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【感想】NHK大河ドラマ『どうする家康』第34回「豊臣の花嫁」

2023年9月3日(日)20時『どうする家康』第34回「豊臣の花嫁」を視聴しました。

<始まる前に>
石川数正出奔の真相が描かれそうです
よくわかっていないので、大胆なストーリーが描かれるのでしょうか。

<NHKのあらすじ>
打倒・秀吉(ムロツヨシ)を誓ったはずの数正(松重豊)が豊臣方に出奔、徳川家中に衝撃が走る。
敵に手の内を知られたも同然となり、家康(松本潤)は追い詰められるが、そこに未曽有の大地震が発生し、両軍戦どころではなくなる。
何とか家康を上洛させたい秀吉は、妹の旭(山田真歩)を家康に嫁がせ、さらに老いた母まで人質に差し出す。
秀吉に屈服するか、全面対決するかの二択を迫られた家康は・・・。


■プロローグ

■ナレーション(寺島しのぶ)
「天正13年羽柴秀吉は、公家の最高職、関白に就任。そして石川数正、秀吉の元へ出奔」
「その出来事は徳川家中に大きな衝撃を与えました」

●三河・岡崎城
数正にはなにか深い訳があるのだろうという酒井忠次(大森南朋)。
本多正信(松山ケンイチ)は、裏の裏まで何もかも秀吉に渡っているので、秀吉は攻めてくるだろうと予測します。
武田の軍法を習うべきと、井伊直政(板垣李光人)に命じました。
於愛(広瀬アリス)が数正が彫った仏像を持ってきました。
家康はそんなもの燃やしてしまえと言います。
(ナレ)「上洛か戦か、神の君は決断を迫られておりました」

---曲---
稲本響

■天正13年(1585年)11月29日天正地震

家康は数正に首を搔かれる掻かれそうになり秀吉が命じる夢を見ました。
その時、館が大きく揺れました。天正地震でした。
(ナレ)「天正13年11月29日夜半、日ノ本を巨大地震が襲いました。いわゆる天正地震でございます」
於愛が地震の後片付けしていると数正の彫った仏像が転がっていました。
仏像と共にあった箱も残っていました。

●畿内周辺地震の影響
(ナレ)「されどより甚大なる被害が出たのが、秀吉の治める畿内周辺でございました」
徳川に備えていた大垣城も焼け落ちていました。
寧々も戦どころではないと言います。
「運のええ男、家康!」悔しそうです。

●岡崎城
織田信雄は、命拾いした、上洛なされと意見します。
元はと言えば、信雄が勝手に和睦したもの、上洛すれば殺されるとも限らないと反論します。
上洛すれば人質を出すと条件を出せばいいのではと信雄は話します。

●秀吉と寧々
秀吉のところに、旭(山田真歩)がやってきました。
旭に夫とは別れてもらい、家康に嫁入りするということになりました。

●家康は
家康はなんとしても断りたいと思っています。
数正の代わりは、本多正信でした。


(感想)
旭の元夫は誰だかわからないそうです。
この辺りにも深い闇がありそうですね。

■旭姫輿入れ

(ナレ)「天正14年5月、豊臣秀吉の妹、旭姫が神の君のご正室として浜松にお輿入れになったのでございます」
旭と家康が初対面です。
新婚初夜ですが、旭はお構いなく、形だけといって独り寝てしまいました。
於大の方と於愛の方、そして旭が三人揃って話をしています。
大久保忠世(小手伸也)が楽しそうな様子を伺っています。
本多正信は、数正のことを探っていましたが、これといった働きは何一つ聞こえてこないと報告しました。


(感想)
旭姫は、ブサイクだったらしいですね。
そして年齢はなんと44歳。
正室というより人質ですね。

■数正の暮らし

屋敷から出ず、いわゆる飼い殺しのようでした。
秀吉の狙いは家康から奪うことであって重用ではなかったということ、好きではなかったが敬っていたという本多忠勝、井伊直政です。
家康は一緒であるという、数正の最後の言葉が印象に残っていました。


