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行って良かったライブ2019

今年もたくさんライブを見て楽しい思いをしてきたのでその中でも特によかったものを抜粋。

2/15 Yasei Collective Hunting hour vol.2 Nothing’s Curved In Stone 

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キーボードの別所さん脱退後3人で初めてのライブ。
NCISは初めて見た(たぶん)のですが普段僕が行っているようなライブより若い女性の多いこと。
NCISはベースのひなっちさんをHH&MMみたいなジャムでしか見たことがなかったので、かっちりとした構成で見ることができたのがよかった。
このライブの主役の新生ヤセイコレクティブは音の重心がより低音に寄っていて今までのヤセイとは別のバンドのようで芯のところはやっぱりヤセイコレクティブでとてもよかった。
ひとり減ってできた隙間はアレンジやパートの工夫で埋められていてより自由度も増えた感じ。バンドとしてまだまだ進化する雰囲気も感じ取れたり。

奇しくも同時期にひとり脱退したKneebodyとは違うアプローチでメンバー編成の変更を乗り切ったのはとても面白かった。(Kneebodyはアレンジはあまり変えずにみんなで(主にNate Woodが)がんばる方式)


7/24 Mark Guiliana Beat Music! Beat Music! Beat Music!

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とても好きなマークジュリアナのプロジェクトの中でも特に好きなBeat Musicのライブ。
彼の初来日もBeat Musicでビルボードライブ東京でした。当時はカタカナ表記がマークジュリアーナ、マークギリアナが多かったのですがこのライブでマークジュリアナに統一された模様。

ジャムバンドっぽさがあった当初のBeat Musicからより曲に焦点があたってバンド感が強まったように思いました。前回のライブ同様、ほとんどドラム叩かない曲があったりとマークジュリアナがドラムプレイよりも曲に必要なことをしようとしていることが考えているのが伝わってきました。
BIG YUKIさん(この時は後日直接お話できる機会があるなんて夢にも思わず)のプレイが抜群によくバンドとしても最高。
この日はライブ後にサインもらえたりととても幸せな日でした。


9/1 Avishai Cohen 東京ジャズ

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またドラムはマークジュリアナなのですがこの日は昼間にいいドラマーをたくさん見たしそもそも7月にすでに一回マークジュリアナは観てるしドラムに驚くことはないだろうと踏んでいたのですがそんなことはなかったライブ。
NHKホール高くて怖かった。
そもそもアヴィシャイコーエンは立ってるだけでアートだし弦のビビリも音楽みたいな人です。
そんな彼を中央に据えてものすごい緊張感でライブが進んでいたのですが、ラストのマークジュリアナのドラムソロが割と衝撃的でライブの内容がほとんど記憶に残らない始末。
終わった瞬間の静寂といいますかお客さんのドン引きした感じは今でもはっきり覚えてる。
内容は言葉にできないレベルの神憑り的な感じだったのですが、もし僕が次の出番のデイヴウェックルだったら帰りたくなる感じ。
(そのあとのウェックルはウェックルで最高に良かったんですけどね。)

なんだこれ以外の感想は当日は出てこなかったけどまた聴きたいから音源化してほしい。NHKさんお願いします。


9/9 Camila Meza

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なんとなく名前だけ知ってて一曲も聴いたことのなかったアーティスト、Camila Meza。
このライブはギターピアノベースドラムカルテットに基盤として現地の弦楽4重奏を起用した形。素晴らしいギターとボーカルに加えてMCから滲み出るよい人柄、思想と前情報なしでも行ってよかったライブ。
このライブ以降、彼女のリーダー作をごそっと買いました。
キャリアを積み上げるにつれ、ジャケットに一緒に写るギターが安Ibanez、ES-175、Sadowskyとステップアップしているのも面白かったり。
女性ギタリストというわざわざ「女性」とつけるのは好きではないのですが男性ギタリストとは違うラインを弾くのがとても印象的。たぶん因数分解していけばレニスターンやエミリーレムラーに共通する男性の弾くそれと違う部分がわかるのではないかと思っています。

たまに前情報を一切仕入れずにライブに行くととても素敵な出会いがあるので今後もたまには勘でライブにいこうと思います。

10/21 Aaron Parks Little Big

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マークジュリアナがドラムの推しならばアーロンパークスはピアノの推し。
リーダーバンドで来日って実は2回目なのですが前回はジャズトリオでの来日でイマイチ食指が動かずスルーしてしまったことを死ぬほど後悔していたところにBand Campで日本でのライブ音源を無償で配るという神のような行いをしてくれてとても救われた過去があります。
そんなこともあって何があっても次の来日は必ず行くと誓い、それを果たした次第。
Invisible cinemasの方向性での来日をずっと待っていたところにその延長のようなLittle Bigで来日してくれたからとてもハッピーな気持ちでその日〜一週間くらい過ごすことができました。

ライブは全部の曲が一つの物語のように進んでいって終わるのがとても寂しく思えてしまうものでした。
終演後、アルバムにサインもらったりちょっと世間話ができたりなぜか上着を褒められたりととてもいい日だったと思います。今思い出しても幸せな気持ちになれる。


10/25 ZA FEEDO

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このライブをもって活動休止となったザフィード。
ザフィードはインディーズ界でいま流行ってる女性ボーカルバンドと比較してよりGeekでアンダーグラウンドな感じがしてとても好きでした。ポップなのにどこか内向的なソバカスやだとしたら。ラストの解放感の気持ちいいYou will be thereとか大好きな曲がたくさんありますし。
その様子はYouTubeに上がっているのでいつでもまた見えるのが唯一の救い。

推しは推せるときに推しておけ、とはよく言ったもので本当に好きなバンドが活動休止になったときは心にくるものがあります。
中のいい友人にもう2度と会えない悲しみといいますか。
解散ではなく、活動休止とのことなのでいつかの活動再開を願っています。

2020年はオリンピックがらみで大きい会場があまりおさえられないと聞いていますが幸い僕が見るようなライブってキャパ300名くらいがいいところなのできっと影響はないでしょう。
来年もいいライブをたくさん見られることを祈って今年は丁寧に反芻しながら過ごしていこうと思います。

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