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山口周さん講演「これから起きるであろう10個の変化」をまとめてみた(後編)

6.企業の地理的多様性も増加

 § ただ単に便利という理由で東京にオフィスをもつ意味がなくなる
   どこ本社があるかがアイデンティティ

      仮想空間で仕事をする⇒都市である必要はない
   企業は、「どういう働き方をさせたいのか」
       「どういう職業人生を提供したいのか」
     ⇒会社のアイデンティティが問われる
     ⇒働き手側からも問われる
      会社選びの条件・基準になる

7.仕事選びの要素も変化

 § 職場の「人が好き」「場所が好き」の重要性が低下
  職務そのものが楽しめないと楽しくない時代

        仮想空間シフトが進む  
         
          ⇒人とのコミュニティの度合いが減る
    (人との関係は希薄になる)
       ⇒職務そのもののおもしろさ
                   ・マネージャーがいい仕事をくれるかどうか重要

  物理的要素の低下
    ⇒抽象要素(ミッション・ビジョン・バリュー)が高まる
    ⇒M・V・V が、会社の物理的要素をきめる
     なぜそこに会社があるのか?など整合性を求められる

8.学習格差の拡大

 § 正統的周辺参加の機会が減少・・・自己学習力格差が拡大

      師匠の仕事を見て覚える(=お弟子さんをみる)⇒ ほぼゼロ
   ⇒会社で人工的(しくみ)として行う 
   ⇒自己学習が得意な人との格差がでる(★)
    ⇒人事として人材育成の対応が求められる

9.メンタルの二極化

 § 孤独耐性の高い人はかえって楽しく、低い人の職場満足度は低下

   生産性が高いが、孤独耐性が低い人のケアが必要
    ⇒マネージャーにすべて任せるのは負担が大きい
    ⇒メールの打つスピードなどで、精神的な状態をモニタ・アラート
     出すしくみが必要
 

10.副業・兼業の常態化

  § 物理存在は分割できないけど仮想上の存在は同時多発的でユビキタス 

          例)複数の会社の仕事を掛け持ちしているケース
          ⇒ 仕事に対していかに前向きにコミットできる要素
                   を持たせられるかが重要
           ✖ ルール、ペナルティでしばる ⇒マインドシェアが下がる
     〇 モチベーションの上がる・成長できるJOBを報酬で与える
       感覚を持つ
       ⇒マインドシェアを奪えない
       (他の仕事を優先されてしまう)

11.まとめ・感想

 仮想空間へシフトがすすめば、物理的要素を前提とするあらゆる要素の定義・優先順位が変わる。営業・マネージャーの「優秀」の定義は変わり、育成・登用はより重大なミッションとなる。空気で何となく力を発揮してきた人は、不要。ここに対応できない人は、淘汰される。
 一方、生産性はあがり、年齢・キャリア・学歴に関係なく評価され、QOLの高い充実した人生が送れる可能性が高まる。
 キーは★自己学習能力である。変換に対応し、学びとる力は、受け身人間は身に着けることができない。詰め込み知識の偏差値主義意味がなく、小さいころからの学び取る学習習慣であったり、先生たちの指導の視点も変わらなければならない。
 企業も個人もパラダイムシフトが求められ、試練であるが、より豊かで楽しみな世界がその先にあることは間違いなさそうだ。

    

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