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窓ぎわのひかり

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気まぐれな詩集。
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#短編

さなぎ

さなぎ

「おねえちゃん、いつになったら会えるのかな」

 夕飯の席で下の娘がふと、思い出したようにそう呟いた。会社から帰ってきて、席に着いた夫はその言葉に小さくため息をついた。娘の一言は、夫の何か、溜め込んでいる深い部分を刺激したに違いない。白髪の混じり始めた、寡黙な夫は、溜め込んだそれを娘の前で顔に出さないように気をつけているらしかった。私だって、毎朝毎晩そのことを考えている。そのことばかり考えすぎて、

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