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厨二病ヒーロー面

留年した春。小学生から大学生の中で、今が一番学校に通っている。
朝起きて、シャワーを浴びて、化粧をして、髪を結んでギターとボードを持って家を後にする。たった三週間だが、個人的にはかなり充実している。
歳を取ったのか、授業の内容がおもしろかったりして寝ようにも気になって寝られなかったりもする。

私は未だ厨二病を引きずっていると自称しているが、最近は満員電車にもみくちゃにされながら考え事をしている。

私はもう、悪魔や堕天使がいないことはもちろん、プリキュアになって世界を救うなんてことも非現実的なのだと諦めている。
やっとと言うほうがしっくりくる気がするけど。

それでも昔からずっと、かっこいい女性になりたいという夢を持ち続けている。魔法で戦えなくても、常に何かと戦っていたい。力が強いわけでもなく筋肉なんてものは私の対義語だとしても、何かと戦いたいのだ。
私は今も、授業中に入ってきた不審者をやっつけるための立ち回りや夜道で襲われたときにどうやっつけるかなんて妄想で一日があっという間に過ぎる。妄想の中では私は俊敏な動きで敵をぎったぎたのめっためたにしている。プライドが高く、涙は人に見せない、かっこいいヒーローを夢見てきたからか人に弱みを見せることが苦手でつい強がった発言をして布団をかぶり天井を見つめ反省会を繰り返す日々だ。どうしたらかっこよく戦えるのだろうか。どうしたら強くなれるだろうか。
出来れば天真爛漫な強キャラより、冷静沈着でクールな表情があまり変わらない強キャラになりたい

しかし理想が高いという良くも悪い癖が現実の容量が悪い私とのギャップに耐えきれずにいる。どちらかといえばぎったぎたのめっためたは私のほうだ。完璧主義が行き過ぎて無理な範囲にまで完璧を求めて諦めて何もしない。でもこれは私だけじゃないと思っている。思わせていただいている。自己肯定感が低い人にありがちな思考回路なのではないだろうか。

かっこいい人は他責を使わない。自責かそれ以外か。某ホストの言い回しを引用する羽目になったが、最近は何かのせいにして正当化することが常識のように浸透していて気持ち悪いなと思う。社会が悪いだとか、環境が悪いだとか。そんなかっこ悪い大人にはなりたくない。それでもやっぱり辛い時はあって、どうしようもなく逃げ出したい日は絶対ある。

でも私は、辛いときは逃げていいという言葉、生きているだけで偉いという言葉、みっともないと感じてしまう。辛いときに傷だらけになりながら戦うことが一番かっこいいと思う。だから私は逃げ道ではなく、誰かにとって新しい道のような音楽を作りたいのだ。私なら逃げてきた先でこんなこと言われたら頭抱えちゃうけどね。
EPを出した日にも長文のツイートで話したが、寂しさは自分でどうにかするしかないもので、何かで埋めた寂しさは何かがなくなればまた寂しい。この世に必然、絶対的存在は自分しかいない。だから自分の寂しさは自分で埋める。こうやって説明することは簡単でも、なかなかうまくいかないものだ。
私はもともとひどく寂しがり屋で、それは今も変わらず、毎晩くまのでっかいぬいぐるみと寝ている。好感度祈願。

でも今は、そんなに寂しいと感じる日はない。


私には私がいるから頑張れる。


これをどうにかしてみんなにも味わってほしいのだ。

EPの主人公、『東京ラブストーリー』はただの景色と心情。共感できる歌詞ではないけど、私なりに共感できるメロディを作ったと思っている。私が見た景色、情景をそのままみんなにも見てほしい。理屈ばっかりでつまらない世の中でも、こんなにキラキラしていて美しく見える瞬間があるってことを教えてあげたい。
音楽でもまだまだ表現しきれないものが沢山あるから、いつか私の景色そのものをみんなが見れるような曲を書けたらいいなと思っている。
セブンス聴いてるみんながかっこいいって言われるように、今日も頑張るね。

だから早く寝ろってな
おやすみなさい

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