(感想)

■最後通告

もう一人送りつけると、秀吉の母親を。
家康に告げよ、母ががついたら即時上洛せよ、という最後通告でした。

●戦か上洛か
大政所がやってくるという話を聞き、旭は浮かぬ表情を一瞬見せました。
戦か、上洛か。
於愛は、2人が不憫なだけ、姥捨て山という家康にひどいと話します。
於大の方もおなごは男の駆け引きの道具ではないと強く主張します。
旭の夫は行方知らずだということです。


(感想)
さすがにこんなに意見をするとは思えない。現代社会ではないのである。
女性だから、男性だからというジェンダー論自体が最近のものだと思います。

■最終評議

最後の評定です。
何年でも戦い続け、領国を守り抜くという意見が出されます。
本当に戦えると思うか、と酒井忠次は問いかけます。
我らは負けたのだと本当はわかっているが、それを認めるわけにはいかない、心を瀬名、信康に囚われているからだと酒井忠次は述べます。
もう誰にも奪わせぬ、戦なき世を作ると主張する家康です。
秀吉にひざまずけば顔向けできぬ、数正とは違う想いがある
そこに於愛がやってきて、瀬名が目指した世は家康の夢なのか、他の方で良いのではと問いかけます。
数正は罪を一人で背負った、家康に迷惑かけないように、徳川を守ることになると一人で間者となったと話します。
於愛は、仏像を取り出し、入っていた押し花を家康に見せました。
家康は、その押し花を手に取ると、数正が瀬名の世界をここに閉じこめた、つまり数正が瀬名に手を合わせていたのではないか、と語ります。
家臣は皆、泣いていました。
「天下人を諦めてもいいか?秀吉にひざまずいてもいいか?」
家臣等は泣きながら数正の思いを受け止めたのでした。


(感想)
なぜか数正がいい人になっていますね。
築山殿がいい人設定だからしょうがないかな。
たまたま発見した押し花の話に感動して、家臣が一致団結した、なんてファンタジーです。

●鍋と数正
鍋と数正は、家康のアホタワケということばでまだ家康が好きだということを思い出していました。

●旭と家康
もうおどけなくて良い、賢明に振る舞ってくれなくても良いと、家康は旭に頭を下げました。
上洛すると話し、家中が明るくなった礼を言う、大事な妻だと家康は旭に述べました。
旭はその言葉を聞き、泣き崩れました。

■天正14年(1586年)10月

家康は関白秀吉は天下を任せるのにふさわしい人物か見てくる、手伝ってくれと於愛に話しました。
秀吉は上洛するという家康に、ほくそ笑んでいました


(感想)
感動の物語になっていますが、やはり悲劇の女性だったんでしょう。
旭姫はその後すぐに病没しています。

----つづく----

次回はどうする家康 第35回「欲望の怪物」9月17日放送です。
(9月10日は放送休止)

■感想

数正出奔の真相が描かれましたが、大きな驚きもない内容でした。
家康と数正は通じていたという説もあるようなので、裏切りということでないのは確かでしょうね。
「瀬名(築山殿)良い人」説を貫いているドラマなので、どうぞご勝手にというしかないのですが、現代社会の思想を押しつけてくるのは苦々しく思って見ています。
戦国時代というのはヤルかヤラれるかのギリギリの攻防の状況にあり、平和な世を願うというのは男性も女性もいつの時代も同じ。
平和な世になってほしいけど、侵略されヤラれたくないでしょう。
みんな戦争なんて、やりたくてやっているわけではないはずです。
一部の人間はそうでないことは、誰とは言いませんが現代でもありそうです。
この番組に限らず、軍議の最中に女性それも正室でない人間が(正室説もありますが)しゃしゃり出てくるのは何とかならないんでしょうかね。
意図的にやっているなら止めてもらいたいですね。
やるなら、奥座敷でやってくれと言いたい。
昔の時代劇はそうだったような気がします。違ったかな?
さて、ドラマはそろそろ関ヶ原の戦いに近づいてきました、楽しみです。


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