと月ほど前に、フランスに住む後輩が、帰省の際に届けてくれたヘーゼルナッツのペースト

それを朝食のトーストに塗って食べるのを、この一カ月間、娘は毎朝、それはもう楽しみにしていました

それもとうとう残り僅かになってきた昨日のことなんですが

何やら兼ねてから画策していたようで

そのペーストが少し残った瓶に、ミルクやら色々を入れて撹拌し

今度はアイスキャンディーを作る型を棚から引っ張り出してきた

で、これで美味しいアイスキャンディー作るんだー😋と意気揚々で

台所で独り言を言いながら、1人ご機嫌に作業を進めておりました

で、我々夫婦は別の部屋で撮り溜めた映画を見ていたら

バタン!

大きな音の後

わーん😫💦💦💦

と泣き声がするんです

慌てて台所に向かうと

美味しいアイスになる筈だった液があちこちにばら撒かれて、自分もそれを被った娘が大泣きしていました

悔しくて悔しくて、それはもう大きな声で泣きながら

もうアイスなんて絶対食べない😫💦💦💦って

(娘は生まれた時、産院で、ハリマヤさんとこの娘さんが泣くと、声が大きすぎてみんな起きちゃうからと、看護師さんたちが気を遣ってくれてたほど、大きな声で泣きます笑笑)

それを見て、父は掛ける言葉が無かったんです

本当に毎朝楽しみにしてきて

その中で、きっと最高のアイデアを思いついたんだと思う

で意気揚々と頑張って作ってたのに

なんでこんなことになるんだろうって

それはもう悔しくて堪らなかったんだと思います

なのに、僕の口から出る言葉は、どれもなんの救いにもなれなかったに違いなくて

こんな情けないこと無いなぁと思いました

結局、家内が、またパン毎日食べるところから始めたらいいやん、イチから頑張ろうって提案

新しくペーストを買うことにして、兎に角一件落着したわけですが

父は兎に角悔しくて、切なくて

一晩、悶々と考えました

こういう時に言葉が出ないっていうのは、自分の身に同じようなことが起きた時に、キチンと向き合ってこなかったからだって

結果、掛けるべき言葉が今の自分には無いからだって思いました

それは、人生の先輩としての下敷きが、ペラいからだって思う

もっと真剣に生きて、いろんな壁にぶち当たって、もがいて、悩んで、考えて

父は自分の経験を以て、娘に掛ける言葉を見つけていかなきゃって、思います
#失敗
#声を掛ける
#言葉が見つからない
#和歌山パン屋

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