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朝から脱走牛。 戻し方にもコツがあります。

つなぎ牛舎という飼い方

古くからの牛舎で横に長い場合は、こんな感じでつなぎ牛舎で乳牛を飼っている場合が多い。

首の部分が牛は細いので頭は抜けません。昔ながらの飼い方

 不思議なもので、牛は”習慣性”が強いのでこの金具(スタンチョン)が外れてもそのままどこにも行かずにボーッとしている牛も少なくありません。
反対に、外れると ”お、美味しいもん食べに行こ!”って飼料を入れてあるところを上手に探して好きなだけ食べちゃって、その後、お腹を壊して大変なことになるときもあります。自業自得なんですけどね(笑)。


出勤時に騒がしい朝

朝、いつもどおりに牛舎に入るとなんだか騒々しい。みんなの動きが少しバタついている感じ。聞いてみると、朝、牛が1頭脱走していて。その牛を元に戻すのであれこれと大変だったみたい。

朝、逃げてた牛。おとなしく元に戻ってます

逃げてる牛を捕まえるには、性格にもよるけど経産牛であれば比較的容易に近づけるので、もくし(牛を運ぶ時に使うロープ)をかけて、元の居場所まで引っ張って戻します。もちろん、力・重量の差は歴然としてあるのでこちらも強い意志で牛に立ち向かうことで初めて牛も「あー、言うこと聞くしかないや・・・」って思ったからかどうにか言うことを聞いてくれることが多い気がします。


一応、にげられないように、結束バンドで

元の場所に収まったら金具を結束バンドでくるっと。

金具が牛の動きで外れることがないように

分娩前になると牛舎の外へ出られます

普段こうして搾乳している牛もお腹にいる仔牛の分娩が2ヶ月後位になると牛舎の外へ出して自由にさせておきます。 餌も少し代わります。

乾乳牛が餌をはむところ。

分娩直前には牛舎に戻しますが、それまではこんな感じでのんびりゆったりと外で過ごしてもらいます。唯一搾乳しなくてもいい2ヶ月です。


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