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10万越えたらそれは、乳房炎のサイン(泣)

搾った牛乳は、2日に1回、6:30頃にやってくるタンクローリーで出荷されていきます。

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この集乳車がやってくる頃は、朝、搾乳を無事に終えてほっと一息ついている事が多い時間です。

”体細胞数”は、白血球数の別名

この写真は、2日に1回牧場に届く検査結果の数字。

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体細胞数検査って何だと思いますか?
単位は1000/mlなので この数字だと110,000。

牛には乳房炎というのがあって、乳頭の先から雑菌が入ったりして乳房が腫れてガチガチに固くなったりするとともに生乳の乳質が悪くなります。

この乳房炎にかかると上昇するのが体細胞数。

人間も怪我をすると白血球が雑菌などをやっつけるために増えたりしますよね。

それと同じ。

乳房炎を引き起こした雑菌をやっつける為に牛の体内で増える白血球数を体細胞数といいます。

出荷する生乳の中の体細胞数が、もし乳房炎の牛がいたら上昇します。

僕達の牧場ではこの数字は大体10万以下が基本。

今回、11万という数字がきたので

「あ、どこかに乳房炎がいるな!」

となった訳です。

乳房炎の牛の探し方

さて、どうやって乳房炎の牛を探すか。

乳房が腫れていたり、急に乳量が落ちたりしている牛だとわかりやすいのですが、今回はそうした牛は見当たらない。

こんな時は

□ これまでに乳房炎になった牛を疑う
□ 搾乳前に、PLテスターという試薬を使って、その牛の乳質を確認

あと、もう1つ大切なことは、

絶対に乳房炎の牛が見つかると信じる

これ、とても大事。

昨日は、疑わしい牛を順番にチェックして、乳房炎の牛を無事発見することができました。

こうした牛は出荷対象から外して、治療を進めます。

さて、次の出荷で無事体細胞数が下がっているかどうか。

次の検査結果が待ち遠しいです。

(参考)


https://www.yotsuba.co.jp/product/milk_17260.html

このよつ葉特選牛乳の「特選」は体細胞数30万/ml以下が基準。

僕達の搾る基準はその3倍厳しい数字を目指してます。


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