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徒然日記2020.10.09

今日は朝起きてAmazonのスマートスピーカーに設定したモーニングルーティンを初めてやってみた。「アレクサ、おはよう」と声をかけると、電気がついて、バッハの平均律が流れる、その後はNHKの最新ニュースが流れた後、今日の天気を伝えてくれる。最後にラジオがかかって終わりとなる。モーニングルーティンはなかなか良いと思った。これからもアレクサの設定を微調整しながら、モーニングルーティンをやってみたい。今日の朝食は妻が作ってくれた卵サンドだった。マンデリンのアイスコーヒーと一緒に美味しくいただいた。

さて取引先を訪問して、超忙しい一日のスタートだ。昼は豚骨ラーメンを食べてエネルギーチャージし、体力の使う仕事を6件訪問してやってきた。疲れは半端ない。へとへとになって帰宅すると、子どもたちが迎えてくれた。今日もかわいいかわいい子どもたちを見ていると疲れが吹っ飛んだ。夕食はトマトチキン煮込みとソーセージとサラダ。トマトチキン煮込みはトロトロに煮込んであって美味しい、ソーセージはタバスコとケチャップを少々つけて食べたらめちゃんこ美味しかった。アラレちゃんである。その後、報告業務や残務処理を1時間ほどして終わったのは21時過ぎ、子どもたちは妻が寝かしつけしてくれてもう寝ている。さあフリータイムだ。

今日の一考であるが、心の問題について。意識とか自我(エゴ)と言われる領域は、こころの表層の部分と言い換えることが出来るのかもしれない。それは中沢新一が「ロゴス」と言っている領域であり、仏教では「分別心」となる。分別する、分ける、二分することによって悩みの根源が出てくる。分けることによって差異が生まれて、比較が生まれていく。そして過去や未来の因果をシミュレーションして、悩み、悩む、悩む。では心の深いところはどのような領域だろうか?中沢新一は「レンマ」と言ったが、河合隼雄は「たましい」の領域と言った。仏教では「無分別心」と言われている。それは「多の一」の世界で多くのものが一つに溶け合い融即する世界とも言える。個人的な体験で申し訳ないが、「多の一」の世界が表層に上がってくる体験をした私はすべてのことをつなげようとしていた。「私」と「世界」はひとつとなった体験をしたのだ。私は治療により寛解状態であるが、寛解後も病気ではない形で「多の一」の世界を表出させようとしてきたのかもしれない。私の読書の意欲の源は心の深いところの「レンマ」の働きを学ぶためと言っても過言ではない。まだまだ読書の旅は長くなりそうだ。最近買った本を少し紹介したい。まだ届いていないが、今から読むのが楽しみになっている。

植島啓司『分裂病者のダンスパーティー』(リブロポート)
植島啓司『偶然のチカラ』(集英社新書)
岩田慶冶『アニミズム時代』(法蔵館)
中沢新一『惑星の風景』(青土社)

今日も一日が終わった。仕事がヘビーであまり思索している時間もなかったが、移動中の+Mさんのキャスは移動が一気に文化的になって、仕事の合間の素晴らしい時間となっている。今日聞いたキャスは「植島啓司REMIX」、Mさんの日記から勝手に引用させていただきます。植島啓司の「偶然のチカラ」から好きな部分、

きわめて根源的な問いかけになるが、人間の真の幸せというのはいったいなんだろうか。どこにあるのだろうか。もちろん、人によってさまざまな回答が寄せられることであろが、もしかしてそれは複数の生を楽しむところにこそあるのではなかろうか。
あるときは仕事して、あるときは遊ぶ。あるときは信仰に生きて、あるときにはアーティストになる。必死になって知りたいことを学んだり、さらに異性との交流(優しい男性や愛くるしい女性など)を深めたりする。それらを同時にすべて実現することにこそ人間の本当の幸せがあるのではなかろうか。(…)
いまや、みんな自分の身を守ることに汲々としているし、理屈に合わない事件も多発している。そんな時代には自分を解きほぐしてくれるもの、眠り、赤ちゃんに戻してくれるもの、恍惚、柔軟性、ぐちゃぐちゃにしてくれるもの、そんなものにこそ大きな価値があるのではなかろうか。そう、決まりきった日常とは異なる多くの選択肢を持つ必要がある。自分を世界に開いてくれるものならなんでも受け入れるべきなのである。
~『偶然のチカラ』

ユング心理学ではペルソナという用語があるが、人は仮面をかぶる、人によって見せるキャラがある。チャンネルを切り替えるように生きていく、さまざまなキャラが自分の中にあるということを知ること。これはユングの言う個性化ではなかろうか。人の顔は一つではない。一つの自我にこだわった時に、悩みが深くなる。さまざまな自分が自分の中にあるということを忘れてはいけない。人というものの奥深い、自分の中のさまざまなペルソナに思いを馳せて日記をおわる。

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