見出し画像

【感想】NHK大河ドラマ『どうする家康』第48回(最終回)「神の君へ」

2023年12月17日(日)20時『どうする家康』第48回(最終回)「神の君へ」を視聴しました。

<始まる前に>
とうとう最終回を迎えました。
春日局としてナレーター役の寺島しのぶさんが登場します。
一年経つのが早い。

<NHKのあらすじ>
家康(松本潤)は豊臣との決戦に踏み切り、乱世を終える覚悟で自ら前線に立った。
家康の首をめがけ、真田信繁(日向亘)らは攻め込む。
徳川優勢で進む中、千姫(原菜乃華)は茶々(北川景子)と秀頼(作間龍斗)の助命を訴えた。
だが家康が下した決断は非情なものだった。
翌年、江戸は活気に満ちあふれ、僧・南光坊天海は家康の偉業を称え、福(のちの春日局/寺島しのぶ)は竹千代に”神の君”の逸話を語る。
そんな中、家康は突然の病に倒れる。


■プロローグ

■ナレーション(寺島しのぶ)
「人の一生は重荷を負うて遠き道をゆくが如し」
「遠き道の果てはまた命を賭した戦場にございました」
南無阿弥家康

●京・二条城
言いたいことがあれば今だこれが最後かもしれないと問う家康に、阿茶局(松本若菜)は最後とは思っていないと返答します。
阿茶局はあの話を聞きたい、鯉の話です。
信康と五徳の・・・・

●大坂城
後藤又兵衛討死。長曽我部も行方知れず。
真田信繁には、戦とはひっくり返せるときが必ず来ると乱世を取り戻せ、泳ぎ続けよと昌幸の言葉が蘇ります。
家康が動き出し、自ら戦場に出てきて、茶臼山を奪い返そうとしています。
戦に勝つには、恐ろしき家康の首を取ることのみ、千姫も茶々も戦闘状態でした。

■天王寺口・徳川本陣

大野治長の一気に駆け上がれとの号令により、兵士たちが攻め込みます。
そして、信繁が一気に攻め入ります。
家康はここにいるぞと信繁軍をおびき入れます。
そこに徳川軍の鉄砲隊が射撃を開始、「乱世の亡霊たちよ、わしを連れて行ってくれ」

●戦争終結
兵士が壊滅状態の中、家康は無事でした。
天守が燃えており、長い乱世が終わりを告げようとしています。

■最後の大坂城

秀頼や茶々に千姫は、脱出したくない、共に往きたいと訴えかけています。
しかし、秀頼と茶々は、それを受け入れず、千姫は初(鈴木 杏)とともに脱出していきました。
家康に相対すると千姫は、秀頼等の助命嘆願しますが、受け入れられることはありませんでした。
「あの方は夢を与えてくれました」(千姫)
秀忠(森崎ウィン)が家康に代わり、将軍として命を下すとして、秀頼に死を申し付けました。


(感想)
千姫、ちょっと現代劇っぽい感情表現でした。
平和とは残酷さと引き換えに成り立つということですかね。
平家が源頼朝のように情けをかけたら自らに跳ね返るということ。
この時代、「現代病」心的外傷後ストレス障害なんて無かったでしょう。

■炎の大坂城

炎の中、秀頼は自刃して果てました。
それを見とどけた大野治長(玉山鉄二)、茶々も首を切り自害しました。


(感想)
あの火の中、よくしゃべれるなあー
秀頼の首は見つかったのかな?
敵ではないから必要なかったのでしょう。

●家康
燃え尽きた大坂城に向かい合掌する家康

(ナレ)
「かくして天下泰平、戦なき安定の世が訪れたのでございます。すべては神の君のおかげ」

■天下泰平

老婆(柴田理恵)が団子を配っています。
「我らは有象無象の声に惑わされること無く、正しく君の偉業を伝えていかなければなりません」
南光坊天海(小栗旬)が指導しています。
秀忠は天海に立派な話ばかり残すのはどうかと話します。
天海は、『源氏物語』、『吾妻鑑』を手に取り、周りが語り継いできたから武士のあこがれとなると言います。

