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よくVPNって言葉を耳にしますが・・いらんでしょ?

時々お客さんのところでパソコンの設定を見ていると、セキュリティソフト(ウィルス◯◯とか、ノー◯◯とか)がVPNをONにしている状態をよく目にするようになった。

また、広告とかでも”あなたのIPアドレスが危険にさらされてます”といってVPNの追加を求めてくるなんてのもある。

これ、危機感を煽ってるだけで本当に必要な人はごく一部。大多数の人には無用の長物です。

そもそも、セキュリティソフトが必要か?

大昔、メールでのやり取りが主流で添付ファイル等でウィルスが送りつけられることが多かった時代には必要不可欠だったセキュリティソフト。

みんな、必ず購入してました。

ですが、Windowsがこの機能を用意するようになってからは旗色が変わってきました。

WIndowsDefenderの設定画面

WindowsDefenderが標準装備になってからは、こうしたウィルス対策の機能は最初から用意されるようになって、わざわざセキュリティソフトを入れる必要性がほぼ無くなりました。
(ビジネスユースは別。取引先との関係上必要な時があります。)

どうしても必要なら、こうした無料の仕組みで必要最小限の機能だけ動かせば問題ない。

ここでもVPN機能はOFFにして、ウェブサイトとメールの防御機能だけONにします。

プレミアムサービスは一切使っていません

セキュリティソフトの役割は”リテラシーの低さを補う存在”になった

怪しいサイトに行っちゃったり、頻繁に出てくるポップアップ広告をついポチっちゃう人はこうしたセキュリティソフトの果たす役割が大きくて、怪しいサイトへのアクセスをブロックしてくれるメリットはある。

でも、そうした心配がほぼ無く、メールもGmailなどWebで見ているだけの人の場合はWindowsDefenderだけでも十分。

セキュリティの第一歩は”何を守るか”を明確にすることから

情報セキュリティに関して大切なのは”何を守るか”を最初に明確にすること。

  1. 何を守るか(=対象の明確化)

  2. どういった脅威・リスクがあるかを考える(=脅威の洗い出し)

  3. 存在する脅威に対する対策を取る

この3つを頭の何処かに置いた上で、VPNといったセキュリティ機能が本当に必要かどうかを決めていきます。

仕事で社内の情報へ社外からアクセスするような場合にはVPNが必須でも、普段、個人でインターネットアクセスしたり、自宅で動画配信を見たりする分には、こうした防御は不要な場合がほとんど。

セキュリティソフトが常駐する=処理速度は犠牲になる

インターネット通信にVPNによる暗号化処理を加える事で、その暗号化&復号化処理に大切なリソース(メモリ容量やCPUでの処理能力等)が消費され、速度低下を多少招く事もあります。

そんな事より、きちんと自分がアクセスしているサイトがSSLによる暗号化がかかっているかどうかをまず確認するほうが大切。ちゃんとSSL化されていたらよほどのことがない限り、通信途中での盗み見はできません。

鍵マークとhttps://  を確認


VPN機能は自分の利用環境に本当に必要かを考えてから。

いまは、ただでさえ動画配信やらMicrosoftOffice365やら、サブスクサービスだらけです(泣)。 

危機感を煽られる度にこうしたセキュリティソフトを導入していたら、お金がいくらあっても足りません。必要な事に大切なお金を使えるように。

あと、自分自身の情報リテラシーを高める事も大切。
日々のインターネットアクセスで、先程のSSLや世間で使われている情報セキュリティ対策を知ることで不要なセキュリティコストを下げることができます。



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