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制作ノート 2021.09.18-09.19

18(土)、19(日)にかけて、十勝・幕別町にあるMakura Showcaseという場所で公開制作を行った。
今回の制作は10/23(土)に開催される十勝の野外フェス“LAMP LIGHT FESTIVAL”で行うライブペインティングに向けたもので、ここで描いたものたちを、野外フェス当日にコラージュ用の素材として使う予定だった。
(以下、写真の一部はLAMP LIGHT FESTIVAL公式アカウントより引用しています。)
会場では野外フェスのポップアップストアが開催されており、空間の一角で絵を描かせてもらうことになった。

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絵を描くためのキャンバスとして、919mm四方の木枠を事前に6つ自作し、会場で組み合わせて1838mm×2757mmのサイズにした。
紙はロール紙を用いた。安価だし、北海道に来て以来みんなで一緒に絵を描くときには、必ずこの紙を使っていたので、なんだか思い入れもある。

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初日はおおまかな色の構成だけ決めて、あとは落書きをするように絵を描いていった。鮮やかな黄が下地にあることで、その上に赤や茶・緑を乗せていくと色が映えやすくなる。このあたりはここ二週間ほど描いていてなんとなく覚えた部分もある。

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自分が絵を描くかたわら、近くにあった机に紙と鉛筆・クレヨンを置いて、来場者が誰でも絵を描いてよいスペースをつくった。
絵心ないんだよなぁと言いつつ色々描いてくださったお兄さん、ためらいなくどんどん線を重ねていくお母さん、キャラクターを即興で生み出してくれた高校生。そばで見ていてとても楽しかったし、それぞれが描くものに影響をうけて、自分の絵も変わっていった気がする。
この場所で描くことをもう少し意識したいので、次からは十勝とか幕別といった言葉から連想される言葉を描く、ボードのようなものがあってもいいかもしれない。

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二日目は一気に色を増やしていった。
途中、クサカアツシさんのベースによる即興演奏が入り、刺激を受けながら描く。まるでセッションのよう。

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当初は想像していなかったけれど、気がつけば風景のような絵がかたちづくられていった。山があり(噴火している)森があり空があり、花が咲き木が生え馬がいる。ここまで鮮やかな色で一枚の絵のようになるのは初めてかもしれない。

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おおきな絵は筆の動きもダイナミックになるぶん、ちいさな絵では現れなかったような表情が生まれてくれる。その一方で細やかな表現がところどころにあると、その見え方はより豊かになる。大胆さと繊細さをもっと同居させたい。そのためには飛沫を散らしたり、絵の具の滴を垂らしたり、まだまだ試みることはたくさんある。

今回描いた絵はすべて破り、次回の公開制作のためのコラージュ素材にするつもりでいる。家であらためて広げると、その表情の幅広さにおどろく。これをどう活かすか、いまからとても楽しみ。

いただいたサポートはすべて、旅のために充てたいと思います。