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肉球がある動物とありそうでない動物🌈

犬や猫を飼っている方の中には、愛犬や愛猫の肉球に夢中になっている方も多いのではないでしょうか?

肉球の表面は、とても厚く、分厚い角質で覆われています。

この角質層は、スパイクのような形状をしており、ブレーキや方向転換する際のグリップの役割を果たしています。

また、表皮の地面に近い部分は、ハニカム構造になっており、

<ハニカム構造とは?>
表裏2枚の面の間に、薄い材料で出来た蜂の巣状の芯材を挿入し、一体化させた構造のこと。
飛行機や宇宙船の構造部分にも使われている軽くて強度のある構造。

そこに、コラーゲンが混在しているため、丸々としているんです。

犬の肉球は、『大きいもの』『小さいもの』『少し離れた場所にあるもの』と複数あり、それぞれに名前が付けられています。

<前足>
・指球(しきゅう)
⇒ 爪のすぐ下にある5つの小さな肉球
・掌球(しょうきゅう)
⇒ 指球の下にある一番大きな肉球
・手根球(しゅこんきゅう)
⇒ 手首のあたりにある肉球
 
<後ろ足>
・趾球(しきゅう)
⇒ 爪のすぐ下にある4つの小さな肉球
・足底球(そくていきゅう)
⇒ 趾球の下にある一番大きな肉球

基本的に、爪が生えている部分のすぐ下にそれぞれ小さな肉球があり、真ん中に大きな肉球があります。

前足には、人間の親指にあたる指があり、狼爪が生えていますが、後ろ足にはその指がありません。

そのため、前足と後ろ足でも肉球の数が異なります。
 
犬の足跡を見ると、前足も後ろ足も同じように見えますが、それは犬が足先(爪先)だけを地面に付けて歩いているからです。
 

様々な機能のある肉球ですが、肉球がありそうでない動物がいます。

それが、『うさぎ』です。

なぜ、うさぎには肉球がないのでしょうか?


野生のうさぎが住んでいるのは草原。

岩場や急斜面など足場の悪い場所を走る機会がほとんどありません。

さらに、草食動物のうさぎは、足音を消して獲物に近づく必要もありません。

また、うさぎは骨を軽くして後足を発達させることで、早く走れるように進化しています。

肉球がない代わりに、早く走れるだけでなく、敵から素早く逃げるための俊敏性を発達させた可能性もあると言われているんです。

うさぎは、生息環境と必要な動きに適応し、進化していきました。

野生のうさぎは、危険が迫ったとき、足ダン(スタンピング)をして巣穴にいる仲間に知らせる行動をとります。

もし肉球があったら、音が吸収されて危険を伝えることができなくなっていたかもしれません。


うさぎは、肉球がない代わりに、厚い被毛で足裏を保護しています。

後足の足裏を見ると、ブラシのように硬くて長めの毛が密集しているのがよく分かります。

滑るような場所でも、爪を使って地面を捉えられるため、肉球は必要なかったようです。

肉球だけで見ても、動物の生態や特徴が分かるのは面白いですね😌

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