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創作

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詩とか、小説とか。ノンフィクション、フィクションごちゃまぜ。
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#不安

ひとりぼっちはさみしいよ

「結局きみは孤独が好きなんだろう」 何度言われたことだろう わたしが助けてと嘆くたび 差し伸べた手を拳に変えて 彼等は言葉で殴ってくる 「好きで独りになった訳じゃない」 殴られたくないから 孤独の檻に閉じ込もる 孤独が好きなんじゃない 孤独の温かさの方が 拒絶される痛みに比べたら ずっとずっと楽なだけ 本当は愛される暖かさに憧れるし 明るい場所にだって行ってみたいんだ 孤独以外の選択肢がなかったのに 好きなんだねって そんなわけないでしょう ひとりでいるのは嫌い

わたしが持っているもの

わたしが持っているものが刃なら、人を傷つける凶器でもあり、生き抜くための術であり、またいつか誰かを守る武器にもなるだろうか。 おそらくそれは理性であり、言葉であり、わたしの生き方そのものなのだろう。 ほんとうのことをいうと、刃物ではなく毛布を持ちたかった。凍える誰かの背中に、あたたかな毛布をかけてあげられる人に憧れていた。そんな人になりたかった。 でもあいにくわたしには、無償の愛でできた上質な毛布はなく、たくさんの人の愛を拾い集めてつなぎ合わせた、つぎはぎで隙間だらけの

病んでないわたしでも、好きって言ってくれますか

最近、あることを知って、自分の心のつらさや身体が治るかもしれないという希望が沸いてきた。一ヶ月がんばって取り組んでみたけど、がんばりすぎてまたこんな風に病んでしまった。 根本的な原因がなんとなくわかったけれど、でも、それを解決するにはあらゆる問題が山積みだった。何せ生まれた時から始まっている問題だ。根深い。どうやら時間もかかるらしい。 心が折れそうだ。もう諦めたい。病んだままでいたら理解はされないけど優しくしてもらえるし、群れて傷も舐め合えるからな。 でも群れて傷が舐め