Hayato Kumagai

walking and drawing https://hayatokumagai.com

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    覚書 2019-2022

    覚書がわりにTwitterに残してきた言葉たちを、自分なりにまとめてみました。(2019.01〜2019.05まで) 救い 誰も救ってくれない領域が人生にはちゃんと用意されている 2019年2月14日 09:11 救われるためにも報われるためにも生きていない、と気づいてから、この人生は少し楽になったような気がする 2020年7月2日 21:36 癒し、人生に必要なもの 救い、人生に切実なもの 2022年1月12日 16:28 歩く 家にずっといたので、夜の公

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      • 制作ノート 2021.09.18-09.19

        18(土)、19(日)にかけて、十勝・幕別町にあるMakura Showcaseという場所で公開制作を行った。 今回の制作は10/23(土)に開催される十勝の野外フェス“LAMP LIGHT FESTIVAL”で行うライブペインティングに向けたもので、ここで描いたものたちを、野外フェス当日にコラージュ用の素材として使う予定だった。 (以下、写真の一部はLAMP LIGHT FESTIVAL公式アカウントより引用しています。) 会場では野外フェスのポップアップストアが開催されて

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        • 制作ノート 2021.09.14

          自粛期間の最終日。 二週間近い制作の日々が終わろうとしている。 午前中、三木成夫の「生命形態学序説」の続きを読む。 植物と動物の体制における双極性など、非常に興味深い内容。一度整理してまとめておきたい。 もう一度、相称性(シンメトリ)ということに立ち返ってみる。 放射相称と左右相称、どちらをも絵のなかに取り込むことで、そこに生命の様相が立ち込めるのを見つけようとする。 絵具をつかって展開しようとするが失敗。左右の均衡が不自然になると、自然のリズムは途端に力を失ってしまう

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          • 制作ノート 2021.09.13

            午後、絵筆を手に取る。 思い切っていろんな色をまぜてみた。 きれいかどうか、ではなく、描き続けることで生じる、しこりのようなものを取りたかった。 それでもやっぱり塗りつぶしたくなる。 塗りつぶして、ナユタをさがす。 作品までの道のり。 たとえばこの子を切りとって、この子が居心地よいような色彩の紙をつくり、その上に適切に配置する。位置が決まったら、糊で貼る。それで作品と呼べるものにはいちおうなるのかもしれない。 けれどそのプロセスをする前にまだ何かが目覚めそうな気がして、作

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            • 制作ノート 2021.09.10 - 09.12

              9/10(金) 自主的に休みをとる。久しぶりに外の空気を吸いたくて、車で長距離運転(往復6時間)して誰もいない岬へ。道中小さなスケッチをしたためる。これは切り絵でかたちにしようと思っている。 翼と根を共にもつこと、そのための手立てとして、"羽根"を手にとること。 9/11(土) 絵を描くことはほとんどせず、つい読書に精が出てしまう。 読んでいるのは三木成夫の「生命形態学序説」、クラーゲスの「リズムの本質」、パウル・クレーの「造形思考 上」。いずれも自分なりの造形論を考えるう

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              • 制作ノート 2021.09.09

                点…絵のなかにおいて、点をうがつ、するとそれは目になり、目から顔が生じ、顔から首が生え胴が生え四肢が生え尾が生え、 点描…鉛筆のときと同様、筆で点描を試みる。点が群れをなす、かたちがやがて見出される(丸、三角、視覚、石、火、水、葉、羽根)、少しずつ結んでいく(ここでも線ではなく点のみで行う、かたちのあいまいさを保つこと)、やがて線をひきたい衝動にかられる、内か外かえらぶ、線の太さは線の動きは、ドローイングする(骨格であったり皮であったりするだろう)、線の外側に何か物足り

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                • 制作ノート 2021.09.08

                  午前、まずはじめに昨日までなんとなくコラージュしていた鹿と、牛の頭部を組み合わせて壁にコラージュしてみる。 「鹿は牛になる夢を見て花を咲かせる」という言葉が思い浮かぶ。 形はあえてラフに構成する。インパクトが強いせいか、視界に入るだけで思考を持っていかれそうになる。 その後、なんとなく牛や植物、土などのモチーフをイメージしながら、紙に気ままに筆を走らせてみる。とにかく量を、と思いながら進めてみると、ずいぶん稚拙なイメージたちが生まれた。筆をほぼ一種類しか使わなかったせい

