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靴は鷲が持ち去った!?シンデレラの起源は古代エジプト発祥の物語🌈

世界で最も有名な童話の一つ『シンデレラ』。

これまで「ヨーロッパ生まれの童話」であると信じられてきました。

しかし、実は、ヨーロッパのみならず、アジアやアフリカなど、世界のほとんどの地域に存在することが分かっています。

近年までほとんど、シンデレラの起源がクローズアップされることはありませんでした。

それが、逆に、シンデレラを有名にした要因ではないかと言われているんです。


民話学者たちが世界にあるシンデレラの物語を収集し、調査したところ、最古の物語は、古代エジプトの物語『ロドピスの靴』。

これは、古代ギリシアの歴史家ヘロドトス(紀元前485年~紀元前420年頃)が記した歴史書『歴史』の中にある物語です。

あらすじは、

「裕福な家庭に生まれた子ども『ドーリカ』が海賊にさらわれた際、鷲が持ち去られた靴をきっかけに王に召される」

というもの。

北ギリシャ生まれのドーリカは、幼い頃に海賊にさらわれ、サモス島の金持ちに奴隷として買われていた。
やがて、ドーリカが成長すると、その金持ちは、美しく成長した彼女を「バラ色の頰をした金髪女性」という意味の『ロドピス』という名で呼ぶようになった。
しかし、その金持ちは、当時栄えていたエジプトの町ナウクラティスに、ロドピスを高値で売りに出してしまった。
彼女を買ったのは、『ハラクソス』という富豪。
ハラクソスは、ロドピスを自分の娘のように可愛がり、庭園付きの別荘を買い与え、何人もの侍女をつけて、大切に育てた。
ある日、ロドピスが庭園で水浴びをしていると、そこに一羽の鷲が降りてきて、ロドピスの靴の片方を奪って飛び去っていった。
鷲は、首都メンフィスに飛び、靴をファラオのひざの上に落とした。
彼は、その靴の美しさに心打たれ、エジプト中に召使いを出し、ロドピスを探し当てた。
「王のお召しとあれば、従うしかない」
ハラクソスは、泣く泣くファラオにロドピスを差し出し、彼はロドピスを妻とした。
こうして奴隷から王妃となったロドピス。
ロドピスの死後、ファラオはピラミッドを建て、彼女を葬った。

エジプトには、有名なピラミッドが2つありますが、そこからやや離れた場所にある小さなピラミッドは、

「『ロドピス』という歌姫の墓で、彼女の夫ファラオが建てたもの」

と言われています。


ちなみに、日本最古のシンデレラの物語は、全国で非常に多く語られている民話『糠福と米福』。

この話に靴は出てきませんが、これは、日本に靴の文化がなかったからではないかと言われています。

同じシンデレラでも、世界の歴史や文化と紐づけて見ていくと、また違った見方ができて面白いですね😌

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
 

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