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【感想】NHK大河ドラマ『どうする家康』第3回「三河平定戦」

2023年1月22日(日)20時放送、NHK大河ドラマ『どうする家康』第3回「三河平定戦」を視聴しました。

<始まる前に>
前回までで家康家臣団のキャラの登場方法がユニークだとわかり、これから家臣の誰がどのように描かれるのか、興味が湧いてきました。

<NHKのあらすじ>
故郷の岡崎へ戻った松平元康(松本潤)は、打倒・信長(岡田准一)を決意するが、弱小の松平軍はまったく歯が立たない。
一方、今川氏真(溝端淳平)は援軍をよこさず、本多忠勝(山田裕貴)らは、織田に寝返るべきだと言い始め、駿府に瀬名(有村架純)を残す元康は、今川を裏切れないと悩む。
そんな中、伯父の水野信元(寺島進)が岡崎城にある人を連れてくる。
それは16年前に生き別れた元康の母・於大(松嶋菜々子)だった。

■プロローグ

元康が岡崎に入ったと瀬名に伝わります。
(ナレ)
「桶狭間合戦の混乱の中、妻子が待つ駿府に帰ること叶わず、やむを得ず故郷岡崎に入ることになった神の君」
駿府で今川氏真は元康宛に、仇を討つから織田勢を打ち払い駿府へ帰ってこい、と手紙を書きました。
合戦の負傷から回復中の鳥居忠吉(イッセー尾形)は、元康にこっそり貯め込んであった銭や武器を見せます。

---曲---
稲本響

■ナレーション(寺島しのぶ)

「織田信長は桶狭間合戦の勝利に勢いづき、今川方への攻勢を強めておりました。我ら神の君はその最前線で織田勢と相対することとなったのです。
目下の敵は、かつて松平を裏切り織田方に転じた水野信元。君の母上於大の方の兄でございます」

■刈谷城

水野信元は久松長家(リリー・フランキー)と、甥っ子・元康のことで話しています。
(16年前)
(ナレ)「君の母上於大の方は実家の水野が織田方に転じたため、生まれて間もない君を置いて、離縁を余儀なくされたのでございます」
元康にとって母親は顔は記憶になく、手紙を通じて優しさは覚えていましたが、水野信元を嫌っていました。
こうして三河のために立ち上がり多くの民が駆けつけたのです。
帰るまで竹千代は生まれる子によろしくまた仲良く暮らそう、と瀬名や関口氏純(渡部篤郎)、巴(真矢ミキ)に手紙を書きます。

(7月下旬)
■松平軍 刈谷城攻め
本多忠勝を先頭に攻撃を仕掛けます。
その頃水野信元は、背中にいる織田軍に注意しろと甥っ子の元康に忠告しようとしています。
織田軍が攻めてきました。
松平軍敗退、そして本多忠勝も討死という知らせが入りますが生きていました。

■信長
信長は、鉄砲を試し打ちしながら水野信元に兎を追い込めと脅します。

■夢での再会

元康の部屋に戦死したはずの今川義元(野村萬斎)が入ってきました。
そして、瀬名と竹千代に再会し喜んでいます。
しかし、これらは夢でした。
現実では、第2子の姫君が生まれました。
氏真は、元康への援軍は暫く待て、妻子と家来が人質で駿府にいることを忘れるな、と関口氏純に念を押します。


(感想)

予告であった本多忠勝の生死について、もちろん生きています。
こんなに早く討ち死にしたら番組どうなることやら。。
そして、今川義元、やっぱり夢でしたか。
今川義元に限らず、早い回で消える人たちは、こういう登場方法がこれからも見られそうですね。

■刈谷城

(ナレ)「吉良義昭は三河南部を領有する由緒ある家柄で、忠実な今川方でございます」
今川方の吉良義昭(矢島健一)が織田勢を追い払うと意気揚々です。
大久保忠世の作戦に賛成した元康・吉良連合軍は、結局敗北しました。
大久保忠世の作戦は、却下される最中、家臣の間で内紛が起きていました。
この喧嘩、本多忠勝が、織田につくべきだと話していたことがきっかけでした。
駿府の家族を見捨てることになる織田への味方は武田との協定という手がありました。

■武田信玄
武田信玄(阿部寛)に文が届きますが、岡崎の小物、三河の主になってからだと、拒絶されました。
水野信元が元康に会いに来ました。
甥っ子が可愛いく死なせたくないという信元は、信長に頭を下げろと命令します。


(感想)
桶狭間合戦の後、吉良義昭が連合したのかどうか、調べてもよく分からずでした。
どうやら吉良は、今川方についたり、松平方についたりしていたらしいです。
武田信玄はこの頃上杉の対応に追われていて、それどころではなかったため、協力を断ったようです。
名門・武田にとって、元康は三河の田舎侍程度の扱いだったんでしょう。

■母との対面

於大の方(松嶋菜々子)と元康が対面します。
久松長家の妻になっていました。
お互い久しぶりの感動の親子再会となりました。
しかし、(於大)「今川と手をお切りなさい。信長様には勝てません、三河をそなたにまかせてくださいます」
(元康)「駿府に妻や子、三河衆がおります」
(於大)「それが何なのです、つまらぬことです」
(於大)「主君たるもの己の妻や子ごとき平気で打ち捨てなされ」
(元康)「今すぐ出て行け!」
(於大)「吉良義昭を攻め所領を切り取られよ、それが信長様への返事となる」


(感想)
感激の母子対面のはずが、いきなり織田に味方しろ、という展開はなかなか意表をついたもので面白かったです。
於大の方が元康を説得したという資料は無さそうなので、創作でしょうが、二人の今後の展開が楽しみです。

■郷愁

子供は成長し、帰るのを待っているという手紙が瀬名から届き、早く帰りたいと願う元康でした。
酒井忠次(大森南朋)と元康は、城下を歩きながら、話します。
我らの殿が岡崎に帰ってきた、これからはたらふく飯が食えると農民は思っています。
今川のために戦えと言っても兵は集まらない、三河衆はとうの昔に今川は見捨てています。
石川数正(松重 豊)までもが加わり、元康は泣きながら駿府に帰りたいと喚きます。

■元康寝返る

松平軍は吉良義昭を攻撃しました。
氏真のもとに元康離反の知らせが届きました。
富(鯉沼トキ)たち三河衆が連行され、斬り殺され、元康の子が捕らえられました。


(感想)
地元の三河衆をとり妻子を捨てた決断は、冷静に考えれば当然なことでしょう。
元康が本当に駿府に固執したのかどうか?ここはドラマということで大げさに脚色したということでしょう。
駿府に帰っていたら今川と共に滅びたんですから。

----つづく----

次回はどうする家康 第4回「清須でどうする!」1月29日放送です。

■感想

かなり悲惨な結末となった今川からの離反でした。
とはいえ、まだ完全に今川を見限ったわけではないはず。
本当に三河衆の侍女たちを切り捨てたとなると、氏真は暗君と呼ばれても仕方ないですね。
そうなると、元康も氏真を恨むでしょうから。
本当にあった出来事かどうかわかりませんが、悲惨な時代であったことは間違いないでしょう。

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