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【感想】NHK大河ドラマ『どうする家康』第19回「お手付きしてどうする!」

2023年5月21日(日)20時『どうする家康』第19回「お手付きしてどうする!」を視聴しました。

<始まる前に>
当時、側室制度は普通にあったんですから、現代の視点で語るのはどうなんでしょう。
さて、どう描くのか?興味津々ではあります。

<NHKのあらすじ>
武田軍は撤退し、信玄(阿部寛)は勝頼(眞栄田郷敦)にすべてを託す。
信長(岡田准一)は武田に寝返った将軍・足利義昭(古田新太)を京から追放。
一方、家康(松本潤)は信玄との激戦で大きな犠牲を払ったショックから、立ち直れないでいた。
そんな中、美しい侍女のお万(松井玲奈)に介抱され、つい心を許してしまう。
そのことを知った瀬名(有村架純)は浜松を訪ねるが・・・。

■プロローグ

●元亀4年(1573年)4月12日 信州駒場
桜の木の下で、信玄は勝頼、穴山梅雪(田辺誠一)、山県昌景(橋本さとし)等に対しています。3年間我が死を伏せるべし、ここまでかと言い遺します。
この身において成し遂げてみせますと云う勝頼に対し、真似するなと反論します。
「そなたは逸材、黄泉にて見守る」と言い遺し、息を引き取りました。
●遠江・浜松城で
家康のもとに信玄の死の噂がもたらされました。
武田に奪われた所領を取り返しにかかるため、各地の内情を探るよう指示が出されました。
家康は信玄との戦いを思い出しながら、「弱き主君は世の害悪、滅ぶは民の為なり」という言葉が印象に残っています。
●岡崎城で
瀬名が徳姫と生花を指しています。

---曲---
稲本響

■ナレーション(寺島しのぶ)
「武田信玄死す。その噂は瞬く間に各地を駆け巡ったのでございます。即座に反転攻勢に出た織田信長は、敵対する勢力の駆逐を開始」

■山城槇島城

足利義昭(古田新太)は、織田信長に追放されました。
すでに信長側に付いた明智光秀(酒向芳)は、義昭ではなく天下一統のために信長に命を捧げると頭を下げました。

■北近江・小谷城

藤吉郎(ムロツヨシ)は羽柴秀吉に名を変え、お市の方(北川景子)と三人の娘の面倒を見る事になりました。

(ナレ)
「無論、我らが神の君も、一時も気を抜かず、勇猛果敢に・・・」

■浜松城の家康

家康が風呂に入っていると、一人の女性、お万(松井玲奈)がお世話をすることになりました。
お万が家康の髪をといでいると、顔が近づきます。
何度も風呂場で身繕いをするうちに、良い仲になっていきました。


(感想)
史実を見ると、正室が別居状態なので、お手つきするのは普通のように思えます。
わざわざ家康が我慢しているように描くのはちょっと不自然。

■岡崎

瀬名は信康(細田佳央太)と五徳(久保史緒里)から浜松に移るよう勧められます。
亀姫(當真あみ)は瀬名と一緒にいたいと言います。
瀬名は浜松に行くのではなく、岡崎に残りたいと言いますが五徳の本心を聞き浜松行きを了解しました。

■どうする家康

風呂場で更に接近する二人。
そして、妊娠が間違いないとの服部半蔵(山田孝之)の報告に、家康はからかわれています。
また、築山殿の侍女に手を出したことで大騒動になると警戒しながら半蔵は笑います。
お万はお腹が大きくなってきました。
瀬名が浜松に移るという報告が石川数正から入り、家康は願ってもないと返事します。
石川数正と酒井忠次が、言うなら今だと催促され白状した家康に、瀬名に報告すると怒り心頭です。

■岡崎
瀬名のもとに、お万との話が伝わりました。

■浜松で

家臣たちは、お万の噂話を始めました。
それによると、お万は永見家の知立神社の神主の娘だとのことです。
家臣たちがお万の話で盛り上がると、そこに瀬名がやって来ました。
お万とのことに、瀬名は信康や亀姫も蔑ろにしたことになると、家康を責めます。
瀬名はお万と一対一で話をすることになりました。
瀬名がお万のところにやってくると、お万は縄に縛られた状態で、懲らしめてくれと折檻するよう話します。
お腹の子に罪はないが、子を生むとお家が乱れ、神社が焼け、母は動けず、生むことはできないと話します。
瀬名はお万を許しました。
家康からお金をふんだくり、神社を再建するが良いと瀬名は話します。
お万は、もうここに来ることはない、子は立派に育てると返事をし、立ち去りました。
政もおなごがやれば良いとも。


(感想)
普通、自ら率先して湯殿役になった時点で妾となるのがほぼ決定でしょう。
それが子供まで儲けて、自ら身を引くのは不自然ですね。
ドラマの流れとは逆で、瀬名が側室を認めなかったというのが通説のようです。
それと、女性が政治をやれば良いというお万の発言は、現代の、いや、NHKの考えを強引に入れ込んだものですね。
エスディージーなんとかを歴史ドラマに持ち込むセンスがなあ。。。

■家康

お万との話し合いが終わり、家康のもとにやって来た瀬名は、家康に頭を下げました。
わしの妻でいてくれよという家康に、浜松に来るのはもう少し先にすると言います。
そこに石川数正と酒井忠次がやって来て、身を引き締めるように諫言しました。
領内では、老婆(柴田理恵)が家康の噂話をするのを井伊直政(板垣李光人)が影で聞いています。
しかし、数正は、信玄が身罷ったとは言え武田は強大、所領を取り返すのは困難だとの見解を述べます。


(感想)
瀬名をこれだけ持ち上げて、次回で思いっきり落とすという展開が見えてきました。

■勝頼動く

遺骸と信玄の鎧兜や刀が駒場に遺っています。
武田勝頼は、狙うは岡崎の松平信康と宣言、その母築山殿を調略するよう、千代(古川琴音)に指示が出されました。

----つづく----

次回はどうする家康 第20回「岡崎クーデター」5月28日放送です。

■感想

この流れだと、やはり信康・築山殿の粛清は武田の謀略だったということのようです。
信玄の死因は胃がんとか肺結核とかよくわかっていないようです。
亡くなった場所も諸説あるとか。
信長の毒殺説というのも好きなんですよね。
そして、永遠の謎と言われる築山殿親子の粛清事件が描かれようとしています。
おそらく、武田の謀略説で行くのでしょうが、どうしても私は「家康摩り替え説」にこだわって見ていきたいですね。
世良田二郎三郎元信がすり替わったというもの。


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