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或いはどこか遠くの街角で

(久石譲の作業用BGM、Summer1を聞きながら)

その日私達が往生を遂げて


身体から抜け出して


少し重たい空気となって


宙空をだだようとき


私達は何を見るのか


青春や人生そのものを込めた油絵の輝きか


よく耕された田畑


コンパクトながら気持ちのよい家か


子どもや孫の少し自分ににたおもかげか


或いはどこか遠くの街角で


ふっと私達の気配に振り向いた


友人達のきょとんとした顔か


おそらくものではない


おそらく自己満足ではない


やはり


もう往くのか  俺たちもすぐに往くよと


笑いながら涙にじませてくれる友の


もう耳では聞けない手向けの言葉かもしれない

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