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【感想】NHK大河ドラマ『どうする家康』第32回「小牧長久手の激闘」

2023年8月20日(日)20時『どうする家康』第32回「小牧長久手の激闘」を視聴しました。

<始まる前に>
石川数正の出奔に興味津々。
どうして家康の元を離れたのか、動機が知りたいです。

<NHKのあらすじ>
家康(松本潤)は秀吉(ムロツヨシ)10万の大軍に対し、あえて前進し、小牧山城に兵を集めた。
互いにどう動くか探り合いが続く中、康政(杉野遥亮)は秀吉の悪口を書き連ねた立て札をばらまいて秀吉を揺さぶる一方で、城の周辺に謎の堀をつくり始める。
徳川軍が守りに入ったと考えた池田恒興(徳重聡)は、秀吉に、家康を引っ張り出すため岡崎城を攻撃するという策を献上。
進軍を開始するが、まさにそれこそが家康の狙いだった。


■プロローグ

●天正12年(1584年)3月
徳川家康と羽柴秀吉との天下を巡る決戦の火ぶたがついに切られた
家康が陣を構えた小牧山城は織田信長が築いた城である
家康は榊原康政に命じ小牧山城を堅ろうな要塞へと作り変えた

■ナレーション(寺島しのぶ)
「我らが神の君に対すること、その正面わずか一里半。秀吉が陣を構えたるは楽田城。実に8万とも10万とも言われる未曾有の大軍勢がこの一帯を埋め尽くしておりました。睨み合いを続けること数日、決戦の時が迫っております」

---曲---
稲本響

■小牧山城(織田徳川本陣)

石川数正が和議を提言するものの、家臣たちは和議には反対しています。
本多正信は秀吉の悪口を言い広めようと、板に悪口を書くため、一人一人からその文章のアイデアを募りました。
それが秀吉に伝わると、秀吉はショックで泣いているかといえば、そうではなく文書を捨て去り、信用を失うのは徳川の方だと笑い続けました。
池田恒興のことで、自分が上だと思っていると秀吉は言い捨てました。


(感想)
もうこの頃には秀吉は権力を掌握、太閤としての地位を得ようとしていたので泰然自若だったんではないのかな?
それとも家康だけは怖かった?

●中入り
本多正信は、攻め方を進言します。
そして、榊原康政は土塁を築くことになりました。
それに対し、加藤清正(淵上泰史)や福島正則(深水元基)は、守りを固めようとしていると見ています。
池田勝入/恒興(徳重 聡)と森長可(城田優)は、三河、岡崎攻めを行い、家康を引っ張り出す計画です。
三河、中入りという作戦です。
秀吉は池田勝入(恒興)に言い方を窘めながら、検討することにしました。

●家康側
一方、榊原康政は堀の普請を急ぎます。
本多正信(松山ケンイチ)は、家康の命を狙ったため追放されたことを告白します。
井伊直政(板垣李光人)は正信と同じようなことをしたと打ち明けます。

■堀を作った理由

秀吉に気づかれずに中入り勢を攻めればいいという作戦が検討されます。
榊原康政(杉野遥亮)は、地味な仕事、頭脳を使う仕事で勝負するという考えでした。
本多忠勝は「死ぬわけには行かぬ、殿を天下人にするまでは」

■三河中入り

池田勝入、森長可、堀秀政(小橋川嘉人)、総大将は羽柴秀次(山下真人)とし、3万の兵をもって岡崎を落とすことになりました。
家康が城を出たら直ちに追い打ちをかけると命じました。
「岡崎を灰にしてまうか?どうする家康」(秀吉)


