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ジャックダニエルをジョニーウォーカーと間違えていた

最近ミニボトルを探してスーパーやザグザグをウロウロする。なぜか焼酎には関心が無い。ビール、日本酒、ニッカと夕食後に、口に含んで何かを感じようとしている。ジャックダニエルのミニボトルは数日前から目にとまっていた。そしてついにジャックダニエルのミニボトルを買い、まずはスマホで撮影。夕食後に2ミリくらいグラスに垂らして、口に含んでみた。5秒くらいして飲み込む。今までの中で一番うまい。表現するならば、“抱擁”、ジャックダニエルは、私をしっかりと抱擁してくれた。口の中から芳しい苦味、深みが私の頭を30秒は傾けさせた。
もう40 年も前に営業のねぎらいでいろんなクラブでご馳走になった。私はバーテンダーの人にツーフィンガーのサインで、ロバートブラウン、ヘネシー、響きをグラスに垂らしてもらい、試飲のまねをした。当時の響きには折れ線グラフがあったがヘネシーの複雑な楽譜には遠く及ばず、ロバートブラウンはただただまろやかな玉だった。
晩年に出逢ったジャックダニエルの抱擁が奇妙な錯覚をもたらした。不思議なことに私はジャックダニエルをジョニーウォーカーと勘違いしており、村上春樹氏の『海辺のカフカ』に登場するあの歩く紳士をイメージしていたのだ。ゆえに、ジョニーウォーカーがなぜ四国に現れたのかを考察することにする。またジョニーウォーカーのミニボトルを探さねばならないが。

ジャックダニエルの精霊に

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