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【感想】NHK大河ドラマ『どうする家康』第41回「逆襲の三成」

2023年10月20日(日)20時『どうする家康』第41回「逆襲の三成」を視聴しました。

<始まる前に>
そろそろこのドラマも終わりが近づいてきました。
石田三成との最終対決と茶々との対決が楽しみです。

<NHKのあらすじ>
家康(松本潤)の決断で、佐和山城に隠居させられた三成(中村七之助)。
一方、家康は大坂城・西ノ丸に入り、政治を意のままに行い、周囲から天下人と称されていた。
そんな家康を茶々(北川景子)は苦々しく見ている。
ある時、会津の上杉景勝(津田寛治)に謀反のうわさが広がる。
家康は茶々から天下泰平のため、成敗に向かうべきと諭されるが、大坂を離れることに一抹の不安を感じ、留守を鳥居元忠(音尾琢真)に預けることにする。

■プロローグ

■ナレーション(寺島しのぶ)
「秀吉の遺言のもと、五奉行、五大老によるまつりごとを推し進めた石田三成は、混乱を抑えられず失脚」

●慶長4年(1599年)・大坂城西の丸
「大坂城西の丸に入られた我らが神の君は、内府として天下のまつりごとを行なっておりました」
「しかし、心よく思わぬ者たちによる恐るべき謀が明るみに出たのでございます」

●家康暗殺計画
浅野長政(濱津隆之)、大野修理亮治長(玉山鉄二)、土方雄久(水野智則)は、重陽の節句の折、家康を亡き者にと企てたと、家康の面前に引き出されました。
長束正家(長友郁真)、増田長盛(隈部洋平)、徳善院玄以(村杉蝉之介)から証拠の書状を突きつけられた大野治長は、首謀者が前田利長だと白状しました。
浅野は蟄居、大野治長、土方雄久ともに家康の温情で流罪とされました。
西笑承兌(でんでん)は、前田の処分は保留となりました。
本多正信は他の大名も油断ならない、厳しく取り締まるしかないと話します。

---曲---
稲本響

■慶長5年(1600年)佐和山城

(ナレ)「失脚した石田三成は、琵琶湖近くの佐和山城に隠居しておりました」
大谷吉継(忍成修吾)が佐和山城にやって来ました。
家康が北政所に変わって大坂城・西の丸に入り、思うがままの政務を行なっている。
一方で、慕うものはとことん可愛がり、豊臣家中を掌握していると話します。
茶々はそれを苦々しく思っていました。
今は家康の思いのまま、天下殿と呼んでいるとのことです。
三成は、しくじった身でとやかく言える立場ではないと思っています。
三成は今の暮らしが性に合っている、大谷に奉行になったらと提案します。
三成の近況について、大谷は家康にゆっくり暮らしていると報告しました。
それに対し家康はよかったと安堵しました。
しかし、三成は本性を漏らさないよう慎重に行動していたのです。


(感想)
有名な大谷吉継の寝返りですね。
業病(らい病らしい)に罹っていた大谷は最後の決意で臨んだのでしょう。

■ウィリアム・アダムス

茶屋四郎次郎の2代目清忠(中村勘九郎)、阿茶局(松本若菜)とは初対面です。
そこに異国から来たという人物が捕らえられて来ました。
ウィリアム・アダムス(村雨辰剛)です。
家康はどこの国から来たか地図を見せて質問します。
(ナレ)「イギリス人ウィリアム・アダムス、オランダ船リーフデ号に乗り込み、2年の年月をかけて豊後・臼杵に漂着。110名いた船員のうち、生き延びたのはわずか24名だったと申します」
エスパニア、ポルトガルとは戦をしておりバテレン共の味方をしてはならぬ、明、朝鮮と戦争をしてなんになるのかと茶屋四郎次郎は通訳しながら、自ら語ります。
家康もその話に同意、日本国内をなんとかしないといけないと考えています。

(感想)
茶屋四郎次郎の2代目として1人2役で登場ですか。
リーフデ号が漂着すると、イエズス会は直ちに処刑せよと敵対関係にあったようです。
キリスト教のプロテスタントとカトリックの対立ですかね。
武器弾薬を積んでいたというから、何か計画していたのでしょうか。

■会津

(ナレ)「この頃、神の君を悩ませる出来事が」
「大老・上杉景勝。越後の雄、上杉謙信の跡を継ぎ、秀吉に屈した後は陸奥国会津へと国替えされておりましたが」
上杉景勝(津田寛治)が反抗する気配があるとの知らせが入ります。
事を荒立てるなと考える家康です。
上杉を呼んで話を聞くように慎重に進めることになりました。

