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激烈バカ的!文章講座!!

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とてつもない力を持っている人に「うまく伝えられない」と、そんな相談をたくさん受けています。本を書きたい。面白い話をしたい。彼女を口説きたい。そんな悩みを持つ全ての人にむけて。
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#文章

『先生抜きで書こう』試訳

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文章を削ることは苦しいことだよ。『先生抜きで書こう』より

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『先生抜きで書こう』 試訳その3

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ハーバード・ライティング・センターで教える博士論文の書き方

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人は鳥を殺した

「音楽をやる奴らってさ」 「どいつもこいつも悩んで、悩んで」 「苦しんで、苦しんで」 「世間から外れちまった」 「ここにいる奴らは全員そうだ」 「じゃなきゃぁ来やしないだろ」 「こんなところ」 「俺もそうだし、お前もそうだよ」 「鍵盤やドラムを叩いてるだろ」 「人を叩きたいのに」 「ギターを泣かせてるだろ」 「自分が泣きたいのに」 「他人も泣かせてる」 「・・・歌で、な」 「泣いてもらってるんだ」 「自分じゃ、泣きたくないからさ」 「ハハ」 「さみしいなぁ・・・

才能を感じる文章とは?

僕は書籍を上梓させていただいている一方、学習塾を経営している。 あるとき、地元の中学校でこんな課題が出された。 『世界で一番の贈り物』はクリスマス休戦の物語だ。Google booksにはこんな風に解説されていた。 以下は、中3の生徒Aの作文である。 「 戦争のない世界をつくる方法? そんなのかんたんさ。全員が同じ考えをもてばいい。この話しだって、イギリスとドイツが同じキリスト教でクリスマスという、大切な日だったからできたんだ。とある人は言った。『人を一番ころしている

作文が書けない高校生に贈る、村上春樹のカキフライ理論。

文章ってのは、本質を書いちゃいけないんだなぁってつくづく思う。高校生の作文を手伝っていて、例えばこんな文章をこの時期よく見せてもらう。 「部活では主将を務め、仲間のコミュニケーションを円滑にするように努めました。また学業の方でも・・・」 大切なことを言うためには、大切なことに直で迫ろうとしてはダメだ。ほぼ確実にその大切な何かに逃げられてしまうから。もっと、細部とか些末なことを記述せねばならないのだ。 例えば井坂康志先生から教えていただいた、村上春樹が勧める「書けない人の

【文章講座その2】マジか!自分の文章を自分で判定できなきゃ、永遠に文章に自信を持てないままだ。

「三角形の合同条件言ってみて」 「え〜と、二つの辺のその挟む角でしょ?」 「違うぞ! 『二つの辺とその挟む角』だ!!」 「おんなじじゃんww」 「違うわ! お前が言った『の』じゃ、角しか示してない。『と』を使って初めて合同条件が成立するんだ」 「そこまで見るの?」 「見る! それが論理だ。こうやって説明すれば、基本的にお前が話したことを世界中のどんな奴も理解できる。歴史的にどんな過去にいた奴にも、どんな遠い未来の奴にだって絶対に通じるんだ」 「それが数学の凄いと

【文章講座その1】魔法の言葉、「例えばね・・・」

小論文にしても作文にしても、「文章を書いて」と頼むと抽象的に書いてくれる場合が多い。良い文章とは抽象的な文章だと誤解されているのだ。 「自分のこととか、身近な話をしてもつまらないんじゃない? だって文章を書くんだよ」 大丈夫である。あなたが面白いのだ。 身近な話というのは、立派ではないが通じる。 例えば、次の話を聞いて欲しい。 ・・・ほら、今、「例えば」って言ったとこで注目したでしょ? いや、本当に聞いて欲しいのだ。 かけがわTVの仲間にひろしさんという、菊川市で