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富士山

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2019年11月の記事一覧

富士山の氷河

富士山の南東中腹には、1万3000年前に氷河が残したモレーンがあります。江戸時代1707年噴火できた宝永火口の下に、御殿庭モレーンと宝永第三火口モレーンが見えています。ドローン写真では宝永山(赤岩)の後ろに隠れて見えませんが、馬の背にもモレーンがあります。 御殿庭モレーン東腕の標高2150メートル地点の地表には、淡色の火山岩塊が散在していて、黒色の1707年宝永スコリアれきがその上を薄く覆っています。 西腕の地表では、直径1メートルを超える大きな岩塊もみつかります。大きな

富士山

東空中から見た富士山頂火口。最高峰は剣ヶ峰(3776m)。その右に白山岳(3756m)。手前のピークは成就岳(3733m)。その右に伊豆岳(3749m)。火口内左側に虎岩。火口内右側の平坦面は金明水溶岩湖。 山頂火口の東縁を構成する伊豆岳スコリア丘。中央にフィーダーダイクがあって、左右にスコリアが積もっている。南翼は高いところまで溶岩が迫る。北翼のスコリアの下は複雑。 北翼の拡大。下部にパッチワークが見える。2900年前の御殿場土石なだれではなかろうか。 金明水溶岩