●茶々
家康は茶々と秀頼ににその旨報告します。
世が乱れることを心配する茶々は戦で決着するべきと語ります。
西笑承兌から書状を送ることになりました。

■直江状

上杉景勝は書状に怒りを見せます。
無礼なやつだと直江兼続(TAKAHIRO)に語ります。
信用できないヤツ、戦の備えをし、反論の手紙を出すよう指示します。
直江状を送り付けました。
書状を受け取った家康は、罵り嘲りで戦をけしかけていると。
半端な軍勢では、天下を揺るがす大戦になりかねないと本多正信は言います。
上方を誰に任すか?


(感想)
久しぶりの直江兼続!「天地人」以来の登場。俳優さんは違いますけど。
直江状は偽書であるという説があるそうです。

●6月15日
茶々に家康は会津に向かうと報告します。
秀頼より、求め通り、2万両、2万石を授けました。

●6月17日
結城秀康に出陣を命じます。
大谷吉継は石田三成を自分の陣に加えたいと申し出ます。
家康は、治部に戻って欲しいと考えていることを話しています。
そこに本多忠勝(山田裕貴)、榊原康政(杉野遥亮)、井伊直政(板垣李光人)、鳥居元忠、渡辺守綱(木村昴)の徳川勢がやってきました。

■鳥居元忠

家康は、鳥居元忠に、この上方、大坂城を任せると命じました。
石田治部が半旗を翻して戦を仕掛けてくるかもと考えています。
家康は、逃げることは許されない、必ず守り通せと命じました。
元忠は、忠義の心は誰にも負けない、命を賭して大坂は守り抜くと誓いました。


(感想)
なんだか、鳥居元忠のお別れが近づいてきたようです。
しかし、現代でもあるまいし、そんなに「戦のない平和な世」と考えていたのでしょうかね。
ケリをつけるための最終決戦であることは理解できますけど。

●石田三成
三成には、家康との違う星を見ていたようだという会話が浮かびます。
甲冑を見つめる三成でした。

■会津へ進軍開始
(ナレ)「慶長5年6月18日、伏見を発した我らが神の君率いる会津遠征軍は、7月2日に江戸城に入り、徳川秀忠、平岩親吉らの軍勢と合流。21日には会津に向け進軍を開始したのでございます」
「その間に、恐るべき事態が進行しているとは知らず」

■三成挙兵決意

大谷吉継の前に現れた三成は、今しかない、まつりごとを思い通りしており、天下簒奪のためだと決意しました。
正しき道に戻そうと決意した三成は、大谷吉継を説得します。
床下には大坂の茶々から譲渡された金銭が隠されていました。
「移して治る病なら私に移せ」(三成)

●大坂城
毛利、宇喜多、小西の軍勢が向かっているようです。
千代(古川琴音)から鳥居元忠の元にも知らせが入ります。
三成は、家康許しがたし、決意した次第と語り、総大将は毛利輝元(吹越 満)が務めます。
逆賊徳川家康を成敗すると、皆で誓いの盃を飲み干しました。

■下野小山・徳川本陣

徳川秀忠(森崎ウィン)に三成、毛利、宇喜多などが兵を挙げたという知らせが入ります。
逆臣に仕立てられたようです。
1か月で何かが起きたことになります。
そこに、大坂より書状が届き、それは茶々からでした。
治部が勝手なことをして怖くてたまらないから、なんとかしてほしいとありました。
家康はせせら笑います。
関ヶ原の戦いまで、あと53日


(感想)
まあ、そうでしょうね。茶々が三成とつるんでいることはわかっていたことでしょう。

----つづく----

次回はどうする家康 第42回「天下分け目」11月5日放送です。

■感想

外国人のウィリアム・アダムスを登場させるあたり、外国勢力が関ヶ原の戦い、あるいはその後の対外政策に関係したと暗示したいのでしょうか。
脚本に、そこまで深い意味があるかどうかはわかりません。
当時、イギリスやスペイン、ポルトガルという対抗軸で海外は動いていたのも日本に少なからず影響したと思います。
天下を取った家康、オランダは貿易を認め、スペイン、ポルトガルは認めなかった。
そこにはこれら海外勢力の対立軸の関係も影響していたんではないかと思えてきます。
現代の考え方を戦国時代に持ち込むなと言われたら、何も言えません(笑)


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