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僕とAqoursの『約束』Aqours 6th LoveLive! ~KU-RU-KU-RU Rock 'n' Roll TOUR~ <WINDY STAGE>

約束の東京ドーム公演、WINDY STAGE。

Aqoursの4thライブぶりの東京ドーム、前日はなかなか寝付けないくらい楽しみにしていました。

僕は1stライブからずっとAqoursを見てきましたが、世界が変わったときに僕の心は一度Aqoursから離れました。

それでも昨年末のDREAMY CONCERTで気持ちが戻ってきて、1stライブから5年以上も経って、こんなもAqoursのライブが楽しみになることなんてあるんだ、なんてことを前日に思っていました。

僕がAqoursを追いかけていた頃については、こちらの記事に書いています。

印象に残っているところを、抜粋しつつ話していこうと思う。

ライブレポ

オーケストラが入場し、最初の曲が演奏される。

Main theme of LoveLive Sunshine!!

Aqoursのライブの始まりは、この曲をBGMとしてキャラクターの紹介映像が流れるのが定番だった。
しかし今回の6thライブツアーではRock 'n' Roll TOURということもあって、特別なBGMになっていた。

久しぶりのこのBGM、そして生演奏。4thライブのときと同じ。
いやむしろ、パワーアップしている。
Aqoursのライブがこの曲から始まることが久しぶりなのもあって、僕はすごく嬉しかった。

なんどだって約束!

1曲目のなんどだって約束!
今回のライブ、WINDY STAGEのテーマソングとして作られた楽曲。当然ここが初披露。
でも、この曲をこの場所で聴いたときに、僕は初めて聴いたような感じがしなかった。

むしろ、どこか懐かしさのようなものすら感じた。

今まで駆け抜けてきたAqoursも、思うように動けなくて悔しかった日々を過ごしたAqoursも、これからのAqoursも、すべてこの曲に詰まっていると僕は思っている。そしてなんどだってしていた、僕とAqoursの『約束』も。

だから、この曲は僕にとって馴染みのある曲でしかなかったんだと思う。

そして曲中に流れてくる4thライブの映像。
ただでさえこの曲を聴いて泣いているところにこの映像を流されたので、ずっとボロボロ泣きながら見ていた。

未熟DREAMER

イントロが響く、ステージに残る3年生… 私は悟った、ああここで死ぬのだと。

3年生が合流し初めて9人が揃い、彼女らにとって想い入れが強いであろうはずのこの曲を3人だけで歌う意味を考えて思考がショートする。
スクリーンには当時アイドルを目指した当時の彼女らの描き下ろしイラスト。
長いすれ違いからようやく歩き出すことのできたきっかけであり、この曲をどんな気持ちで披露しているのか。
時に切なく、時に笑顔で歌う姿は過去9人で披露したものとは別物だった。この日、この場所で聴くことができて本当に良かった。

この曲から数曲は心ここにあらずになり、ライブが終わっても魂が突然飛んでいく症状が起きていたのは言うまでもない。

友人K(連番者/鈴木愛奈推し)

そして曲の最後に砂浜に"Aqours"の文字と3足の靴。

Kくんがこうなるのも納得するくらいに、今まで聴いてきた未熟DREAMERと大きく違う印象を受けた素晴らしいステージだった。

1STAR

初日のソロパートで1番印象的だった、黒澤ルビィちゃんのソロの1STAR。

直近のベルーナドームでのSUNNY STAGEで、同じくルビィちゃんソロ(?)のコットンキャンディーえいえいおー!が印象に残っている方も多くいると思う。

コットンキャンディーえいえいおー!は歌を捨ててステージでのパフォーマンスに全振りした曲だったと僕は思っている。

対して1STARは背景に星空を映して、歌に全振りしたパフォーマンスを見せてくれた。

そしてそのどちらのパフォーマンスの仕方であっても、この人は黒澤ルビィそのものであり、改めて降幡愛という人はすごいなと思ったステージだった。

迷冥探偵ヨハネ

2日目のソロパートで一番印象的、いや衝撃的だったのはヨハネのソロ曲で異論がある人はいないと思う。

曲のリリースどころか試聴動画すら公開されていない、その状態で曲が披露されること自体、Aqoursとしても初めての試みだった。(試聴動画だけでJump up HIGH!!が歌われたことはあったが)

その上で、このためにクソデカモニター用意しました?ってくらいにモニターをフルに活用していた。

小林愛香さんはAqoursの中でも歌唱力もダンス力も高いのはご存知のとおりだが、この曲はすべてが生かされた曲だったと思っている。

Next SPARKLING!!

