見出し画像

短文8.

久しぶりに街に出てみた。マスクはほぼ100%。裸顔は100人に一人いるかいないか。マスク顎も同じくらいか。一様に少し生命力のダウンを感じる。目がどんよりしている人が多いと感じる。何か不安だが、まだ淀んでいるレベル。情報リテラシーなど一切無く、このまま屠殺場に引っ張って行かれる、気づく事も無く、なし崩しで、もうベルトコンベアーに乗ってそのままの感じが、群衆からただよう。かつてイエス・キリストが臨んだ群衆も、地獄の淵に臨んで、無気力でただ不安と恐怖に麻痺していたのだろう。雷のような説法、説教は、もう無い。ゾンビ街道まっしぐらかな。朝日も夕日も、手術室のような街に、薄ら寒い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?