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                  • Ⅳ 結葉の下で

                    五月の祝祭のあと、カテリーナの森を去る前に、幾つものかけがえない音景が過ぎ去った、その傍らにある一本のマグノリアの木の下で、空を充す無数の葉のさざめきに、ぼんやりと耳目を澄ませていた。 その一瞬のうちにか、もしくはそのあとさきに、結葉(むすびば)ということばがふと、胸に去来したことを憶えている。 それは初夏をしめす古い季語であり、生い茂った葉と葉が合い交わり、結ばれたように見えるさまをあらわすのだと、後になって知った。 春と夏をつなぐ、季のあえかな鳴動。 葉のかたち一つひ

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                    • Ⅲ 祝祭へ

                      およそ三ヶ月間、秋から冬にかけて描き続けてきた巨きな絵が、ついに立ち上がった。 絵描きとしての総括となったこの絵が、その後数ヶ月間にわたり自分にもたらした、殆ど「祝福」といっていいような幾つかの出会いを、旅の記憶を振り返るようにして、今回は書いてみようと思う。 もくじ Ⅰ 存在の祭りのなかへ Ⅱ この星で描く Ⅲ 結葉―カテリーナの森 Ⅳ 宙に兆す Ⅰ 存在の祭りのなかへ 2019年2月20日から28日にかけて、鴨江アートセンターのアーティスト・イン・レジデンスの成果発

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                      • Ⅱ 巨きな絵のなりたち

                        今回は、巨きな絵の実際の制作過程について書いてみようと思う。 もくじ Ⅰ 四つの神話的場面 Ⅱ 三十二枚の図像 Ⅲ ふたごの根 Ⅳ 中心の手 Ⅰ 四つの神話的場面 巨きな絵の制作と展示、そのための舞台となったのは絵描きとして活動するなかでもっともお世話になっていた場所の一つ、浜松市鴨江アートセンター(旧鴨江別館)だった。 かつて昭和初期に建てられた警察署庁舎を、市民の文化芸術活動の拠点として一般開放しているこの建物は、いつ訪れても居心地のよさを感じさせてくれる、光のきれい

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                        • Ⅰ 巨きな絵のみなもと

                          まずはじめに、巨きな絵を描いていくうえでくりかえし立ち返ることとなった、大切な四つの"源泉"について書いてみようと思う。 それらが実際にいつ、どのようにして巨きな絵へと結びついていったのか、自分でもはっきりとは憶えていない。 けれどそれぞれの作品が、巨きな絵にもたらした影響は別々のことがらのようで、すべてがその根底において密に結びあっているのは、確かなのだと思う。 もくじ Ⅰ 虹の上をとぶ船―絵の声を聴く Ⅱ 魔法のことば―無名の神話 Ⅲ 宮沢賢治の四象限―存在の祝祭 Ⅳ

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                          • 序 去来する光

                            巨きな絵を描いて共に旅をしたお話の前に、まずは今から四年ほど前にはじまった、自分の絵の変化について書いてみようと思う。 もくじ Ⅰ 木の鹿 Ⅱ 枯葉の鳥 Ⅲ 点描と星々 Ⅳ 人と灯と Ⅰ 木の鹿 絵を描くことは、物心ついた頃から好きだった。いままで生きてきたなかでたぶん、一番時間を注いできたことなのだと思う。振り返ってみると、何を描くかということは本当はそんなに重要ではなくて、ほんとうにただただ、描くことをしていたかったのかもしれない。 想像することが昔から好きだった

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                            • はじめに

                              今から約一年前、「はじまりの灯」という題名で一枚の巨きな絵を描いた。 それはおよそ三年にわたり、「絵の変容を巡る旅」を続けてきた自分にとって一つの終着点であったのと同時に、この先における「世界を巡る旅」のはじまりを告げる、旅の道標のような存在でもあった。 この絵と共に各地を旅したかけがえのない日々を終えて、世界を巡るために現在に至るまで路銀集めを続けている間も、この絵のことを考えない日は一日としてなかった。 自分にとってこの絵は何だったのか。この絵を巡り起こった一連

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