読書録:ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち

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元Googleのピョートル・フェリクス・グジバチ氏による新時代の価値観の変革についての著書です。
下記の発言でバズってた人です。なんとなく上手いことを言っていますね。

僕自身、大手広告代理店からやや飽きたのとウェイな気質がないからひょっとしたら向いていないのかと思って結構軽い気持ちで外資の大手に転職してしまった人間なのですが、転職してみたら外資系の日本法人って超日本企業じゃん、ひょっとしたらこれキャリアの袋小路に突っ込んじゃったんじゃない?っていう焦りが出てきましていろいろなキャリアだったりの本を読んでいるうちに出会った本です。

G社が導出したその人がいた方が組織全体のパフォーマンスが高まるリーダー像についてはほとんどの会社人がこんな人がいればなあと思うところではないかと思います。

・チームを勢いづけ、マイクロマネジメントをしない・チームメンバーかが健康で過ごし、成果を挙げることに関心を払う・生産的かつ成果主義である・チームの良き聞き手であり、コミュニケーションを活発に取る・チームメンバーのキャリア形成を手助けする・明確なビジョンと戦略を持つ・チームにアドバイスできる技術的な専門知識を持つ・(エンジニアリングチームにおいて)専門知識を持った良いコーチである

<参考文献>
ピョートル・フェリクス・グジバチ『ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち』、東京:大和書房、2018、184頁

特にマイクロマネジメントはするのもされるのも嫌いなのでとても共感できます。細かく聞かれると単純にパフォーマンスが落ちるんですよね。報告用の資料を用意したりもありますしとても生産的ではない。この意識を持っている人と持っていない人の差って成果を見ているか自分しか見ていないかの違いのようにも思います。

この本でもっと共感できた部分はアウトプットに不要なメンバーは会議に呼ばないの章。僕の勤めている会社には本当に多いんですよ。なんでこの人いるんだろうっていうのとなんで僕呼ばれたんだろうっていう会議。呼ばれたからには何かしらソリューションを出していかなきゃって思って色々話すとあなたの部門の専門外ですしそれっていう空気になってしまうんですよね。ただの愚痴ですけど。

さらにピョートル氏が一貫しているのは抑圧は悪であるいうこと。
自意識と自己開示ができる場所が日本の職場にはないと言っています。

あと身体的なパフォーマンスにも言及しています。最近落合陽一氏や幻冬社の箕輪氏みたいな超ハードワーカーもいますが彼らは特別で真似してはいけない人間なんだと思います。前職でAM3時帰宅を週5でやるのを数ヶ月やったことがありますが本当にしんどかったしパフォーマンスが下がったしいいことないです。

マネジメントをする人にもされる人にも必要なことが働き方、コミュニケーション力、マネジメント力、リーダーシップ力それぞれについて書いてある割と面白い本です。
僕はそのラインからは外れましたが、大企業に全力で依存したキャリア形成をした時のその先には何があるのかなとちょっとだけ真剣に考えました。


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