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【感想】NHK大河ドラマ『光る君へ』第23回「雪の舞うころ」

2024年6月9日(日)20時『光る君へ』第23回「雪の舞うころ」を視聴しました。

<NHKのあらすじ>
朱(浩歌)は三国(安井順平)を殺していないと日本語で主張する周明(松下洸平)に驚くまひろ(吉高由里子)と為時(岸谷五朗)。
周明が連れてきた下人が、光雅(玉置孝匡)に朱が殺したと言えと脅されていたと証言する。
ほどなくして解放された朱は、為時だけに越前に来た本当の狙いを語り出す。
一方で周明も、まひろに自分の過去を語り出す。
ある日、宣孝(佐々木蔵之介)がまひろと為時に会いに越前にやってきて…


■プロローグ

周明が連れてきた下人が、朱仁聡が亡き者にしたと言えと脅されたと告白します。
そこに現れた光雅、国勝に脅されて言わされたと言います。
下人は、武生の商人の早成が犯人だと打ち明けました。

---音楽---
冬野ユミ

---テーマピアノ演奏---
反田恭平

■長徳2年(996年)

●事の真相
早成(金子岳憲)は、三国若麻呂(安井順平)に商売で砂金の取次を頼んだところ、揉み合いになり亡くなってしまったと打ち明けました。
宋人は膨大な財宝で朝廷を謀り、日本を格下に見ており、松原客館でもやりたい放題、朝廷も害を被ったからだと光雅は説明します。
宋と日本の商いを開くよう命じられていて、前の国司は話も聞いてくれない、力を貸してくれ、と為時は朱に懇願されました。
為時は光雅に、無実の宋人を罪に陥れた、年内は謹慎するよう命じました。

●周明とまひろ
生まれは対馬だが宋人であり、12の時、口減らしで海に捨てられ、浮かんでいる自分を宋人が拾ってくれた、逃げ出し、薬師の家に逃げ込み、見習いになったと打ち明けます。
宋のことをもっと知りたいとまひろは周明に懇願します。
俺を信じるな、役人も宋人は信じるなと言っていただろと。
身分が低くても官職が得られるような国に行ってみたいと思っていたまひろは、宋語を習うことになりました。
まひろが、筆を執りました。
「ここにかく 日野の杉むら 埋む雪 小塩の松に 今日や まがへる」①

■一条天皇が詠む

行成(渡辺大知)に一条天皇は、中宮が紀貫之の歌が好きだと、その歌を詠み上げます。
「夢路にも 露やおくらむ 夜もすがら 通へる袖の ひちてかわかぬ」②
行成は、中宮と帝のことを生涯を忘れないと言います。
出家したが、会いたいと願い続ける一条天皇です。
行成に対し道長は、帝の術中にハマってはならない、同情を買い利用しようとしていると話します。


(引用)
①こちらでは、日野岳に群立つ杉をこんなに埋める雪が降っているが、都でもきょうは小塩山の松に雪が入り乱れて降っているだろうか。(新潮日本古典集成「紫式部日記 紫式部集」から)

②夢の中の通い路にも露が置いているのだろうか。あの人のもとに一晩中通って濡れた私の袖の露がこのように乾かないことであるよ。(講談社学術文庫「古今和歌集 全講釈(中)」から)

美術展ナビ
https://artexhibition.jp/topics/news/20240608-AEJ2104717/

●倫子と道長
帝は義子(黒木華)にも元子にも会おうとしない、入内した女御が気の毒だと道長に話しています。
会を催すよう倫子が提案し実施することになりました。


(感想)
道長は倫子の尻に敷かれているんですね。

●宴の催し
藤原顕光(宮川一朗太)は元子への計らいを感謝しています。
琴を奏でる元子(安田聖愛)と笛を奏でる一条天皇です。
詮子(吉田羊)は夫に愛でられたことがないので帝への中宮への思いがよくわからないと述べます。
道長は、妻が二人いるが、心は違う女を求めているが捨てられたと打ち明けます。
詮子から、倫子も明子も知っているのか追求しようとしますが、逃げられました。

