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【読書感想文】鵺の陰陽師 単行本1巻

※鵺の陰陽師1巻のネタバレありです。
※1巻以降のネタバレなしです。

膳野くん

不良に囲まれてパシられる、いかにも少年漫画一話にありがちな展開。
…なんだけど、膳野くんの存在が鵺の陰陽師の独自性。

ブリーフ一丁でめっちゃ格好いいこと言うのはインパクトがあったね。
学郎と鵺さんを食うくらいには。

オカルト部

秘めた力を持ち、放課後に女の子と一緒に人知れず魔物退治。
いや~いいですね。こういう中高生時代にしたような王道な妄想は。こんな青春を過ごしたかった。

鵺の陰陽師は王道な妄想に対してまっすぐに向き合っているところが魅力だと思います。
義理の姉だとか、美人の先輩との仲を羨ましがられるとか、転校生が隣の席になるとか、そういうちょっと恥ずかしいシチュエーションが気持ちいい!

代葉ちゃん

無表情系で任務に忠実で、実に王道ですね。
こういう性に無頓着ゆえに密着しちゃうの好きです。

時折あるデフォルメ代葉ちゃんが好き

鵺の陰陽師のキャラが魅力的なのは、丁寧な描写から来ているんだと思っています。
表情の変化を細かくコマを割って描いている。なので私も一コマ一コマ丁寧に読んでいます。勢いで素早く読むよりも、キャラの心情を想像しながら読むのがおすすめです。

夜島学郎

一見して地味な主人公ですが、まったく不快感がないのがすごいと思いました。
人を守りたいという思いが一貫しているのと、気弱なだけでうじうじしてはいないのが要因でしょうか。

まとめ

王道な設定と丁寧なキャラクター描写、丁寧であるがゆえにちょっとズレているセリフが魅力的な漫画でした。
アニメ化に向いている作品だと思うので、アニメ化期待しています。(気が早い。)
単行本ならではの要素として、設定解説も充実しているので、本誌派の人にもおすすめです。なんと、膳野くんのフルネームも判明しました!

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