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質実剛健への憧れ

質実剛健が好き、というか憧れます

「質実剛健」とは、飾り気がなく真面目で、肉体的にも精神的にも清らかで強くたくましいことです

この言葉の成り立ちが、日本史上極めてマッチョな時代である明治維新の後、欧米列強に追いつく為の改革を推し進める明治政府下で天皇が発布した戊辰詔書にある事から、何処か男性的な言葉に思います

だけど、僕の中にあるこの言葉のイメージは、寧ろ女性的で

政(まつりごと)に重きを置いて、家の外に重心をとり、外面ばかり重視して、日常生活や暮らし振りについては全く疎い男性よりも

生(せい)や暮らしそのものの価値を重んじ、また命を育み守っていく事を最も重要に世の中を見ている、女性のしなやかでありながら芯のある強さみたいなものを感じます

未だ家族が寝静まる早朝、女性が結える紐を口元に咥え、髪をギュッと縛る仕草とその目の優しい強さ、その一連の立ち居振る舞いの無駄の無さにある美しさは

まるで、その日に向かう気持ちを調える儀式の様で

毎朝休む事なく繰り返される、この世で最も質実剛健な風景が僕は大好きで

そんなものへの憧れを、僕はパンに写し込みたいと思っています
#質実剛健
#和歌山パン屋
#明治維新
#戊辰詔書

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