■定子

定子(高畑充希)は、清少納言(ファーストサマーウイカ)の前で枕草子の一節を読み上げます。
御簾の下から差し入れられるこの楽しみがなければ、腹の子とともに死んでいただろうと、感謝の言葉を述べました。
あの頃を懐かしみ、その時の心が残っていることを確認し合います。

●ナレーション 伊東敏恵(NHKアナウンサー)
「翌日、定子は皇女を産んだ」
一条天皇は行成から女子が誕生したことを報告されました。

■内裏 梨壺

(ナレ)
「東宮・居貞親王は道長のもう一人の姉の子である」
「一条天皇より四歳年長の東宮であった」
居貞親王(木村達成)は3歳になる子を抱きながら、妻の藤原娍子(朝倉あき)と道長を迎えています。
敦明親王は3歳、居貞親王は祝を送ってやれと命じました。


(感想)
居貞親王は三条天皇になるので、今後も出てきそうです。
居貞親王は、外祖父の兼家と容姿が似ていたとか。
一条天皇の4歳年上だったことから、「さかさの儲けの君」と呼ばれました。

●安倍晴明
居貞親王に対し、安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)の占った通り、帝に御子は生まれないと述べます。

■長徳3年(997年)

為時は良い婿を取ってやれなかったことを詫び、周明は救いだろうとほのめかします。
まひろは周明とはそのような間柄ではないと答えます。
為時は、越前国内の巡察に出るようです。

●海岸で周明と
周明は妻がいないことを聞かれ、俺に帰ってほしいのかと切り返します。
なぜ朝廷は宋と直々に商いをやりたがらないのか問います。
「あの人とは誰だ?」
まひろは左大臣であり、帝の次に偉い人であると話しました。
そこに宣孝(佐々木蔵之介)が現れました。
遠い親戚で京都からやってきたみたいと紹介します。
周明は、ザイジェン(また会おう)といい松原客館に戻っていきました。

●宣孝の想い
宣孝は、まひろの顔を見たかったようです。
現地でしか食べられない新鮮な越前のウニが供されます。
「お前と違う世界を見たい、新たな未来に行きたい」(宣孝)
「宣孝様の人生が先に落ち着くことなどありません」(まひろ)

●周明の策謀
周明は朱に対し、国守の娘は左大臣とつながりがあり、その女かもしれないと報告します。
うまく取り込んで左大臣に文を書かせるとも。
林庭幹(候偉)と羌世昌(リンリン)は、周明のことを日本人だと偽りを言っていて信用できないと話します。
しかし朱は、周明を信じ、やってみて、信用を勝ち取れ、と命じました。
周明の働きで商いの道が開ければ、望みは叶えようと応えました。

■告白

宣孝はまひろに、あの宋人が好きなのかと尋ねます。
そして、「都に戻ってこい、わしの妻になれ」(宣孝)


(感想)
諜報活動が絡んできて、面白い展開になってきました。
宣孝のプロポーズ。妻帯者であり、かつ、なぜこの歳(おそらく40歳過ぎ)になって若いまひろに求婚するのか謎です。
素性もよくわかっていないらしいです。

----終わり----

次回は 第24回「忘れえぬ人」6月16日放送です。

■感想

今回は、恋愛ドラマとスパイ映画の要素が濃い内容で、面白くなってきそうな予感です。
どちらもまひろが絡んで、中年男との恋愛の駆け引きがどうなっていくのか、興味津々。
もう一方のスパイ映画もどきは、こちらもよくある男と女の恋の駆け引きとスパイ活動が絡んで、こちらもハラハラドキドキの予感です。
古代、「越」とか「高志」と言った北陸地方は、越前が福井・石川で、越中が富山、越後が新潟。
海外貿易の玄関窓口として賑わったと言われます。
現代では厄介な隣人に囲まれ大変な地域ですが。。。

ジョークをご紹介。
神さまが日本列島を創生しながら言いました。
「この島々日本と名付けよう。
そしてこの国には美しい自然と素晴らしい文化と技術を与えよう」
すると助手がそれを聞いて言いました。
「それではあまりにも日本が恵まれすぎています」
神さまは言いました。
「安心しろ。隣に朝鮮と中国、ロシアを作っておいた」

越前といえば継体天皇ですね。


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