見出し画像

牛は勝手に放しちゃいけません。

分娩前だけは自由になれる牛達

経産牛(=分娩経験のある牛)は、次の分娩が近くなると乳ではなく、仔牛にエネルギーを回すようになるので、ほとんど乳がでなくなってきます。こうなると、牛舎のスペースを搾乳牛向けに空ける為にも、外に出します。
この状態の牛達を”乾乳(牛)”と言います。
この外に出した牛達にも、餌を与えるので、この時に合わせて写真のような連スタ(=連続スタンチョン)を使って、牛を固定します。

画像1

この黄色い○の部分の金具を動かすと、一斉にロックしたり、逆に離したりできます。

「ついでなので、外しちゃえ」と思った時に限って・・・

朝、餌を与えた時につないだ牛達。その後、ワクチン注射を打った時に
「たしか、何もなかったはずだから、外しとこ。」
、と僕の判断で連スタを外しておきました。 後から、外しに来るのは面倒だからね。

でも、この日は、搾乳後に乾乳牛の出し入れを予定していたらしく、いざ牛を出そうとしたら、すでに他の牛が放たれているので、下手に柵を開けっ放しにできない状態に・・・。
ちゃんと周囲の仕事を確認してからにしておかないと、こういうことになってしまうというアカンやつ(泣)。

作業効率<安全性

牛が離れていてもできなくはないのですが、突然、牛が外へ出ようと向かって来るかも知れないし、連れてきた牛が、他の牛を見て入ろうとしない可能性もある。 できる限り、安全に作業ができるように徹底しておくのが酪農では大切なこと。作業効率も重要だけど、それ以上に安全性です。

あーあ。。。やっちまったなー。(泣)。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?