(ナレ)「すべては天が私たちにお授けくださった神の君が、この金色の具足をまとったその日から、天下泰平のために邁進してくださったおかげです」
「我らはそれを受け継ぎ、未来永劫徳川の世を守ってゆかねばならぬのです」
「若君ならばできまする。竹千代様には偉大なる神の君の血が受け継がれておられるのですから」

■春日局と家光

このように竹千代に講義をする春日局ですが、竹千代は聞いておらず狸の絵を書いていました。
その頃家康は、健康を害していて駿府で床に臥せっていました
本多正信が見舞いに来ると、家康は本多正信の手を握り返しました。
阿茶局と本多正信は、幸せだったのか、戦なき世を手に入れ、欲しかったものはなんであったか考えています。

■元和2年(1616年)4月17日

家康は木彫りの動物を彫っています。
家康を呼ぶ声が聞こえると、そこに瀬名(有村架純)、信康(細田佳央太)がいました。
瀬名と信康は、戦無き世をなせたことを労います。
やってきたことはただの人殺し、金色の鎧を眺めながら話します。
そこに、現れた竹千代が折った絵を差し入れてきました。
竹千代は初めて会ったときの家康にそっくりだと瀬名は言います。
そこには白兎が書かれていました。


(感想)
この物語の本質である瀬名との恋物語が再現されました。
「戦なき世」というのがしつこくてうざい!

■若き家康と家臣

鳥居元忠(音尾琢真)と平岩親吉(岡部 大)が信康の祝言の日だと起しに来ました。
美濃攻めの最中信長から贈られた鯉を秀吉(ムロツヨシ)が届け、池で泳いでいます。
その鯉が三匹とも居なくなりました。
大久保忠世(小手伸也)が骨だけの鯉を持ってきました。
酒井忠次(大森南朋)石川数正(松重豊)も憂いています。
於大の方(松嶋菜々子)が本多忠勝の筓を見つけます。
信長も贈った鯉を楽しみにしているとやってくると。
本多忠勝(山田裕貴)を疑いますが、否定され、夏目広次(甲本雅裕)、酔っ払った本多忠真(波岡一喜)も知らないと言います。
鯉に目がない鳥居忠吉(イッセー尾形)は食ったことはないかはっきりしません。
食べたと白状する鳥居忠吉です。
婚約などなにするものぞ、食べて何が悪い、その言葉を聞き、皆が鯉を食べられると大喜びです。
しかし、信長は美濃攻めで忙しく、ここには来ないと言います。
殿というお人をよくわかっていると。
「殿、誠にありがとうございました」家臣一堂礼を述べました。

●幸せな家康
家康は老人に戻り、瀬名の「幸せでしたな」という言葉が聞こえてきたのでした。
海老すくいの踊りで盛り上がる家臣達です。


(感想)
この最後のストーリーはどういう意味なのかよく分からず。。。
ただ登場人物を勢ぞろいさせ、家臣たちが重要だったと言いたいのか。
若い頃に焦点を当てたドラマなので、最後は若い頃の思い出で締めたかったということでしょう。
まあ、いいか、全編それで押し通した。。。

----終わり----

次作・光る君へ 第1回(初回)1月7日放送です。

■感想

48回全話見終わりました。
一話ごとの脚本、展開は率直に良かったと思いました。
脚本が良かったから、『いだてん』のように、途中で見るのを止めることになりませんでした。
しかし、戦国時代を題材にしながら、毎度のように平和を主張するところが、どうしても鼻につきストーリー展開に没頭することができませんでした。
このご時世だから入れたくなるのはわからなくないけど、自分には合いませんでした。
もう少し単純に娯楽として歴史ドラマを楽しみたいというか。
特に最近のテレビ局の制作方針なのか知らないけど、ドラマに政治思想をぶち込んできて、見る気を失せさせるのがうんざりしています。
というか、はじめからその方針を主張したいドラマを作っているというものもありますね、それはそれで観ないからいいけど。
家康の若い時に焦点を当てた番組作りというので期待と不安で眺めていました。
今回の『どうする家康』は主役がお披露目されたときから、嫌な予感がしていましが、その予感が見事に当たってしまいました。
芸能事務所の不祥事が叩かれて可哀想ではありますが、主役の役者力でドラマの良し悪しが決まるので、ここは厳選した俳優を起用してほしいところです。
さて、次回作は平安時代ということで楽しみにしています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?