僕にとっては別れの曲であり、Aqoursとの距離が離れてしまった曲であり、5thライブで、次の『約束』がなくなったときの曲。

5thライブで、メットライフドームに閉じ込めた曲だと僕は思っていた。
事実、この曲は5thライブの2日間以外では一度も披露されていなかった。『僕らの走ってきた道は…』も『Brightest Melody』もほかのライブで披露されていたにも関わらず。

今回の場合は5thライブのときとは演出が違っていて、1,2年生と3年生が別れて歌っていた。

初日は心が追い付かなさ過ぎてずっと泣いてて記憶がほとんどなかったが、2日目はちゃんとステージを見ることができた。

そしたら別れて歌っているにも関わらずモニター上では重なっていて、一緒に歌っているかのような演出になっていることに2日目でようやく気づいて泣いた。

i-n-g, I TRY!!

Next SPARKLING!!の後にこの曲を歌うことによって、Aqoursはこれからも活動すること、現在進行形であることを示したようなセットリストだったと思っている。

5thライブのNext SPARKLING!!で止まってしまった時間が、本当に動いたのはこのときだったのかもしれない。

いつか思い出に変わるの? 変えてない
現在進行形だよ “ing”だよ

i-n-g, I TRY!!/Aqours

キセキヒカル

日替わりの生演奏。
初日は心の羽よ君へ飛んでけ!、Brightest Melodyが披露された。

2日目、何やるんだろうな~と思っていたらあまりにも聞き覚えのあるメロディーが流れてきた。

その前のオーケストラでも、起こそうキセキを!(キセキヒカルの原曲BGM)だけは聴くだけで涙が出そうになっていた。

3rdライブの福岡公演で、そこまで全力で駆け抜けてきたAqoursだったから歌えた曲。

あきらめないことが 夢への手がかりだと
今だから言ってもいいかな 言いたいね

キセキヒカル/Aqours

3rdライブ、4thライブで聴いたときと、”今のAqours”がWINDY STAGEで歌うこの歌詞、重みが違いすぎると思った。

想いよひとつになれ

4thライブで、初の大舞台で、シンクロパフォーマンスを初めて崩してまで9人で披露した楽曲。

もちろん生演奏というのもあったが、4thライブのときとは違っていた。

4thライブでものすごく印象的だった、間奏終わりのDメロで逢田梨香子さんが伊波杏樹さんの強く引き寄せていたところ。
今回のライブでは優しく引き寄せるような振り付けになっていた。

そして、梨子ちゃんがいることを確認するように逢田梨香子さんと他の8人が腕をぶつけ合う振り付けも、今回のライブではなくなっていた。

"今のAqours"にとっては9人で歌う曲なんだなって。

smile smile ship Start!

この曲も、聴き覚えのありすぎるBGMに歌詞がのった曲。
正直なことを言うと、僕はDREAMY CONCERTでこの曲を聴いたときに、どこか引っかかりを覚えるような違和感を感じた。

その時に違和感を覚えたのは、まだ離れていた僕の気持ちなのか、Aqoursの気持ちなのか、この曲が本来のドームツアー用に書き下ろされた楽曲だったからなのかはわからなかった。

でも、このWINDY STAGEで聴いたときにはその違和感はなくなっていた。

君のこころは輝いてるかい?

アンコール1曲目。4thライブの1曲目でもあり、Aqoursの1stシングルとしての始まりの曲でもあり、紅白でも披露された楽曲。

生演奏だと、楽しいが詰まったこの曲に感慨深さも混ざっていたような不思議な感覚を覚えた。

本当に望むことなら
かなうんだと証明してみるんだ

君のこころは輝いてるかい?/Aqours

2日目のMC

幻日のヨハネの、まさかのシリーズアニメが決定された。

ラブライブ!サンシャイン!!の1期、2期、劇場版までは最初からシナリオ通りだったのかもしれない。

でも、このアニメ化は間違いなく彼女たちの努力によって掴み取ったものだと思う。
そして、一度はなくなってしまったこの東京ドームの公演も、彼女たちの努力なくしてはあり得なかっただろう。

さっきも歌ってた1stシングルで、『今… みらい 変えてみたくなったよ!』なんて歌っていたのに。

未来、めちゃくちゃ変えてるじゃん、めちゃくちゃすげぇことやってる。

『君のこころは輝いてるかい?』だったのが、『Brightest Melody』なんて曲まで歌えるようになって、それでもまだ止まらずに『i-n-g I TRY!!』で現在進行系であると。

アニメ1期から6年、1stライブからでも5年以上経っているのに、どれだけ走り続けるんだろう。18人の彼女たちは。

その彼女たちが、3度目の東京ドームまで『約束』しようとしている。

彼女たちなら、本当に実現するんだろうな、きっと。

SUKI for you, DREAM for you!

