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中国における女性の権利


上海で生活する中でたくさんのことを見て、聞いて、感じた生の中国を記録していきたいなと。


今回のテーマは「中国における女性の権利」。と少々堅めに掲げてみたけれど、簡単に言えば「身近にある避妊」といったところかな。



長年行われてきた政策、お国柄の影響もあって日本人の私にとっては新鮮でカルチャーショックが沢山あった。


日本にいる時、というか人生を通して私はこういった性に関する話題について積極的に口に出したり、話題にしたりするタイプではなく。今回こうした切り口で書くことに対して葛藤があった。

でも上海の生活を通して、こう「恥ずかしい」とか「人前で言うことじゃない」というのも変な話なのかもと考えるように😌






という事で、本題に入ります。


身近にあるアレ


日本の製品も多い




いや、気まず!



思わず日本人の子と顔を見合わせたよね。
何故コンビニのこんな人目にしか付かんところに…。


上海に到着したばかりの頃、かなりのカルチャーショックだったのがこれ。😌


レジの真横に置いてあって、会計の時にちょっと足して買っちゃうよね〜、のポジションにあるのがこれ。

このコンビニが特殊なんじゃなくて、大体のコンビニ、スーパー、百貨店の高級路線の生活用品とか食品売り場のレジ横にも。
しかもかなり豊富な品揃え。




日本だったらあまり目につきにくい下の段にひっそりと置いてあるのが「普通」だと思っていたから、目のやり場に困ったというのが正直な感想。

もし親とかと一緒に来てて、目の前にこれあったらちょっといやかも。



一方で中国人の老若男女にとっては、あまりにも当たり前に置いてあるから逆に誰も意識していない。

日本人女子大生的には、学校近くのコンビニがこれだったら好尴尬でしかないけど、皆クラスメイトとお話しながらレジ使ってるからもう尴尬とかいう感情はないんじゃないかな。




こう言いつつも、私もこの光景にすっかり慣れてしまった。


日本では「気まずくて恥ずかしいモノ」っていう固定概念というか、イメージが染みついちゃっていたけど、

慣れてしまえばこれも「一種の生活用品」だし、これを恥ずかしい人目につかない場所に置く方が不自然かもとまで思う。



逆に成人向け雑誌、女性のグラビアが表紙の雑誌が子供含めて誰でも見えるような場所に置かれてる日本の方がよっぽど変だし恥ずかしいなと。




学校にも


大体の学生が大学内の寮に住むことが多い中国。

上海の私の留学先でも例外ではなく、私自身も寮に住んでいた。


そんなある日ふと目に入ったこの機械。


ちょっと恥ずかしくて
夜に撮った📸


あまり詳しくは知らないけれど、国家の何とか政策の一貫で、避妊具が無料で貰えるっぽい。

さすがに貰ったことはないから分からないけど多分ボタン押したら出てくるんじゃないかな(雑)



お国柄といっても日常生活の中でこんなにも身近にあるという事自体が割とカルチャーショックだったし、 

日本の必要なモノは隠されていて女性の水着姿の雑誌は目につく場所にある、というアンバランスさが逆に不思議に思えた。




緊急避妊薬


いよいよここが本題。


上海生活の強い味方、美团。これがあればアプリ上でなんでもできる。

外卖を使えば飲み物から食べ物、食材、生活用品、もろもろを家や寮まで届けてもらえる。(日本のウーバーよりも断然利便性が高い!!)


私の生活は外卖によって支えられていたと言っても決して過言ではない


美团
外卖(ウーバー的な)



食べ物だけじゃなく薬も💊



外卖は薬も例外ではなく、高熱を出した時には解熱剤が30分くらいで届くから本当にありがたかった🥹


しかもプライバシーもちゃんと保護されていて、中が見えない紙袋に入ってる&伝票が折りたたまれてて何を注文したかが配達員にも分からないようになっている🥹ありがたい🙏🏻

各種揃ってる



アプリ上には「避妊関連」のカテゴリがあって




に、日本で話題だったあの緊急避妊薬が、
こんなにも豊富に揃っている……!


72時間以内に飲むタイプの緊急避妊薬(いわゆるアフターピル)と、低用量ピルの2種類がどちらもアプリ上で買うことができる。



しかも緊急避妊薬に関しては15元程。

大体300円で買うことが出来る。





え〜〜〜〜〜〜なんだこれ〜〜〜〜


日本のあのゴタゴタは一体なんだったんだよ〜






価格が高すぎたり、そもそも病院じゃないと手に入らなかったり、と必要とする人にとってハードルが高すぎる日本の現状。


私は日本のこの状況についてネットのページをチェックしたり、テレビのニュースで聞いたりという程度だったけれど、中国ではこんなにも簡単に手に入ってしまうのかとかなり驚いた。


(上海という大都市であるのは前提としてあるけど)

こんな価格で、周りの人に知られることなく買うことが出来る。


男性の協力や理解が不可欠な避妊だけれど、結局望まぬ妊娠や妊娠してしまうのではないかと不安な日々を過ごすのは女性なわけで。


こうやって女性が自分の身を主体的に守る、という選択肢が身近にある環境を知ってしまった。


となると、日本では命を軽視することに繋がる〜とか性教育の遅れがどうとか、ゴタゴタと挙がっていた反対が心底無意味なものに思える。


この薬を必要とする女性が、自分の身体や将来を守るために手軽に買える事を、こんなにも熱心に阻む意味ってあるんだろうか。



これは日本から上海に行ったからこそ分かった事、そして得られた視点だと思う。悲しいことに。



さいごに

 
ここで紹介した中国の現状を通して、日本の女性の権利について考えるきっかけになればいいな。

現状としては日本はまだまだ遅れているけれど、現に他の国では実現している部分がたくさんあるし、これからどんどん変わっていって、女性がもっと生きやすい国になって欲しい(遠い目)


20240206

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