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「ゼロイチシニア」が総務省「異能vation」ジェネレーションアワード受賞!

NPO法人BizjapanGlobal Shapers Community 横浜ハブの共同プロジェクトとして進めている「ゼロイチシニア」プロジェクトが、総務省「異能vation」プログラムのGeneration Award企業特別賞を受賞しました!

コメント 2019-11-05 173355

応募総数は13,187件、最終ノミネートが185件、受賞が26件ということで500倍もの倍率の中で選出いただき、身が引き締まる思いです。(ちなみに、同時に提出していた「長野県小布施町における栗を活用したバイオ燃料事業」も受賞には至らなかったものの最終ノミネートには残っていました)

選出企業であるガイアックス様は、「人と人をつなげることで社会課題を解決を目指す」というビジョンの元、永田町GRID等のプラットフォームを通して新規事業の創出の知見をお持ちなので、当プロジェクトともシナジーがありそうで、これからどんどんお力・知見をお借りできれば良いなぁと思っています。

私たちが目指すもの

「ゼロイチシニア」が目指すのは、高齢化問題を【高齢者がどう生きるか】という問題ではなく【全ての人がどう生きるべきか】という切り口に捉えなおし、世代に関係なくアプローチすることです。

少子高齢化が叫ばれ「人生100年時代」ともいわれる日本において、【定年後に自由な時間が増え、身体もまだまだ健康】という「アクティブシニア」の方が活躍する社会を実現することは、一個人の人生における充実度を上げるというミクロな観点でも、減少する労働人口を補完するというマクロな観点でも重要な観点です。

コメント 2019-11-04 170116

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一方で、この問題を「高齢者の人の問題」と捉えて、例えば「高齢者の起業や就業を促進しよう!」といった施策をとるだけでは十分ではないのでは、というのが私たちの問題提起です。

これまで50人以上のシニアの方にヒアリングを実施してきましたが、多くの方は別に「起業したい」と思っている訳でもないし、逆に「シニアだけの集まりに行くのはちょっと...」と高齢者向け施策には抵抗感を感じている方も少なくない印象でした。

また、経験もスキルも趣向もバラバラな方を、年代という軸だけで「シニア」とひとくくりにする点もミスリーディングです。企業に「シニアを雇いませんか」とただ呼びかけても、一人ひとりのスキルや特性といった情報が無ければ企業目線では実行する動機が十分でなく、結果として出てくる求人は単純作業であったり、代替可能な雑務であったりすることが大半です。

「ドリルを買う人が欲しいのは「穴」である」

というマーケティングで有名な格言がありますが、多くのシニアの方にとって求めているものは「高齢者向けの仕事」ではなく「生きがいを感じられる何か」なのではないか。

そうすると、もっと個人の目線に立ち返って、「やりたいこと」「自分の得意なこと」を使って社会に還元できるきっかけを作り出すことは出来ないか、と考えたのがゼロイチシニアが生まれるきっかけになりました。

コメント 2019-11-04 170137

なぜ「若者とシニアの共創」なのか

でも、若者である私たちに何が出来るんだろうか。シニアの方に提供できるものなんてあるのだろうか。

その問いへの答えは若者が直面する課題の中にありました。

「あなたが成し遂げたいことは何ですか」
「あなたのの得意なことは何ですか」

日本の学生が就活するときに必ず聞かれる質問です。多くの学生がこうした問いに悩み、苦しみ、時には上辺だけを取り繕い、時には新たな自分を見つけ、「社会人」と呼ばれる存在になっていきます。

私自身も学生時代に上記の問いに悩みましたし、Bizjapanやゼロイチ女子を通して他にも多くの学生に向き合ってきました。そうした中で、この問いに対して自信を持って答えられるようになるためには、「経験を持った先達との対話」「仮説を検証する行動」が必要だと思っています。

