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【実況と感想】渋沢栄一 NHK大河『青天を衝け』第17回「篤太夫、涙の帰京」

2021年6月6日(日)20時放送、NHK大河ドラマ『青天を衝け』第17回「篤太夫、涙の帰京」を視聴しました。

今回のテーマは、禁門の変と薩長

前回とは違って今回は政治に大きな動きが出ます。
長州挙兵(禁門の変)と長州藩に新たな人材が登場です。
井上聞多(馨)/福士誠治と伊藤俊輔(博文)/山崎育三郎の2人です。
おそらくこの2人は後に渋沢栄一とからみがあるんでしょうね。
そして、欣也家康公も登場します。

■元治元年(1864年)6月
作男の伝蔵/萩原 護が篤太夫と成一郎に、江戸へ向かう途中、手紙を渡します。
尾高惇忠が放免になり、平九郎の手錠も外れたという知らせです。
伝蔵は自分を一橋の兵に加えてほしいと懇願します。

江戸の平岡円四郎邸では、京より急便が来て、平岡が命を奪われたことをやすに伝えます。
うろたえる、やす。

■テーマ曲
クレジットに井上聞多、伊藤俊輔、家康公、西郷隆盛の名も。

■家康公登場
「こんばんは、1回お休みをして失礼しました」
「この頃、大事な家臣が次々と亡くなリます。天狗党、長州藩に新しい人材が出てきました」

■長州藩下関では
イギリスは井上聞多と伊藤俊輔に対し、攘夷は無理である、と説明しますが、井上と伊藤はこれに納得しません。
イギリスは、フランス、オランダ、アメリカと組んで四国連合を組み、長州に対抗する姿勢を見せます。

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井上聞多と伊藤俊輔 Wikipediaより引用

■一橋家の動き
猪飼勝三郎/遠山俊也は見舞いの品を平岡家に贈ると篤太夫と成一郎に話すことで、平岡円四郎が水戸のものに命を奪われたことを初めて知ります。
大目付の永井尚志/中村靖日は、慶喜に長州藩が天子様をさらう計画を建てていると、話します。
慶喜は、戦はならぬという姿勢を崩しません。
薩摩藩は主導権を取り戻そうと動き出し、西郷隆盛と慶喜が会談します。

■禁門の変
元治元年(1864年)7月19日、長州が出兵します。
京都蛤御門で武力衝突が起きます。
御所の慶喜は、孝明天皇に謁見し、長州が出兵したことを説明し、長州征伐令が発せられます。
これで長州が朝敵となりました。
薩摩藩が幕府に加勢したため、長州は壊滅します。
4日後、四国連合は長州を攻撃し、長州を支援することを諦めます。

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禁門の変(蛤御門の変)Wikipediaより引用

■天狗党
天狗党の藤田小四郎は、武田耕雲斎に、尊皇攘夷の夢をかなえたい、と訴えます。
天子様に烈公の心を届けるため、上洛を決意します。
慶喜は、京を守るため天狗党を討伐することを命じます。

■和宮と家茂
家茂は和宮に、夷狄(フランス)が助けてくれると言っている、安心しろと。
和宮と家茂は手を握り、仲睦まじいところを天璋院に見せつけます。

■深谷宿では
篤太夫と成一郎は、深谷で尾高惇忠に会います。
血洗島の父からの手紙を持参し、家族と再会することになります。
翌日、岡部領を通ることになり、代官の利根吉春/酒向 芳が2人の集団を止めて詰問します。
「この中に渋沢という百姓がおります。渋沢を戻してほしい」
緊張が走ります。
一橋側は「渋沢に戻られては困ります。一橋家としては承服しかねる。断る」ときっぱり言います。
利根は「どうぞ、お通り下さい」と悔しそうに通行を認めます。

■慶喜
2人が京に戻ると、慶喜は2人に「なぜ水戸のものに殺されたかわかるか?」と質問します。
慶喜は「私の身代わりとなったのだ」
「平岡のためにも、一橋家のためにも励め!」と2人に激励します。

おわり

■大河ドラマ紀行
茨城県つくば市に筑波山神社があります。
天狗党の藤田小四郎は筑波山神社で挙兵。
60人だった集団は、多くの人々が合流し、最大数千人までになりました。

埼玉県深谷市の利根川の近くにある向島不動堂は、武田耕雲斎が陣を置いた場所であると地元に伝わっています。
岡部藩との小競り合いで、天狗党2人が命を落とし、栄一は、のちに鎮魂の碑として、水藩烈士弔魂碑を建てています。

■感想
政変などの大きな動きをかなり省略するため、禁門の変とか長州の下関戦争とか早すぎてついていけません。
私の頭の中で、禁門の変と鳥羽・伏見の戦いがごっちゃになってます。
ここはドラマ的にはそれほど重要でないから察してね、ということなんでしょう。
四国連合が出てきますが、ヨーロッパではかなり詳細にこれら日本の出来事を把握していたらしいです。
幕末に動乱が起きるのは、欧米資本家間の日本での利権争いという面もあったと思います。
戦国時代は宗教戦争であり、幕末は資本戦争ですかね。
このころからグローバル化が始まったとも言えます。
経済から歴史を捉えるのが面白そうな時代です。

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