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リーンと2つのふるい

なるべく備蓄を持たないようにしている。持つ必要がある時は理由とともに決める。例えば、2リットルペットボトル。これは、災害時のための備え。納豆のパック。これは、3パックセットだから自然に備蓄になる。

ビジネスでよく使われる『リーン』という言葉が好きだ。日本語でいうと、「無駄のない」という意味になる。本当は痩せているとか、傾くとか、別の意味もあるんだけど、ビジネスの文脈で使われる時は大体これ。でもこれが難しいのだ。

私は普段、十分条件ばかりみている。「〜の方がよい」「〜があったらいい」などを考えている時は全て、十分条件である。「〜の時のみ」「〜に限り」が必要条件。「あ、これはあった方が良いな」って思って、物を買ってしまうことがまだまだ多い。

だから、定期的に、必要性のふるいにかけて、いらない物を片っ端から捨てる作業をしている。徐々に、捨てる物がなくなってきて、部屋が段々と広くなっていくのに快感を覚えている。本当に必要な物は、必要十分条件が満たされる物だけなのだ。

最初から同時に判断できれば苦労しないが、そんなに物事はたやすくない。だから私は2段階でふるいにかけている。最初は、十分条件で。次に必要条件で。考え方は、健康診断と一緒。検出力は100%でないのだから、最初は大きくふるって、次に細かくふるう。統計的な枠組みで言えば、偽陽性と偽陰性、第一種過誤と第二種過誤を思い浮かべればいい。

ブレインストーミングとかも、これと一緒である。最初にあるテーマに対して思いつく物を出して、その後に必要でない物を落としていく。無駄のないアイデアを作っていく時によく使われるやり方も、この枠組みで考えれば、もっと理解が深まって面白い。

意外と多くのところで、この枠組みは使われている。
ただ気づいていないだけで。

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