このプロセスを、シニアの方と共に歩むことが出来るのではないか。

・シニアの方は、ただの「労働力」としてではなく、これまでの経験を共有することで若者に役立ち、

・若者は、柔軟なアイディアやエネルギー、行動力を持ってシニアの方に活力や刺激を与え、

更に理想的には、

・対話を通じて「こんなことできたらいいね」というビジョン/アイディアを共有して、年齢に関係なく一緒にアクションを起こしていく

結果として、若者もシニアも、年齢に関係なく自分の人生に生きがいを感じて前に進む社会が私たちの理想です。

世界の中でも「高齢化先進国」日本だからこそできるモデルを作り、世界の先進事例としてゆくゆくは発信出来ればいいなと考えています。

やってみて分かった「多世代が出会う場」の重要性

とはいえ、壮大なビジョンを語りつつも、本当にそんなことが出来るのか。若者とシニアの対話ってそもそも成立するの?

それを検証するために、この一年、日本クールシニア推進機構さんと共同で「はなさかさん」というワークショップシリーズを開催してきました。

直近では、合同会社Colonb'sさんとも共同で、9月に東京医科歯科大をはじめとした医学部生と、日ごろから病院に行くことも多いシニア層が、共同で理想の病院を開催するというワークショップを開催しました。

そして、(前回の投稿の繰り返しではありますが)何度か「シニアx若者」の軸でWSやってみて思うのは、参加者が均質でない/多様な空間だと、自然と参加者間で傾聴の姿勢ができるということ。

若者だけ、シニアだけ、だと、どうしても自分の意見を発信するだけに終始しがちなところが、自然と「みんなのアイディア」が形成されていく

その場の暖かい空気が居心地の良さを生み出し、アウトプットもより面白いものが出やすくなる。

若者とシニアの対話ってそもそも成立するの?

という冒頭の自分たちに対する問いに、今では

YES! 若者とシニア「だからこそ」生まれる良さがある!

と自信をもって答えることが出来ます。

コメント 2019-11-04 191910

今後に向けて:サポーター/パートナー募集!

ここまではイベント単位での初期的なプロトタイプを回してきたにすぎず、最終的に目標としている「アクション」への落とし込みにはまだまだ多くの課題をクリアしていく必要があります。

今回の受賞で勢いを付けたい部分もありますが、ここまで「我流」で進んできた企画を、当面はきちんと「インプット」することで足元を固めていくというのが一つ。

例えば、メンバーの多くが所属する東京大学でも高齢社会総合研究機構があるなど、多くの事例が既に世の中にあるはずで、そこから学ばない手はありません。既存の取り組みについてより体系的な理解が出来るよう、意識して情報を集めて行こうと考えています。溜まってきた知見は、レポートにしてまとめて公開することも想定しています。

そして、二つ目は、単発イベントだけでなく、継続を前提としたプログラム作り、コミュニティづくり、そして参加者の変化へのコミット。単発で「ああ楽しかったね」で終わるイベントはそれはそれで良いのですが、そこから「気づいたらやりたいことが生まれていた」「何か始めてしまった」という例に至るまで、じっくりサポートしたいと考えています。

そしてこれは、私たち単体だけでは到底実現できないもので、理想を言うならば、このコンセプトに興味を持っていただけた方・地域と一緒に、どっしりと腰を落ち着けて設計していきたい点です。

「うちの施設でこんなことやらない?」「うちの町内会でも若者と何かやりたいと思っている」などなど、どんな切り口でも構いませんのでパートナーとしてご一緒できそうな方がいらっしゃいましたら、是非ご連絡いただければ幸いです。

https://www.facebook.com/sho.hayashi

引き続き宜しくお願いします!


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■総合政策推進官@長野県小布施町 (2020.7-) ■ショクバイ㈱ CEO ■NPO法人Bizjapan 代表理事 ■イノベーター教育/スマートシティ/ワークショップ設計 ■外資コンサル→スタートアップ→人口1.1万人の町に移住して持続可能な街づくり ■ダボス会議2020選出