見出し画像

【感想】NHK大河ドラマ『どうする家康』第20回「岡崎クーデター」

2023年5月28日(日)20時『どうする家康』第20回「岡崎クーデター」を視聴しました。

<始まる前に>
さて、築山殿・信康事件の真相に迫る回になりそうです。
世良田二郎元信摩り替え説を念頭に想像して見ることにします。

<NHKのあらすじ>
信玄(阿部寛)亡きあとも武田軍の強さは変わらず、勝頼(眞栄田郷敦)は徳川領に攻め込んだ。
総大将の信康(細田佳央太)は数正(松重豊)らと応戦するが、苦戦を強いられ、瀬名(有村架純)や亀(當真あみ)も、負傷兵の手当に走り回る。
病で浜松から動けない家康(松本潤)は、忠勝(山田裕貴)らを援軍として送る。
そんな慌ただしい状況の裏で、岡崎城ではある陰謀が仕組まれていた・・・。

■プロローグ

●天正元年(1573年)美濃・岐阜城
信長は明智光秀(酒向芳)に「勝頼は恐るべき才覚とみる」

●躑躅ヶ崎館
■ナレーション(寺島しのぶ)
「武田信玄亡き後、領土奪還に出た我らが神の君でございましたが・・・」

●天正二年(1574年)
家康軍は、武田軍と戦いますが、苦戦しています。
(ナレ)「武田が再び攻めに転じると、敗北を重ね更に領土を失っていったのでございます」

●遠江・浜松城
高天神城が武田の手に落ちました。

●天正三年(1575年)
武田勝頼は、穴山信君(田辺誠一)と山県昌景(橋本さとし)に岡崎を取るため、狙いを松平信康とその母・築山殿に定めました。
(ナレ)「そして、その岡崎には・・・」
岡崎東方之衆と題された傘連判状に署名し血判状が完成しました。
(ナレ)「武田の魔の手が迫っておりました」

---曲---
稲本響

■家康病に倒れる

家康は、書状を書きながら、武田軍が動き出したとの報告を受けました。
足助まで勢力が伸び、狙いは岡崎と思われます。
しかし、酷い熱があり戦いどころではありません。

■三河・岡崎城

信康は、武田が迫っていると軍備を整えています。
五徳は家康が病で伏せっていると批判、それを信康は諌めます。
足助城を攻めることになり、総大将は信康が努め、山田八蔵(米本学仁)が尖兵、大岡弥四郎(毎熊克哉)が留守を守ります。
千代(古川琴音)が歩き巫女になって、岡崎の祠に謎の文を供えていきました。
城内では、多くの負傷兵が運ばれてきて、一人の兵士が亡くなると、亀姫(當真あみ)は泣いています。
負傷した山田八蔵に、瀬名は傷の手当をしています。
五徳は汚い男にふれることは出来ないといい、瀬名に叱責されます。
瀬名に、「岡崎城は安全だ、安心してください」という大岡弥四郎です。


(感想)
こんな良い瀬名を描くのは初めて見ますね。
そして、五徳を悪者扱いするのも初めてです。

■病に伏せる家康

病に伏せる家康に、酒井忠次(大森南朋)から武田勝頼が足助に入ったと家康に知らせます。
井伊虎松(板垣李光人)も戦闘に参加しているとのことです。
山田八蔵、切れ者の大岡弥四郎がおり、岡崎が落ちることはないと話します。
家康は、信玄の軍略・知略の全てを受け継いでおり、武田信玄は生きていると言います。

■岡崎では

千代が置いていった紙を大岡弥四郎が受け取りました。
山田八蔵が瀬名のところにやって来ましたが、何も話さず出ていきました。
そして、瀬名が亀姫と寝室に入り寝入りました。

その頃、大岡弥四郎は山田八蔵等一党に対し、明日武田勢が攻めてくるので、岡崎を救うため、内部の岡崎城を乗っ取り、勝頼を岡崎城に迎えると話します。


(感想)
謀反人は、瀬名ではなく大岡弥四郎だったということですか。

■満月の夜

謀反一派は信康の寝床に入ると、そこに鎧兜を来た徳川勢が待ち構えており、戦闘になりました。
瀬名も狙われますが、場所を変えていたため無事でした。
事前にクーデター計画が漏れていたため、討ち取られました。

■事の真相

泣いている山田八蔵が寝床に入ろうとしていた瀬名に真相を白状しました。
弥四郎が武田に通じていたことが判明、石川数正はわざとやらせて膿を出すしかないとしました。

大岡弥四郎は、武田に脅されて仕方なくやったと白状したかにみえましたが、「といえば満足か、あちらの船に乗ったほうが良い、沈む船に乗るのは愚か、勝頼と家康の才を比べればわかる、信長に尻尾を振って戦って死んでこいといい続けておる。何の御恩か」と本音を吐露しました。
五徳はこのことは信長に伝え、この上ない酷いやり方で処罰すると言いました。


(感想)
確かに戦国時代は下剋上、忠義だけでは飯を食えなかったし、生きていけないと言えます。

■狼煙は上がらず

勝頼は狼煙が上がらないと知ると、内側から崩れると言い残し、浜松城にこもっている臆病者を引っ張り出しに行くと言いました。

■家康と虎松

謀反の全容を聞くと、家康が気になっていた井伊虎松は、家康の前にやって来ました。
なぜ憎んでいたのに家康に士官するのか問われると、直政は、民が苦しむ姿ばかり見てきた、家康の話をすると民は大笑いする、笑顔にする殿様の方が良い、民は心の底から家康にしたほうが良いと願っていると語ります。
これより勝頼を叩きに行く、わしの側につけと刀を渡しました。

■三河・吉田城付近

武田軍と家康軍は一線交えると、武田軍は一旦引きました。
家康は、それは長篠に誘い出す作戦であろうと読みます。

■瀬名と千代

瀬名が八蔵に頼み事をします。
八蔵蔵は花を持って、祠に供えました。
それを見ていた千代は、花に結んであった手紙を受け取りました。
千代は瀬名のもとにやって来たのです。
「此度もあなたではないかと思っていました、二人きりで話しましょう」(瀬名)
「お出来になるとお思い?私を取り込もうなんて?」(千代)
「お友達になりましょう」(瀬名)

----つづく----

次回はどうする家康 第21回「長篠を救え!」6月4日放送です。

■感想

岡崎クーデター、いわゆる謀反の顛末が描かれました。
瀬名(築山殿)は謀反に加担していなかったというように見えましたので、今後の展開がどうなるのか楽しみです。
さすがに殿を囮に謀反人を捕まえる、というストーリーはテレビ脚本のなせる技で、面白いけどそれはないだろーとなりました。
そして、家康もこの頃、年齢は30歳超えで、いい歳です。
さすがに、若き愚将という描き方には無理が見え始めてくる年齢ですね。

この記事が参加している募集

#テレビドラマ感想文

21,997件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?