(感想)
土塁に隠れて出陣するという戦法、秀吉でも見抜けなかったんですね。

●家康側
敵が動き出したことが知らされ、中入りに違いないと話しています。

●岡崎城では
居眠りする信雄に対し、於愛らは秀吉軍が来ても守り通す覚悟で準備します。


(感想)
信雄うつけ説。

●準備万端
家康軍は、家臣たちに礼を述べ、最後の大戦にするべく、天下を掴み取るという意気込みで出陣していきました。

●秀吉側
家康が堀を掘っていてまだ出てこないという知らせに、秀吉はほくそ笑みます。

■池田勝入の陣

最後尾の秀次軍が攻撃され、家康軍が急襲してきました。

(ナレ)「この小牧長久手の戦いにおいて一番槍を務め多大なる功をあげたるは、いわば徳川四天王とでも称すべきお一人、榊原康政でございます」

●井伊直政
井伊直政は母である、ひよ(中島亜梨沙)との記憶が蘇ります。
士官を喜ばれ、顔は母に似てきれいで天賦の才能があり、井伊家の再興がかかっていることを母親から聞かされたことを、直政は思い出しています。


(感想)
井伊直政の母親については、「おんな城主直虎」と設定が違うのかな?

●徳川本陣・出陣
家康軍と池田恒興軍が対決となりました。
赤備えで井伊直政を武田と思い込み一瞬怯んだ秀吉軍と対決します。

(ナレ)「神の君をお守りし旧武田勢を率いて敵を撃滅したのが、徳川四天王井伊の赤鬼こと、井伊直政」

●秀吉軍
なぜ気づかなかった?物見は何をしていたと怒り心頭です。
秀吉は、堀ではなく、密かに打って出るための抜け道だったと悔しがります。

(ナレ)「秀吉本軍を小勢にて迎え撃ったのが、徳川四天王天下無双の本多忠勝」


(感想)
徳川四天王というのに、なんか弱々しくみえるのは私だけ。。。
配役というのも重要ですね。

■秀吉側
三河中入り勢総崩れ、池田勝入、森長可討ち死にの報が入ると、秀吉は引き上げを指示しました。

●家康軍
我らの勝利と勝どきを上げました。
石川数正は勝どきを黙って見守るだけでした。

■秀吉の負け惜しみ

云うことを聞かなくなった奴がいなくなってよかったと強がりを言います。
中入りは秀吉が考えた策であり、池田が言うことを聞かなかったためこうなったということにしました。
信長のせいで徳川を育ててしまったが、案ずることはない、家康には勝たなくてもこの戦には勝てると。
敵の総大将は家康ではないと考えていました。

●信雄
信雄は家康の手を取ってよろこびあいます。

(ナレ)「徳川四天王、残るお一人がこのいかさま師ではなく、頼れる大黒柱、酒井忠次でございます」

石川数正は弱みにつけこんでくる秀吉には勝てないと冷静に評価しています。
その言動に家康は信雄をかえりみます。


(感想)
秀吉が敗戦という描き方ですね。
そして、信雄はうつけという描き方。
石川数正の出奔の伏線でしたが、よく分からず、真相は次回のお楽しみ。

----つづく----

次回はどうする家康 第33回「裏切り者」8月27日放送です。

■感想

徳川四天王に焦点をあてた小牧山合戦が描かれました。
三河中入りの作戦を成功したら自分の成果、失敗したら池田勝入のせいにするところは、秀吉っぽくて面白かったです。
残酷ですけど、仕方がない。
小牧山合戦で秀吉が負けた戦いだったという描き方は、権力者徳川の視点でみたものであり、実際は引き分けなんでしょうね。
それはそうと、徳川四天王の配役は少し弱々しすぎるなあと感じました。
ナレーションで強調しないと、とても徳川四天王だと思えない配役なんですよね。
それが狙いなんでしょうけど、家康といい四天王といい、これは現代劇です。
この流れていくと、徳川が仕掛けた最終決戦は関ヶ原の戦いというよりも、小牧山合戦だったのかもしれません。
秀吉という最強のライバルがいなくなり、とどめを刺す戦いが関ヶ原の戦いであり、大阪冬の陣、夏の陣でしょう。


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