牧場で働いてみるかい〜?
牧場の朝が早いのは、牛に合わせるため
4時に、目覚ましで起床。
家族を起こさないようにそ~っと、家を出て牧場へ。
車で5分ほども走ると牧場に到着。4時半が出勤時間。
すぐに作業着に着替えたら、牛舎の掃除を始めていつもの1日が始まる。
、と思ったら、子牛が生まれてる(汗)。
慌てて、この2輪車を持っていって子牛を運搬。
今の時期は濡れたままだと冷え切っちゃうので、こうしたカウウォーマーに入れて温めてから外に連れ出します。
餌(デントコーン&配合飼料)をやると共に、牛舎の親牛のう○ちを尿溝に全部落としていく
全部落とし終わったら、この溝(=バンクリーナー)を回して外の堆肥舎へ。
何? 今日は乳検??
乳検は、月に1回、全頭の牛乳のサンプルを取るとともに、乳量をチェックする検定員の人達がやってくる検査のこと。
さらに、仕事が増える(汗)。
5時には搾乳をスタートするので、子牛が生まれるとか、他のトラブルがあってもすぐに対応して、ほぼ時間通りに搾乳はスタート。
だいたい、12時間毎に搾るようにしていると、牛達に一番負担がかからないので、朝も夕方も5時に搾乳を始めるのが決まり。
全ては牛の都合に合わせて動くこと。
これが、牧場でのルール。
労働基準法は、農家では適用外。
牛達は週休ゼロだからね〜(笑)。
発情の牛を見つけるのが酪農経営では重要な仕事
搾乳は、約80頭を1時間くらいで搾る。
この搾乳が終わって、後片付けをしたら必ずやるのが、発情チェック。
僕はこのチェックが未だに苦手。女性の気持ちが分からないアカン奴です(笑)。
牛は3週間に1回、定期的に発情がやってくる。このタイミングで人工授精させて、うまく妊娠させることが、牧場の経営上非常に重要な仕事。
妊娠しないと、牛乳は出してくれないわけで。
放し飼いしている牧場だと、牛にモーションセンサーを付けて、発情チェックしているところも沢山あります。
ちなみに、雄牛は発情中のメスを見つける能力は、百発百中らしい。
でも、牧場に雄牛はゼロなので、こうした様子を見る事はありません。
いくつかのチェック項目を1頭ずつ確かめていって、疑わしい牛がいたら、午後、獣医さん(もしくは、受精師さん)に依頼して人工授精を行います。
朝、こうして一通りの仕事を終えるのが、だいたい、6時半〜7時ぐらい。
ちょっとだけみんなでおしゃべりしてから解散。
沢山の人がこの時間に働いている
家に帰ると、まだみんな寝てる(汗)。
でも、多くの牧場はこんな感じで早朝からみんなガンガン動いて仕事しています。中には毎朝3時とか3時半ぐらいから仕事しているところもあります。
でも、仕事が終われば、夕方の仕事までは別の事ができるし、畑を耕したり、少しゆっくりすることもできる。
通勤ラッシュもない。
リモートワークは無理ですが、こういう働き方もあるんです。
いま、こういう時代だからこそ、酪農の現場で働くことからみえてくる事も沢山あるよね。
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