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噴火の観察

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火山の噴火は予知できませんが、始まった噴火を観察して、その解釈をすみやかに情報共有することはできます。
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2022年7月の記事一覧

桜島から「大きな噴石」が2.5キロ飛んだ証拠はない。

気象庁は、7月24日20時05分に桜島の南岳山頂火口が爆発して「大きな噴石」を2.5キロ飛散したと発表しました。しかし、牛根監視カメラ写真にそれを黄破線で囲んだ火山活動解説資料を23時35分に発表しましたが、囲まれた範囲内に輝点を認めることはできません。 牛根監視カメラは桜島の東12キロ、大隅半島の海岸に設置されています。ここから南岳山頂火口までの地形断面図を、地理院地図を利用してつくりました。 2.5キロ地点は鍋山の陰になってしまって見えません。図はクリックすると拡大し