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最初にニュージーランドを発見したマオリ族の伝説🌈

太平洋の南西(オーストラリアの南東)に位置する南半球の島国『ニュージーランド』。

面積は日本の3/4程度、形も日本に似ており、至る所から温泉も湧き出ている国です。

南北に細長いため、北と南で気候が異なり、南端では氷河を見ることもできます。

また、島国でありながら、標高3,000m級の山岳地帯や火山の台地、広大な平野や氷河で出来た『フィヨルド』など、豊かな自然と景観に恵まれており、温暖で四季もあることから、観光だけでなく映画のロケ地としても人気のあるスポットです。


そんなニュージーランドが無人島だった頃(8〜10世紀)、最初にこの島へ渡り、定住していたのが『マオリ』という民族。

マオリ族は、ポリネシアという地域の『クック諸島』または『タヒチ』が起源とされている民族で、

彼らには、このような伝説があります。

「初めてニュージーランドに到達したのは、ポリネシアにあるハワイキという場所からやってきた偉大な探検家クペである」

昔、ハワイキには、トトという名のカヌーづくりの名人がいた。
ある日、大きな樹を見つけて、それを材料に大型のカヌーをつくり、それを自分の娘マロチニに与えた。
マロチニにはホツラバという夫がいたが、ホツラバの従兄弟にあたるクペという男もマロチニに好意を寄せるようになり、ついに彼女をカヌーに乗せてハワイキを逃げ出してしまった。
ハワイキを離れ、何日も経過した。航海は無事に進み、今まで見たことのない大洋の中に入っていった。
そんな大航海のある日、水平線の彼方に漂う白い雲の下にある島影が目に入った。
雲のことをマオリ語で『アオ』。
陸地は丁度、長く棚引く雲の下にあった。クペは、「長い白い雲」という意味でこの島を『アオテアロア』と名付けた。

つまり、ニュージーランドは、略奪愛によって発見された大陸だったということです。

今でも、クペの足跡や愛犬の痕跡などは残されており、その場所は、ニュージーランドの観光名所にもなっています。


マオリ族は、挨拶も独特です。

彼らの挨拶は、鼻と鼻をくっつけ合う『ホンギ』と呼ばれるもの。

マオリの人々は、全てのものに命の息吹が宿ると考え、その中でも特に命の息吹が宿るとされる鼻を触れ合わせることで、「相手と一体になれる」と考えています。

今では、各国のVIPが来たときのみに見られるこの挨拶。

「他人は自分の写し鏡」

この挨拶には、私たちが持っている潜在意識を呼び覚ます働きがあるようです。


彼らは、衣服・装飾品・武器・建築、全てに彫刻を施し、独特の文化を表現していました。

顔や体にも刺繍が施されている『マオリ族』。

描かれているのはマオリにいる精霊や神で、そこには、「目に見えないものを重んじる」という意味が込められているそうです。


ちなみに、ラグビーチーム『オールブラックス』が、国際試合前に行なう儀式として有名な『ハカ』は、マオリ族の伝統的な踊りから来ているもの。

彼らが、民族同士の戦いの前や和平を結ぶ際に互いの誇りとして踊っていた伝統文化は、今でも様々な場所で伝承され続けています😌

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