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飛行船の起源となった気球の仕組み🌈

人類が初めて宙に浮いたのは、今から約240年前。

フランスのモンゴルフィエ兄弟(ジョゼフ・ミシェルとジャック・エティエンヌ)が、1782年に、熱気球の原型となる袋を火で上昇させる実験を行ったのが始まりです。

その後、二人で何度も改良を行い、翌年1783年6月5日に人前で公開実験を実施。

実験は見事成功し、現在ではこの成功を祝して、6月5日が熱気球記念日となっています。

さらに、その10日後には、実験物理学者のジャック・アレクサンドル・セザール・シャルル教授が、ガス気球の飛行に成功。

1783年は、

「人類が初めて空に浮かんだ年」
「熱気球とガス気球の飛行が成功した年」

気球の歴史が始まった年になったんです。

以来、フランスを中心に、バルーン実験が盛んに行われ、19世紀になると、バルーンにエンジンをつけたものが登場します。

これが、飛行船(軟式飛行船)の起源です。


気球には、

・空気を温めて浮く『熱気球』
・空気より軽い気体(水素やヘリウムなど)を使う『ガス気球』
・熱気球とガス気球を組み合わせた『ロジェ気球』

など、様々な種類があります。

現在、日本に浮遊している有人気球のほとんどが、熱気球。

気球は、球体内外の空気の密度差を利用して、上昇したり下降したりします。

この密度差を作り出す際に熱を用いているのが、熱気球です。

気球には、方向を制御する装置が備わっていません。

そのため、パイロットが行えるのは、球体内の空気を熱するために行うバーナーの点火・消火と、排気弁の操作のみ。

つまり、気球は上昇と下降しかできないんです。

パイロットは、上昇と下降を繰り返すことで、自分の意図した高度まで気球を浮かせることができます。

「自分の進みたい方向へと吹く風に気球を乗せる」

これが、『気球の操縦』です。


日本では、1877年に、陸海軍および工部大学が初のバルーン浮揚に成功しています。

それから約100年後の1980年からは、佐賀県佐賀市で毎年、佐賀インターナショナルバルーンフェスタが行われ、嘉瀬川河川敷をメイン会場に、バルーン(熱気球)の国際的な競技大会が開催されています。

佐賀県佐賀市を中心に広がる『佐賀平野』の上空は、風の層が何層も重なっており、風向きや風速が時間とともに変化するため、熱気球の競技エリアに適しているんです。

参加するバルーンの数は、約100機。

大会期間中の来場者数が80万人を超える、アジア最大級のバルーンイベントです。

私も観に行ったことがありますが、色とりどりの気球が空に浮いている風景は圧巻です。


そんな佐賀インターナショナルバルーンフェスタですが、今年の開催期間が先日発表されました。

2024年の開催期間は、10月31日(木)〜11月4日(月)。

まだ少し先ですが、皆さんにも一度は観てほしい光景です✨

詳細は随時、公式サイトでアップされますので、気になる方はぜひチェックしてみてください😌

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
 

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