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【短歌ブック】#80 冬ざれ


~短歌Bookmarks~
短歌(和歌)の歴史は長い、57577に何が詠まれてきたのか。
毎回一つの短歌用語と歌を〈辞典〉からブックマーク。
短い歌が繋いできたものを知る、一つのきっかけになれば。

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【冬ざれ】

ふゆ-ざれ(名)

冬のさなか。真冬。見渡す限り荒れさびた冬の景色。また、その季節。


逢ひにゆく旅にあらねば冬ざれの野中にひとつともす家見ゆ
(小野興二郎)

出典:「短歌用語辞典 増補新版」日本短歌総研


《歌人紹介》
小野 興二郎
小野 興二郎 (おの こうじろう、1935年 - 2007年10月28日)は、昭和期から平成期の歌人。歌誌「泰山木」主宰。
〈経歴〉
愛媛県上浮穴郡面河村(現・久万高原町)の、豊かではない神官の家に生まれる。松山市の「潮音」系短歌結社「にぎたづ」に参加。その後上京し、明治大学文学部に入学するが、結核にかかり帰郷して肺葉切除を受ける。1957年、北原白秋の流れを汲む、木俣修の歌誌「形成」に参加する。大学卒業後、市川学園(千葉県)の国語科教諭となる。1981年に肝生検のショックで入院し、視力障害を患う。以後、入退院を繰り返しながら、歌作を続ける。その作品は、人間存在の根源について鋭く問いかけるものであり、その美しい文語体の歌は多く人々の共感を得た。
2007年10月28日、肝臓がんのため千葉市の自宅で死去 、72歳。

Wikipediaより


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