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大谷翔平選手の凄さ

先日、MLBで自身二度目、そして史上初となる二度の満票でのMVPを獲得した大谷翔平選手。今回はその歴史的偉業を成し遂げた大谷選手の凄さについて解説していこうと思います。

凄さ1:リアル二刀流で大活躍

一番はこれだと思います。投打どちらかで絞っても活躍するのが難しいMLBにおいて二刀流を実現している大谷選手はまさに異次元であると言えます。特にここ3年は二刀流での活躍が凄まじく、昨年は野球の神様・ベーブルース以来となる「二桁本塁打&二桁勝利」を達成。そして今年はMLB史上初となる二年連続「二桁本塁打&二桁勝利」を達成するとともに、日本人初となる本塁打王を獲得。もう人間かどうか怪しいレベルの活躍です。来年は右肘損傷の影響で打者のみでの出場となりますが、ここ近年の活躍だけでも歴史に名を遺す成績だったことは間違いありません。

二刀流で活躍する大谷選手

凄さ2:とてつもないチーム貢献度

現在、MLBではデータを統計学的見地から客観的に分析し、選手の評価や戦略を考える分析手法・セイバーメトリクスが重視されており、打率や勝利数といったものではなく、様々な指標から選手を評価する時代になっています。その選手を評価する指標の中で、WAR(Wins Above Replacemennt)というものがあります。これは打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して、選手の貢献度を表す指標であり、数値が高いほどチームへ貢献しているというものになります。大谷選手はこのWARでもとんでもない数値をたたき出しており、MLB全体トップとなる10.1を記録。レギュラー選手の平均WARが2.0であることから、いかに突出しているかが分かると思います。大谷選手はここ3年で高水準のWARを記録しており(9.0、9.6、10.1)、特に今年は故障の影響で後半戦25試合欠場しての数値なので、離脱がなければMLB歴代トップレベルのWAR11超えが実現していたかもしれません。今後大谷選手がWARで今年を上回る数値をたたき出すのか、注目していきたいところです。

2位に圧倒的な差をつけ1位

凄さ3:打者として”MLB最強”

先ほど解説したセイバーメトリクスの中で、OPS(On-base plus slugging)という指標があります。OPSとは出塁率(打撃機会あたりの出塁の割合)と長打率(打数が記録される打席において打者が打撃によって獲得できる1打数あたりの塁打数の期待値)を足し合わせた値で、打席あたりの総合的な打撃貢献度を表す指標となります。簡単に言うと、数値が高いほど、チームの得点増に貢献する打撃をしている打者だと評価することができ、セイバーメトリクスにおいて重視される指標となっています。大谷選手はこのOPSでMLB全体トップとなる1.066(.412+.654)を記録。当然日本人初の快挙であり、打者単体の評価としても最高峰となりました。このOPSに関してはここ3年の中でも今年の数値が抜きん出ており、2021、2022年のOPSは.965、875と、.900前後で推移していましたが、今年から導入されたピッチクロック(投球間隔の時間制限)や、極端な守備シフトが禁止されるなど打者有利な状況になったのも功を奏したのか、一気に1.000超えを達成しました。来年は右肘靱帯損傷の影響で打者のみでの出場が決まっているので、打者に専念できる分、今年以上のOPS、そして本塁打数を記録するかもしれません。

雄叫びを上げる大谷選手

凄さ4:MLBで”一番打てない投手”に

投手の指標の一つに、被打率というものがあります。この指標は名前の通りで、打者に安打を打たれる確率のことを言います。この被打率で大谷選手は驚異の.184を記録。10回投げたら2回も打たれない計算になります。残念ながら故障の影響で規定投球回に到達できず、ランキングにのることはできませんでしたが、被打率.184は投手最高峰の賞であるサイヤング賞を獲得したゲリット・コール(ヤンキース)の.206を上回る数値です。打っては一番ホームランを打ち、投げては一番打たれない選手ということで、ここまでくると本塁打王とサイヤング賞同時獲得も今後ありえるかもしれません。

今年はメジャー初完封も記録しました

凄さ5:NPB時代の成績も異次元

MLBの活躍ばかりが最近注目されていますが、NPB(日本プロ野球)時代の大谷選手も十分凄い成績を残していました。プロ2年目の2014年、当時日本最速タイとなる球速162km/hを記録するとともに、NPB初となる「二桁勝利&二桁本塁打」を達成。2016年には投手として10勝、打者でも打率.322、本塁打22を達成するとともに、当時NPB最速となる球速165km/hを記録シーズンMVPに輝き、史上初の投手と指名打者でのベストナイン同時受賞を達成するなど、当時から異次元の活躍を見せていました。この活躍ぶりから投打どちらかだとある程度はMLBで活躍できるだろうと思っていましたが、まさか二刀流で通用できるレベルまで到達するとは誰も予想できていなかったでしょう。

日ハム時代の大谷選手。
当時から凄い選手でした。

おわりに

大谷選手は他にもたくさん凄い記録を残しているのですが、書き出すときりがないので、ここまでにしておきます。
今回執筆するのにあたり、大谷選手についてたくさん調べましたが、改めて凄いと感じたのと同時に、全員に無限の可能性があると感じました。
もちろん大谷選手は体格にも恵まれ、才能があるのは確かですが、二刀流のスタイルを貫き、周りからの批判が多かった中でも、努力を惜しまず今なお、限界まで突き詰めていることが大谷選手の一番凄いところだと思います。僕自身も大谷選手のように先を見据えて日々行動し、自分の信念を曲げずに頑張っていこうと思います。

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