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ユング・タロットの面白さ

タロット占いというものについて全く知らないけれど、ユング心理学は少し知っている。黄金の甲虫(スカラベ)のエピソードは大変気に入っているストーリーだ。その話は、ユングがカウンセリングをしているときに、クライアントが夢で出てきた黄金の甲虫の話をしていたら、ユングが窓にコツコツとぶつかった甲虫に気づき、「あなたの話している黄金の甲虫はコレですね!」という信じられない奇跡、コンステレーション(布置)、共時性(シンクロニシティ)の話。

私の大好きな+MさんのTwitterから『ユング・タロット』(説話社)というものが出ていることを知り、すぐさま注文した。ユング心理学とタロットのコラボレーションにとてもワクワクする。この本のつくりは素晴らしくて、ナカニシカオリさんの素敵な切り絵柄の22枚のタロットカードとタロットの一枚一枚の意味などを解説した本との組み合わせで、すぐにタロットで遊べるようになっている。

偶然に引くタロットに、今の無意識から湧き上がる何かがコンステレーションする!と考えると、占いも納得する。私はやり方はあまり考えずに、シャッフルしてから一枚引いてみた。

このカードのキーワードは、「暴力的、ずるさ、偏見、敵」などである。不思議なことに最近、自分の傲慢さにより、妻や仕事での振る舞いにこのような側面があったことをすぐさま想起した。はじめて引いたカードがこのカードであることに何か警告のようなものを感じる。

しばらくしてから、またシャッフルして、タロットを引くと、本当に不思議であるが、このアニムスダークが現れる。やはり私の無意識にこのような側面がいまコンステレーションしていることを自覚した。その後ことあるごとに怒りなどを感じたら、抑えたりしている。うーん、ユング・タロット面白すぎる!

さてさて、それでは今日も引いてみよう。何が出るかな?

このカードのキーワードは「頑固さ、固定観念、マンネリ」
引いてみるとやはり現実とつなげて考えてそんなところはなかったか?と自問自答する。たぶんこの22枚のカードはすべてにおいて、どこか当てはまることのある、人の深層心理を描いているカードであることは間違いなさそうだ。ただ、シャッフルして、この今、偶然に引いたそのカードに、なにか現実とのつながりを思い巡らして、羅針盤、ナビゲーションのように使っていくのは、なんか日頃の凝り固まったやり方を解すのにちょうどいい。

はてさて、自分に固定観念があるか?マンネリしていないか?と問うてみると、やはり現実はそんなことばかりだ。仕事も家庭も、安定していて、自分の考えも凝り固まってきている。そんな自分を自覚して、少し考え方を変えてみよう!などと思えるから、このタロットは素晴らしいな!と思ってしまう。

これからもことあるごとに、引いてみて、ナビゲーションみたいにして使っていくつもりである。

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