Aqoursぬまづフェスティバルで、Aqoursを感じた曲。
6thライブツアーのこれまでの4公演で、すでに『好き』がいっぱい詰まった曲。

この曲は、楽しさもいっぱい詰まっている曲だと思っている。
でも、この日の最後のこの曲は、このときだけはどこか寂しさを感じた。

そして、2日目はこの曲で終わりではなかった。

Wアンコール

客電がつかないとか、アナウンスが流れないとか、既定事項だったとか言う人もいるかもしれない。
でも、僕が今まで参加してたAqoursのライブの中で、この会場が、このアンコールが今までで一番熱いものだったと思っている。
声は出せなかったけれど、あんなに大きい手拍子を僕は人生で初めて聞いた。

そして、まさかのオーケストラまで再登場した。

「何歌うんだろう、やっぱりドームだしThank you, FRIENDS!!かな」みたいなことを思った。でも違った。

そうだね、これからも『なんどだって約束!』しなきゃね。

僕は笑顔で、一緒に振りをしながらこの曲を聴きたかった。
でもそれは無理だった。

彼女たちは、世界が変わってからの2年半、僕らが想像もつかないような苦労をしてきたと思っている。未来を変えて、1度はなくなってしまった東京ドームというこの場所での公演を再度実現させた。

その強くなった彼女たちが、目に涙を溜め込んでいたり、普段は泣くところをめったに見せない斉藤朱夏ちゃんまで泣いていた。

最後のセリフパートなんて叫ぶような声だった。

僕は泣きながら、小指を立ててAqoursと約束した。

『また会おうね。』

おわりに

僕がAqoursのライブに参加をし続けていて、凄いなと思っていることがあります。

それは、どれだけ良いライブをしていたとしても、必ず前回よりも良いライブだったと思わせてくれることです。

僕はAqours以外でもいろんなアーティストやアイドルのライブに行っています。こういう言い方をするのは失礼かもしれませんが、「前回よりも良いとは言えないようなライブ」も少なくないと思っています。そして「前回よりも良いものにする」というのは、言葉で言う以上にはるかに難しいということもわかっています。

Aqoursの5thライブが終わったとき、僕はこれ以上のライブなんてないと思っていました。Next SPARKLING!!で締めるあのライブがあまりにも綺麗で、Aqoursの集大成だと思ったから。

でも、今回の6thライブでは5thライブ以上のもの見せてくれました。

あのときには終わりの曲だった『Next SPARKLING!!』ですら通過点にして、『i-n-g, I TRY!!』でAqoursが現在進行形であることの表明。

そして、2度目の東京ドームという大舞台で、普通ならメジャーどころで固めてくるであろうセットリストを、Aqoursの名刺代わりでもある『青空Jumping Heart』を含めてアニメのOPもEDも1曲も披露しませんでした。直近のAqoursのアンセムとも言えるDREAMY COLORですら、2日目ではセットリストから外しています。

これは並大抵の覚悟でできるようなことではなく、2度目の東京ドームですら通過点にして、まだまだAqoursは走り続ける、という強い意思表示だと僕は思っています。


僕はAqours以外でもアイドルを追っているのですが、特に好きだなって思うのは『夢を追いかけている瞬間』です。

夢を叶えることも、もちろん素晴らしいことではあると思っていますが、その夢にたどり着くまでの"軌跡"が見られることがアイドルの何よりの魅力だと思っています。

僕はAqoursのことを"夢を叶えた人たち"だと思った、だからもう過去のAqoursのように『夢を追いかけている瞬間』は見れないと思っていました。

たしかにAqoursは"夢を叶えた人たち"だと思います。でもまだまだAqoursは全力で新しい夢を追いかけていました。『僕らは夢で息してる』と言わんばかりに。

3度目の東京ドームというAqoursとの新しい『約束』。この業界の第一人者ともいえる水樹奈々さんですら、単独では2回しか東京ドームには立っていないことを考えるととんでもないことだと思います。

これは憶測でしかありませんが、幻日のヨハネのアニメ化は最初から決まっていたことではなかったと思っています。
でも彼女たちは、それを現実にしました。

世の中が変わってライブができなかった期間も、彼女たちは走り続けていました。僕たちから見えなかったところでも。僕の心が離れていた間にも。

そんな彼女たちだったら、普通だったら馬鹿げているとまで言えるような、この『約束』も現実にしてくれると信じています。

そして3回目の東京ドームのステージでも、今回のライブよりもすごいものを見せてくれると全力で期待しています。

また会おうね、3度目の東京ドームで!

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