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【感想】NHK大河ドラマ『どうする家康』第23回「瀬名、覚醒」

2023年6月18日(日)20時『どうする家康』第23回「瀬名、覚醒」を視聴しました。

<始まる前に>
ついに、築山殿・信康粛清の真相が暴かれようとしています。
あっと驚くストーリーを期待しています。

<NHKのあらすじ>
瀬名(有村架純)が武田の使者・千代(古川琴音)と密会していると知った五徳(久保史緒里)は信長(岡田准一)に密告。
すると信長は、水野(寺島進)が武田と内通していると言いがかりをつけ、家康(松本潤)に処分を迫る。
苦渋の末、水野を手にかけた家康は、侍女・於愛(広瀬アリス)に癒やしを求めるように。
一方、設楽原の戦い以来、心のバランスを失っていた信康(細田佳央太)に、瀬名は秘めてきた大きな夢を打ち明ける。

■プロローグ

●天正3年(1575年)長篠・設楽原の戦い
■ナレーション(寺島しのぶ)
「長篠・設楽原でみごと大勝利を収めた我らが神の君。しかし武田との戦はまだまだ続いておりました」
岡部元信(田中美央)「かつて務めた今川の領地取り返せ」
「なおも領土拡大の手を緩めぬ武田勝頼を追い払わんと、親子仲睦まじく手に手を取り合っておりました」
勝頼を討つ好機だという信康に対し、家康は引くことを決めたため、信康は反抗します。
●瀬名は三河・岡崎城で
瀬名と子を宿している五徳は家康と信康の話をしています。
瀬名は夢にうなされた信康のあの表情が気になります。

---曲---
稲本響

■遠江・浜松城

家康の肩を揉む女性、側室のお葉(北香那)は妾を迎えてはと提案します。
突然、家康の尻を叩く女性、家康と知らないで叩いたようです。
近眼のため万千代と勘違いしたのです。
於愛の方(広瀬アリス)でした。

■千代の占い

瀬名の元へ千代がやって来ました。
武田と徳川の戦いはまだ続くという花占いですが、瀬名にこれは千代の願望だと見破られます。
それに対し、千代は、心配に及ばず、困っているのは瀬名の方だと反論します。
織田の臣下になり、戦が続き岡崎は盾にされていて、和睦したいのは瀬名の方だと反論します。
岡崎と信康を救えるのは瀬名だけだと言います。
瀬名の門番役は五徳から金銭を与えられていました。
五徳は父・信長から瀬名や信康の諜報を命じられていたのでした。

■美濃・岐阜城

五徳からの書状を読み、裏でこそこそするやつを許さないと言う信長です。
信長の前で水野信元(寺島進)は武田に兵糧を送っているのではないかと詰問されます。
言いがかりだと反論する水野信元に、追って沙汰を申し渡す、岡崎で待てと言いました。

■水野信元の最期

佐久間信盛(立川談春)が浜松城にて、家康に水野信元を成敗するよう命じました。
信康は叔父に当たる水野信元を討つことに猛反発します。

●大樹寺
大樹寺で水野信元は、家康に問い詰められると、信長の誤解であると弁明します。
水野は、これは家康へのみせしめだと話し、身内の誰かが裏切っていることを信長はお見通しだと警告します。
水野信元は久松を人質に取ろうとしたところを、背後から平岩親吉(岡部 大)に斬り殺されました。


(感想)
築山殿・信康粛清のきっかけとなったともいわれる水野信元の殺害は、たしかに信長の残虐性を表す事件でした。
久松長家が出奔してしまうのも、真相を知っていたからでしょうか。
そして、佐久間信盛の仕業だったという可能性もあるようです。
後に、この事件も影響したのか、信長によって佐久間は見捨てられています。

●於大の方と長家
於大の方の元へ帰ってきた久松長家(リリー・フランキー)は、呆然とした表情で隠居し、家康には出仕しないと言いました。

■信康

水野信元を殺害した平岩親吉を信康等は許し、家康のせいにします。
五徳は気をつけなければならないと話しました。
水野信元の言葉が気になります。
そして、信康の言葉を思い出します。
笛の上手だという於愛が寝床に呼ばれますが、笛は下手くそでした。
家康はその於愛の笛を要求し、於愛を気に入ったようです。


(感想)
正室の瀬名がいるのに、側室が側室候補を紹介し家康の前で相対するのもおかしな話です。
やはり、この頃には瀬名と家康は縁が切れていたと見るのが妥当のようです。
もちろん、築山殿という別宅にいるのも変ですね。

■天正4年(1576年)春

瀬名は嫁に行くことが決まった亀姫と花をいけながら話します。
於愛がお葉と鳥居元忠(音尾琢真)とともに、瀬名のところへやって来ました。
打ち解けた会話を行い瀬名から家康のことを頼むと側室入りを了解されました。


(感想)
なんだか信康を守るために自分が犠牲になったというストーリー仕立てのようです。
フツーならひと悶着あっても良いところですけど。
美化しすぎ!

■信康の異変

信康が鷹狩の帰りに通りすがりの僧侶を斬り殺したようです。
自分を見失ったという信康は、人を殺すことに苦悩していました。
母親の瀬名は胸に秘めてきた謀があると言い、全てをかけてそれをなす覚悟ができていると語りました。


(感想)
胸に秘めた陰謀の全容がわかるのは、次週に持ち越しですね。

●五徳の動き
五徳は門番から情報を入手しました。
家康は、瀬名が侍女も門番も入れ替えたことを石川数正から聞きます。
石川数正の進言に、家康は瀬名の動きをスルーしました。

●唐人医師
千代は瀬名に、唐の医師・減敬に扮した穴山信君(田辺誠一)を紹介します。


(感想)
まさか、穴山信君が唐の医師・減敬に偽装していたとは!面白い。
サスペンス番組によく出てくる展開ですか。

----つづく----

次回はどうする家康 第24回「築山へ集え!」6月25日放送です。

■感想

この大河、サスペンス番組として見れば確かに面白いですね。
穴山梅雪が唐人医師に扮して出てきたり、水野信元の最後などハラハラ・ドキドキです。
とは言え、歴史オタクの人間には、どうしても史実とどう違うのか気になってしまうのです。
そういう意味では、しっかり史実として最低限忠実な内容になっているようですね。
変なプロパガンダ演出さえ出てこなければ、良い大河だと思います、今のところは。
甘いですかね。
しかし、築山殿の話について私は違うと思っています。
なぜなら徳川家康別人説で見てしまうから。


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