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〜アメリカ留学初日に起こった衝撃的な出来事〜

朝の6時ケータイのアラームが鳴った。いつもと変わらない聞き慣れた音だ。着替えなどを済ませ残るは朝は食事と今までお世話になった自分の部屋に別れを告げるだけだ。幸いにも前日に準備は終わっていたので、特に時間に焦りはなかった。日本っぽいものをと母親がおにぎりを作ってくれて、いつもと変わらないテレビを見ながら食べた。そして今まで過ごしてきた部屋や家と長い間離れるとなると、少し悲しい気持ちになった

家を出ると僕の門出を祝うかの様にとてもいい天気で、9月とは思えないとても涼しい気温であった。ちょうど駅まで友達とその両親がお見送りに来てくれ、最後に一緒に写真を撮った。電車に乗るといつもと変わらない風景が待っており、「本当に今からアメリカに行くんだよな?」と少し不思議な感情が芽生えてきた。

電車に揺られること約2時間。やっと成田空港へ着いた。成田空港にはどこへ行くのかわからない多くの人が携帯を片手に搭乗ゲートへと各々向かっていた。自分はそこで友達などと待ち合わせをしていたのだが、どうも先に着いてしまったらしい。空港のラウンジで休憩をしていると友達などからSNSで留学頑張ってきてね!とのメッセージがたくさんきていた。

そんなこんなで友達とも合流し、フライトまでの時間をいつもの様な会話を楽しんだり、アメリカの話などで盛り上がった。フライトの1時間前となり搭乗ゲートを越える瞬間は友達などがささやかに送り出してくれたのはいい思い出だ。

僕自身飛行機に1人で乗るのは初めてで、とっても緊張していた。
「荷物検査は大丈夫かな?」「出国審査は大丈夫かな?」といった不安から「本当に飛行機落ちないよな?」と飛行機に乗る時あるあるの感情でいっぱいだった。

それらは全て杞憂で、無事に韓国の仁川空港まで辿り着いた。そしてそこで2時間ほど韓国ドラマを見て時間を潰し、アメリカのシアトル行きのフライトへ搭乗した。今度は2回目のフライトだったため、緊張もせずリラックスしながら乗ることができた。

そしてついにアメリカに到着する。モニターで位置情報を見ていると後30分ほどで到着する。段々と僕の胸は高鳴り始めた。

アメリカに到着した瞬間、スキップをしながら税関まで向かったのを覚えている。空気が違い、景色も違い、言葉も違う。すごい楽しみだった。税関へ着くまでは。

税関に向かうと、留学生の列が300人以上も並んでおり、長時間フライトで疲れている身体をより疲れさせる。よりにもよってなんでこんなにたくさんいるんだよと心の中で叫び、友達と電話したりメールしたりして2時間ほど列に並んだ。ホストファミリーとの待ち合わせ時間が迫ってくるにつれ、ぼくの焦りと不安は増していくばかりでした。

いざ税関で自分の番が来る時には、時間がもうなくとっても焦っていました。またトイレにも行きたかったこともあり、税関の方に「あなたは1万ドル以上現金持っている?」と聞かれ「Yes」と答えてしまったのだ。僕としては「(銀行には)ある」との意味合いで答えたのだが、肝心な銀行を言い忘れている。僕は焦って「I'm a student!!(学生です!)」と必死に弁護したのだが、一気に質問攻めをされる始末。しかも英語は得意だったはずなのに、緊張や疲れ、また動揺からうまく聞き取れないし話せない!

「まずい!このままだと裏に連れていかれそうだな」と思い、必死になって残高証明書を見せたら、「Ah Okay」となぜか納得してくれました。後になって考えてみれば残高証明書に大金が入っていない(200万円程度)ので現金を持っているわけなく、間違えたんだなとやっと理解してくれた。

そんなこんなで無事税関を抜けたと思ったら…

Part2に続く


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