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【感想】NHK大河ドラマ『どうする家康』第26回「ぶらり富士遊覧」

2023年7月9日(日)20時『どうする家康』第26回「ぶらり富士遊覧」を視聴しました。

<始まる前に>
前半のクライマックスが終わり、ちょっと一休みといったところでしょうか。
本能寺の変に向けて伏線が張られそうな予感です。

<NHKのあらすじ>
信長(岡田准一)を恨む様子もなく従順に付き従う家康(松本潤)を理解できず、忠勝(山田裕貴)ら家臣の一部は不満を持っていた。
そんな中、家康は安土へ戻る道中に信長を接待したいと申し出る。
家臣団に於愛(広瀬アリス)や茶屋四郎次郎(中村勘九郎)も加わって富士遊覧の饗応が始まるが、気まぐれな信長に振り回され、計画は思うように進まず・・・。

■プロローグ

●天正9年(1581年)・春
遠江・高天神城から矢文があり、城を明け渡す用意があるとのこと。
■ナレーション(寺島しのぶ)
「天正9年春、君は武田方が包囲する高天神城を包囲しておりました。」
高天神城将・岡部元信(田中美央)の降伏するとの知らせに、家康は降伏は受け入れず、無益な殺生だという家臣の意見に反し、信長の命令だと皆殺しの指示を出しました。
「殿は変わられた、上様上様、信長の足を舐める犬に成り下がったと」本多忠勝。
それに対し鳥居元忠(音尾琢真)のように、賢くなったという意見もあります。

---曲---
稲本響

■天正10年(1582年)

毛利攻めの最中にやって来た秀吉は、信康と瀬名のことで心配だといいます。
信長を恨んでいるのではないかという秀吉です。

●甲斐侵攻
ナレ「天正10年2月、織田・徳川の両軍は、武田勝頼との最終決戦をすべく甲斐に侵攻を開始」
「織田軍は信長の長男・信忠が先発し、信濃から、徳川軍は駿河から、それぞれ甲斐に向かったのでございます」
穴山梅雪(田辺誠一)の敵に寝返るものが続出しているという報告に、勝頼は一人になっても戦うと決意しました。
勝頼の首を取るという本多忠勝、榊原康政。
大久保忠世(小手伸也)、井伊直政(板垣李光人)、於愛に別の役目が与えられました。

●甲斐・天目山麓
ナレ「3月、押し寄せる織田・徳川の大軍を前に、武田勝頼は成すすべもなく、落ちのびていったのでございます」
勝頼(眞栄田郷敦)は今までの礼を言い、逃げていきました。

●甲斐・躑躅ヶ崎館
家康の前で穴山梅雪は織田・徳川に臣下となることを誓いました。
「ようここまで来たな、三河のワッパ」という信玄の言葉が聞こえました。
勝頼が天目山の麓で信忠の手勢に討ち取られたという知らせが入りました。
真田を頼もうとしましたが、最後は40名の手勢しか残っていなかったと言います。
家康は、織田に華を持たせるため、家臣たちには勝頼の首を取らせませんでした。


(感想)
徳川家臣団は、そんなに織田を嫌っていたんでしょうか。
確かに、瀬名・信康事件の流れで見ればそうなんでしょうが、むしろ、従う方が身のためと思いそうです。力の差は歴然です。

■諏訪法華寺・信長本陣

森乱(大西利空)が勝頼の首を運んできました。
明智光秀(酒向芳)は、勝頼の首を蹴るなり踏みつけるなり存分にしろといいます。
それに対し、家康は、私などが汚すわけにいかない、恨んではいないと反論します。
信長は、恨んでいるのは別の誰かだと言います。
ここで、石川数正(松重豊)は、お祝いをさせてほしいと進言します。


(感想)
なかなかの悪役・明智光秀です。

■富士・浅間神社・御座所

信長饗応の準備で忙しく働く於愛や酒井忠次(大森南朋)等は、茶屋四郎次郎に助けを依頼しました。
そして、富士山を信長に見せるために街道中でおもてなしをする事になりました。
於愛は、名所名物を書いた手引書を用意しました。
この行いに対し、本多忠勝はあきれてその場を離れました。
(ナレ)「君は街道を広げ、小石一つに至るまで取り除き、お休み処を各地に設け、連日連夜酒と肴でもてなし、信長公と極上の旅をお楽しみになられたのでございます」
湖から見える逆さ富士を信長に披露する家康です。
あまり興味がないのかすぐに帰ろうとする信長に、石川数正は少しでも長居してもらおうと信玄の隠し湯に案内しようとします。

●信玄の隠し湯
湯はいらぬという信長のため、大久保忠世は慌てて饗応の準備をします。
榊原康政(杉野遥亮)も井伊直政(板垣李光人)も帰ると言います。
信康と瀬名の件がどうしても気に食わない榊原康政を於愛は諌めます。

■饗応の宴

信長は「厭離穢土 欣求浄土」の文句が気味が悪いとけなします。
家康は駿河を今川氏真に任せたいと提案します。
しかし、無能なものに任せられないという信長に、家康は反論もせず受け入れました。
さらに、伊賀者も一人残らず根絶やしにしろという命も全て受け入れました。
えびすくいの踊りを家康自ら披露しました。


(感想)
余興としてやることはあるかもしれませんが、大名がこんな大衆の踊りを舞うとは思えない。
それとも能の舞が主流になるのは、もっと後のことなのかな。
家康の人が変わったことを言いたかったのでしょう。

■富士山

馬を馳せて富士山を見る家康と信長。
茶の湯を立てながら、今度は信長が家康を安土でもてなす事になりました。
ナレ「こうして君は前代未聞の富士遊覧の旅を見事大成功のうちに成し遂げたのでございます」
「腹の中を見せなくなった、化けおったなあ」(信長)


(感想)
ここで家康の狸親父ぶりが完成したということのようです。

●伊賀の調略
薬を煎じる家康に、服部半蔵(山田孝之)は、伊賀は織田に深い恨みを持つものばかり、手懐けておくと言いました。

●備中・高松城
弟の羽柴秀長(佐藤隆太)は秀吉に武田が滅んだと報告します。
「面白いことになるかもしれない」と不敵な表情の秀吉です。


(感想)
本能寺の変の伏線のようです。
伊賀越えの話、どうなるでしょうか。

■家康の野望

瀬名と薬を煎じていた思い出が蘇ります。
酒井・石川・榊原・本多等は、我らはもうついていけない、心の内を教えろと集まりました。
「信長を殺す。わしは天下を取る」(家康)
本能寺の変まであと46日

----つづく----

次回はどうする家康 第27回「安土城の決闘」7月16日放送です。

■感想

本能寺の変、ミステリー仕立てでどうなるかワクワクしてきました。
まさかの家康陰謀説でしょうか。
築山殿事件といい、本能寺の変といい詳細が分からない事件なので、ミステリーにはもってこいです。
そして、結果がわかっている場合、その筋立てや原因が興味の対象です。
その当たり、さすがに分かっていらっしゃる。
ここ数回はミステリー映画を見る気分で楽しみます。
そして後半のキャストが次々と出てきました。
羽柴秀長、森乱、森蘭丸のことですね。


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